魔王様の初宴
魔王様がまさかの子泣きじじい化!?
いやはや・・・。やっとこさオヤツの餌付けが終了したよ。
しかも嫁達(と魔王)、もうじき宴だというのに、バカスカ食いまくったよ・・・。
アレで宴でも食べまくるんだからな。
ええい!うちの嫁達(プラス魔王)は化け物か!!!
いや、やめよう。考えたら負けだ・・・。多分・・・。
さて(数時間程)手が空いたので、俺はシルフィーの村にやって来た。
それというのもシルフィーからまたしても『あんみつ』を全エルフ達に下賜して欲しいと(激しいお胸様攻撃と共に)お願いされてしまったのよ。
ぐぬぬ・・・よりによってお胸様を盾にされては断れぬ・・・。
泣く泣くシルフィーの村ではタマモの社前にて、それ以外の村へはマジックバッグで配送させる事にした。
例によってタマモの社前にてニコニコしながらあんみつを頬張るエルフ達。
「王たま〜♡あんみつ美味ちいでち〜♡どんどんお代わりでち〜♡」
「王様〜♡シルフィー様の言う通り、コレはまさしく神様のオヤツです〜♡私にもお代わりです〜♡」
「リオン神様♡あんみつをどんどんお代わりです〜♡コレは幾らでも食べられまする!」
どうやらエルフ達にも満足してくれた様だな。
とここでいきなり!
背中に重みを感じたかと思うと、俺の首がガッチリとロックされてしまった!
オノレ何奴ぞぅ!
すると俺の耳元で、
「リオンリオーン♡逃がさないのだー♡リオンは油断するとまたぞろ不意に居なくなってしまうのだー。だから常日頃からくっついておく必要があるのだー♡クンカクンカッえへへー♡やはりリオンは良い匂いなのだ〜♡」
リリスだったぞぅ!
しかもさながら『子泣きじじい』みたいに俺の背中に引っ付いているぞぅ!
しかも背中にはリリスのお胸様の感触が・・・♡
いや中身子供だから手は出さないよ!?
しかしながらお胸様の感触は別物でして・・・。
で、魔王は、
「リオンリオーン♡もうすぐ夜ご飯なのだー!直ぐに戻って余に食事の支度をするのだー♡余はお腹が空いたのだー!」
・・・という訳で、リリスにドナドナされてしまった・・・。
で、飛空艇だ。
既に魔王始め嫁達は全員勢揃いしております(*^^*)
しかも快盗ルイーゼが俺の出す料理をマジックバッグに収納し逃走すべく虎視眈々と待機しております(*^^*)
うーむ。
ならば宴を開始せねばなるまい!
一品目はロールキャベツ。
味は二種類。
コンソメスープで煮込んだver.と、リオン特製のトマトソースで煮込んだver.だ。
ちなみにどちらも細かく砕いて水に一晩浸して小麦粉をまぶして唐揚げにした『なんちゃって挽き肉』を使用したシルフィー達エルフver.も用意したよ!
二品目は予めヘタを取ったシシトウと万願寺とうがらし、薄く切ったニンニクをオリーブオイルで炒めた。
リオン自慢の焼肉のタレで召し上がれ。
メインはシンプルにザッ!肉なのだ〜♡
長方形にカットした牛肉を低温調理。中までよく火を通したら仕上げに表面を強火でサッと焼く。
後は各自お好みの調味料をつけて食べてくれ(*´︶`*)ノ
シンプルにミルで挽いた岩塩も良し。
あっさり系のわさび醤油も捨て難い。
コレまたあっさり系のおろしポン酢か?
はたまたリオン自慢の焼肉のタレか?
主食は久しぶりにネマガリダケたっぷりのタケノコご飯だ。
スープは玉ねぎを使ったオニオンスープ。
では満を持して宴開始します(*^^*)
ちなみに既に快盗ルイーゼは盗みを完了して帝国へ逃走中であります。
「リオン!やはり肉は最高なのじゃあぁぁぁぁ♡我はこの焼肉のタレ一択なのじゃあ!濃厚な旨味にニンニクのガツンとした風味が絶品じゃあ!肉と松尾純米大吟醸お代わりなのじゃあ♡」
「リオンさんリオンさん♡二種類のロールキャベツどちらも美味しいですぅ〜♡キャベツの甘味と中の挽き肉の旨味!スープもコンソメスープとトマトソース、どちらも甲乙つけがたいですぅ〜♡ロールキャベツと松尾純米大吟醸お代わりですぅ〜♡」
「リオン様ロールキャベツとシシトウの炒め物とタケノコご飯とオニオンスープと松尾純米大吟醸お代わりです♡」
「・・・相変わらず肉は美味しい♡私は渋くわさび醤油・・・ロールキャベツはトマトソース・・・美味しい♡・・・タケノコご飯もオニオンスープも松尾純米大吟醸もお代わり・・・。」
「リオン様最高ですぞぅ!!またしても肉食べ放題とは!まさしくヘブンなんですぞぅ♡え〜〜〜〜い!!!肉どんどんお代わりだ〜〜〜!!!うぬぅ!?焼肉のタレが全然足りておらぬでわないか〜〜!!どんどん持て〜い!!松尾純米大吟醸も一升瓶にてじゃんじゃん持て〜い!!」
・・・やはりロゼッタは犬猫みたいに大陸の反対側に捨ててこようかな・・・。
いや・・・無駄に身体能力だけは優れてるからなロゼッタは・・・。
おそらく一日程でフォーチュンに帰還しやがるだろう・・・。
もはやロゼッタには処置無し、だな・・・。
「リオン神様♡エルフ用のロールキャベツ美味しいです♡私はコンソメスープ味もトマトソース味もどちらもお代わりです〜♡シシトウの炒め物も最高です♡あとタケノコご飯とオニオンスープも松尾純米大吟醸もお代わりです♡」
「またまた肉だぁぁぁ!!悠里幸せだよぅ♡しかも久々のロールキャベツだよぅ♡ムグムグッえへへー♡このままじゃ悠里幸せ太りだよぅ♡ガツガツッ!タケノコご飯も美味しいよぅ♡松尾純米大吟醸お代わりですよぅ♡」
「相変わらずリオンちゃんてばミオの好物をピンポイントで狙撃してくるなの!さながらゴルゴ13なの!弾は一発あれば良い!!なの!ミオ一発で撃ち抜かれたの!一発KOなの!全種類と松尾純米大吟醸お代わりなの!」
「リオン様相変わらず流石なのです!アクア食べる手が止まらないのです!ロールキャベツはキャベツが甘いのです♡中の挽き肉の美味しい事と言ったら♡肉はもう言うことないのです♡唯ひたすら食べるのみなのです♡つけるのはおろしポン酢一択なのです♡松尾純米大吟醸もお代わりなのです♡」
「パパ今日の宴は凄く豪華♡食べ応えがある。ロールキャベツ美味しい♡肉食べ放題なんて夢みたい♡松尾純米大吟醸お代わり。」
「ぐびぐびっ!ふぅ〜。コレは御神酒が進みまくるぞえ。まさかネマガリダケたっぷりのタケノコご飯が食べられるとは・・・。このシシトウと万願寺とうがらし、ニンニクの炒め物もまた妾の好物なのじゃ♡妾はおろしポン酢で食べようかのぅ。今宵は御神酒を浴びる程呑むと致すかのぅ!」
一方、宴初参加のリリスはと言うと・・・。
「リオンリオーン♡どれもこれも美味いのだー♡余は野菜が大嫌いなのだがこのロールキャベツも炒め物も美味しいのだ!野菜のエグ味が全く無くて甘味と旨味に溢れているのだー♡肉は嘘みたいに柔らかいのだ!またこの焼肉のタレが肉によく合うのだー♡肉もロールキャベツもこの松尾純米大吟醸という酒ももっともっと欲しいのだ!お代わりなのだ♡」
予想通り・・・全て食べられてしもうた( ´・ω・ ` )σ
俺は一人寂しくお茶漬け・・・。
ナームー・・・。
びえん。
まぁお茶漬けは消化が良さそうですけどね(´・ω・`)




