表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

224/297

タマモの社が老人ホームになっていた件・・・

今度こそ宴まで書くぞぅ!(人はそれをフラグという・・・。)

さてまだ宴には時間があるな。

という訳で、俺はまたしても視察(という名目の徘徊)を開始した。

・・・何故か悠里が引っ付いて来た・・。

「リオン様ぁ〜。悠里リオン様と離れたくないよぅ〜。悠里リオン様とずっと一緒だよぅ〜♡」

相変わらず甘えん坊な悠里である。

まぁ悠里の場合、一番甘えたい時期に養護施設に入れられて、その後は自分より年下の子供達の面倒を見て来た訳だし、誰かに甘えるなんて事なかった訳だしなー。

可哀想っちゃー可哀想な訳で。

「・・・えへへーっ♡リオン様大好きだよぅ〜♪もう悠里は一生離れたくないよぅ〜♡」

・・・だからという訳では無いんだろうが、悠里は俺に甘えまくっている様なのだ・・・。

こうして(不本意ながら)悠里を引っ付けたまま俺はシルフィーの村に再び参上した。


まずは森の奥にあるキラービーの巣へとGo!

ほーら早速キラービー達が群がってきおった。

先陣を切っているのは勿論、女王蜂だ!

奴等は俺の前に来るなり、さながらEXILEも顔負けの時間差8の字ダンスを披露しだした。

キラービーのダンス、パネェなオイ!

どうやら余程世界樹の実を心待ちにしていたらしい( ̄▽ ̄;)

ならば餌付けしてやろうぞぅ!

俺はアイテムボックスから予め二つに割って種を取り除いた世界樹の実をじゃんじゃん出した。

キラービー達はすぐさま飛び付いてムシャムシャと食べだしました。

無論俺は次から次へと追加の世界樹の実をアイテムボックスから取り出して餌付けしまくった。

凡そ三十分後・・・。

どうやら満足したのか、キラービー達は全員ぽっこりお腹で地面に仰向けになって寛いでいる。

・・・だがなぁ。人型ならば腹いっぱいで寛いでる様に見えるんだけど・・・。

見た目が巨大な蜂であるキラービー達が地面に仰向けでモゾモゾと動いていると、ハッキリ言って死にかけてる様にしか見えん・・・。中々にシュールな絵面だな。

この後、例によって女王蜂から謝礼としてまたまた大量の蜂蜜入りの壺を貰い受けた俺は、ひとまずタマモの社へと戻った。

だが・・・・。


「リオン様ぁ。私が憧れていたエルフ達が・・・。」

社に着くなり悠里が唖然を通り越してハニワ状態になった・・・。

何故ならば・・・。

社の中では、タマモを始め、老若男女のエルフ達が各々ちゃぶ台を囲んで団子や羊羹、せんべいやあられを食べながら湯呑みで緑茶をすすっていたからだ。

「リオン様ぁ・・・。あのエルフ達・・・何だか日本のお年寄りみたいだよぅ・・・。私の中のエルフのイメージが・・・。」

言うなっ!実は俺もそう思ってるんだ!

見れば悠里は相当にショックを受けている様だ。

因みにタマモやエルフ達がいる社の本殿は、本来は板張りなんだが、タマモが普段からここで雑魚寝するもんだから、固い板張りだと可哀想に思って本殿内を畳で敷き詰めた。

当然ながら本殿内は土足厳禁だ!

しかもどういうわけか村のエルフ達がこの畳という物を気に入ってしまった様で、

「王たま〜♡草の匂いが心地いいでち〜♡ずっと寝っ転がっていたいでち〜♡」

「王様〜この畳という物は適度に柔らかくて快適です〜♡」

「リオン神様!後で是非とも我々にもこの畳という物を下賜してください♡」

・・・で、現在エルフ達は菓子を食べ食べ湯呑みで緑茶をすすって、畳でゴロゴロするというルーティンを延々と繰り返しております・・・・。

俺は未だにハニワになってる悠里を促して、ちゃぶ台の前に座らせて緑茶と三色団子を出して、

「悠里。元日本人の俺と日本人の悠里には自覚が無いかもしれないが、それだけ日本茶も和菓子も美味しいという事だ。現にタマモもエルフ達も大喜びだぞ?」

言いながら悠里に三色団子と緑茶を食べる様促す。

悠里は三色団子を頬張って緑茶を飲むと・・・。

「!?!?!?この緑茶すごいよぅ!!地球のファミレスで飲み放題のお茶とは全然違うよぅ!地球で私が普段飲んでたティーバッグのお茶なんかとは雲泥の差だよぅ!素晴らしい香りだよぅ!?それに渋味が無くて甘味があるよぅ!?」

まぁある意味当然だな。

紅茶緑茶を問わず、お茶という物を美味しく飲むには、ぶっちゃけ茶葉の質と容れ方だからな。

ここのお茶は茶葉は京都宇治の最高級玉露だし、適温のお湯が出てくる魔導具に、同じく急須以上に最適なる緑茶成分を抽出する魔導具。これで美味しくない訳がなーい!

・・・などと一人で緑茶の事で熱く語っていると・・・。

もはや恒例の!俺の左手が恋人繋ぎされる事件が発生!

見るとやっぱり・・・。

「パパ。もうすぐ夕方。ユーノお腹空いた。早いとこ飛空艇に行く。」

これに(耳をダンボにしていた)タマモと悠里が、

「気がつけばもうそのような時間なのかえ?時の経つのは早いのじゃ。早速リオンの空飛ぶ船へ行くとしようかのぅ。」

「リオン様ぁ〜♡今晩の宴も楽しみだよぅ〜♡」

・・・かくして・・・俺は食い意地の張った三人にドナドナされて、飛空艇へと連行されるのであった・・・。

続きは次回。




ぐぬぬ・・・。やはりフラグを回収する羽目になったか・・・

もしやコレは日本茶の呪いなのでは!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ