狂乱のエビマヨ
宴はそうそう楽には終わらない
皇妃にこき使われてズタボロのリオンです・・・。
しかしながら時は既に夕方。
このままでは嫁達からの突き上げを食らうのは必至である!
現に嫁達は全員飛空艇に勢揃いしております(*^^*)
更には先程俺を顎で使った鬼皇妃とその手下のルイーゼまでもが虎視眈々と宴の開始を今や遅しと待ちわびている始末なのだぁ!
この状況で、『くたびれたから今日の宴は無し』なんて言おうものなら、冗談抜きで殺されるぞぅ!
更によせばいいのに鬼の皇妃がまた余計な一言を!
「リオン王。漸くさっきの大学イモを全て消化出来ましたわよ〜!コレで幾らでも食べられますわよ〜♪今日の〜♪宴の〜♪メニューは〜♪なにかしら〜♪」
この謎の歌に俺の嫁達は(予想通り)バッチリと乗っかってくるのであります(*^^*)
「リオンよ〜♪我も〜♪お腹が〜空いたのじゃ〜♪」
「リオンさん〜♪宴は〜♪まだですかぁ〜♪」
「早く〜♪食べたいです〜♪」
「・・・お腹空いた〜♪」
「リオン様〜♪お腹の〜♪子供が〜♪死にそうです〜♪」
「リオン神様〜♪私も〜♪お付達も〜♪お腹ペコペコです〜♪」
「リオン様〜♪悠里は〜♪もう〜♪我慢出来ないよぅ〜♪」
「リオンちゃんたら〜♪意地悪なの〜♪四の五の〜言わずに〜♪さっさと〜♪美味しい物を出すなの〜♪」
「リオン様〜♪アクアもう〜♪限界なのです〜♪飢餓状態〜なのです〜♪」
「リオン様〜♪母が大変〜♪失礼しました〜♪でも私も〜♪食べる準備万端です〜♪」
「・・・妾は乗っかってやらんぞえ。じゃが妾とて食べる準備は整っておるぞ。苦しゅうない!」
・・・なんなんだコイツらはぁー!
完全に前世の某のど自慢大会みたくなってるぞぅ!
まさか言うに事欠いて歌で催促するとは・・・。
まぁたしかに食事時ではあるな。
うむ、一人一人の歌の力は僅かでも、全員で一致団結すればこれほどの力を持つのか・・・。
コレがプロトカルチャーの力・・・侮れん・・・デカルチャ!!
いや勿論冗談だよ|( ̄3 ̄)|リオンジョークでござる。
ならば食わせてやろうぞぅ!
まずは一品目としてトコロテン。
細長く押し出した寒天に、出汁醤油とみりんを加えた三杯酢をかける。お好みでカラシをどうぞ。
二品目はシンプルにトウモロコシのバターソテー。
シンプルだが松尾純米大吟醸とよく合う。スプーンが止まらないぞぅ!
メインはエビチリならぬエビマヨじゃあ!
丁寧に二度揚げしたエビの唐揚げはサクサク!
そこにマヨネーズをベースに各種香辛料で風味付けして、そこに様々なフルーツをすりおろした物を混ぜて香りと甘味を加えて前述のエビの唐揚げとよく合えれば完成!
更にはエビの代わりに鶏の唐揚げにしたエルフ以外の嫁達ver.も抜かりなく用意したぞぅ!
主食にはエルフ達には肉抜きチャーハンを。
他の嫁達にはチャーシューたっぷりのチャーハンを♡
スープはお互いに食べられる中華スープを用意した。
では宴開始!
「リオン唐揚げのマヨネーズ合え美味いのじゃあ!やはりマヨネーズは正義なのじゃあ!松尾純米大吟醸お代わりなのじゃあ!」
「リオンさん〜♪エビマヨ美味しいですぅ♡エビはサクサクッ!味は酸味と塩味と果物の甘味!まさしく三位一体なんですぅ〜♪松尾純米大吟醸お代わりですぅ〜♪」
「リオン様私にトコロテンとチャーハンお代わりです〜♡」
「・・・エビマヨ・・・美味しい♡・・・お代わり・・・。鶏の唐揚げのマヨは勿論お代わり♡・・・。中華スープは当然お代わり♡」
「ぬおぉぉぉぉー!まさしくエビマヨとは正義なり〜!!外はサクサクッ!中はしっとり!コレはもはや桃源郷なのですぞぅ!!コレはもはや松尾純米大吟醸どんどんお代わりなのだぁー!!」
・・・相変わらずロゼッタは食い意地が張って居るな・・・。
「リオン神様♡このエビマヨもまさしく神様の食べ物です〜♡私とお付達にトコロテンとエビマヨとチャーハンと中華スープをお代わりです〜♡」
「わぁーエビマヨだぁ〜♡私テレビでしか見た事なかったよぅ〜♡まさか実際に食べられるなんて〜♪わぁーエビがサクサクだよぅ〜♪かかってるソース凄く美味しいよぉー♡松尾純米大吟醸どんどん進むよぅ〜!」
「リオンちゃん!またまた隠匿罪なの!なんでいつもいつもこんなにも美味しい物をミオに隠しておくなの!有り得ないの!罰としてミオにエビマヨと鶏の唐揚げマヨとチャーハンをミオに持ってくるなの!異論は一切認めないの!」
「リオン様酷いのです!ミオちゃんに激しく同意なのです!アクア今まで凄く損していたのです!エビマヨ凄く美味しいのです!エビはサクサクッ!ソースは至高なのです!究極無双なのです!トコロテンはシンプルイズベストなのです!あっさりの極地なのです!チャーハンは安定にして定番なのです!水戸黄門みたくオチが予想出来るのです!勧善懲悪なのです!中華スープはまさしくドリフなのですオチが分かっていてもついつい笑ってしまうのです!同じくついつい飲んでしまうのです!松尾純米大吟醸どんどんお代わりなのです!」
「美味しい♡パパ流石♡エビマヨ最高♡チャーハン美味しい♡中華スープも言う事なし♡松尾純米大吟醸どんどんお代わり♡」
「うーむ。エビマヨとは美味い物じゃのぅ。チャーハンも中華スープも美味いぞぅ!やはりこの世界に来てよかったのじゃ〜♡」
「リオン王の宴は相変わらず美味しいですわよ〜♡エビマヨは至高の味!チャーハンなんてもはや究極の味ですわよ〜!松尾純米大吟醸どんどんお代わりですわよ〜!」
「リオン様すいません!でもでも〜♡エビマヨ美味しいです〜♡チャーハンなんても〜最高です〜♡松尾純米大吟醸どんどんお代わりです〜♡」
ヤレヤレ・・・。
かくしてようやく狂乱の宴は大団円(?)と相成ったのであった・・・。
まる。
やはり波乱が起きたか・・・。




