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お茶にはお茶請けが必要不可欠です!

オヤツ騒動はまだ続く!

ティータイム(という名の乱癡気騒ぎ)も無事終了した。

俺はそのまま飛空艇に帰還するつもりでいたんだが・・・。

何故かタマモとエルフ達に引き留められた。

「リオン!!久しぶりに味わった日本茶は非常に美味であったのじゃ♡かように香り高い緑茶を喫したのは何時以来であろうか!?リオンよ後生なのじゃ!是非とも何時でもこの社であの様な美味なる緑茶を何時でも味わえる様にしてたもれ♡」

見ればエルフ達も全員揃って土下座して懇願している。

「王たま〜♡あの緑色の飲み物はおいちいでち〜♡」

「王様〜♡これからもあの飲み物飲みたいー。」

「リオン神様!あの緑茶という飲み物は紅茶とは違って仄かな甘味がありまする!我らエルフ達にとっても非常に美味なる味であります!お願いいたします!是非とも私達にも緑茶を下賜してくださいませ!」

う〜〜ん・・・。

まぁ今の俺の無限の魔力なら確かに不可能じゃないんだけどね。

仕方ないから例の無限の魔力で最高級の玉露に相応しい80°C前後のお湯を何時でも出せる魔導具と、急須以上に茶葉の味を引き出す魔導具をタマモに下賜したよ。

エルフ達には、

「この社に来れば何時でも美味しいお茶が飲めるぞ。お前達もお狐様にくれぐれも感謝しろよ!」

さりげなくタマモに対してヨイショしておく。

エルフ達はもれなく全員平伏して、

「はは〜〜〜!!お狐様〜♪ありがとうございます〜〜♡」

「お狐様ありがとうでち〜♡王たますごいでち〜♪」

「王様万歳!お狐様万歳〜♡」

どうせだからタマモとエルフ達の為に社の中に菓子類やせんべい、あられ、おかき、あと各種漬物を出しておいた。

所謂『お茶請け』という訳だ。

それらを容量無限、時間停止を付与した箱形のマジックバッグに収納して、

「皆んな、緑茶にはお茶請けが不可欠だ。この箱に色々と入れておいたから、自由に取り出してお茶と一緒に食べてくれ。」

と言い終わる前に!

ユーノ、タマモ、エルフ達が箱に群がり各々お茶請けを取り出して、しかもだしたばかりの魔導具で緑茶を容れて飲み食いを始めやがった!?

「モグモグッ!緑茶すごい。バームクーヘンの甘さが引き立つ。食後の口の中もさっぱり。緑茶自体の苦味と甘味のバランスもまた絶妙。お陰で世界樹も元気モリモリ。流石パパ♡」

「王たま〜♪おかきおいちいでち〜♪ボリボリッお茶もあとくちさっぱりでち〜♡」

「王様〜♡このあられというの美味しいです♡食べる手が止まりません♡ズズズッお茶の仄かな甘味と苦味がまたいいアクセントです〜♪」

「リオン神様♡せんべいの塩味と緑茶の苦味と甘味がまた美味しさのトライアングルです!ありがとうございます!!どちらもお代わりです!」

「リオンよまさしく夢の様じゃ♡バリバリッ!うむうむ、やはり最高級の玉露に妾の大好物の奈良漬けは相性抜群なのじゃ♡やはり漬物は最高のお茶請けじゃのぅ。ズズズッ!なるほど。最高の茶葉だけはあるのぅ。苦味も甘味も出しゃばらず、実にまろやかなのじゃ♡リオンよ感謝するぞよ!」

・・・しかしコイツらさっきのオヤツからエンドレスに食いまくっているんだが・・・。エエイッ!考えたら負けじゃあ!!

これより撤退致す!


飛空艇に帰還するなり、何故か俺はお昼寝中の筈の嫁達に取り囲まれてしまった!

「リオンよ酷いのじゃあ!我に内緒で隠れてこっそりとオヤツを食べるとは水臭いのじゃあ!」

「リオンさん!私という美人の嫁という者がありながらぁ!ユーノとタマモで仲良く極秘にオヤツを楽しむなんて酷いですぅー!あんまりですぅー!埋め合わせとしてぇー!今すぐオヤツを出すですぅ!」

「リオン様私は丁度小腹が空きました♡」

「・・・私もオヤツ食べたい・・・。」

「リオン様今すぐオヤツを食べなければお腹の子供が死んでしまいますぞぅ♡」

「リオン神様♡村のエルフ達だけでなく私とお付達にもオヤツを下賜してください♡」

「リオン様ぁ♡私もお腹空いたよぅ♡オヤツ食べたいよぅ。」

「リオンちゃんは本当に小狡いの!そうまでしてミオにオヤツを食べさせたくないなんて許し難い悪行なの!いずれ天誅が下るの!今すぐミオにオヤツを食べさせないと、ミオなろうの規約に抵触する発言をしまくるなの!ピーッ!でバキューンッ!でピロピロピロピロピロピロって大声で叫ぶの!ミオ世界の中心で卑猥な言葉を叫ぶなの!」

やめろー!それだけは止めてくれー!

「ミオちゃんに激しく同意なのです!まさしく言語道断なのです!とんでも8分、歩いて5分なのです!今すぐアクアにもオヤツを提供するのです!四民平等なのです!赤信号皆んなで渡れば怖くないのです!」

一体どうしてユーノ達とのオヤツがバレたんだ?

・・・いや、人外の嫁達にとってはそんな事は容易いか・・・。

どうせマーフ辺りが千里眼で見ていたんだろう・・・。

トホホ・・・。

嫁達の理不尽なる団体交渉の結果、ここでもオヤツを出す羽目になりましたm(_ _)m

無論嫁達はお茶なんぞ飲みはしない。

結局大量のビールも供出させられました(*^^*)


ぐぬぬ・・・。結局今日も宴まで行けなかったか・・・。

無念・・・。

今日も今日とて・・・ぴえん。

どうやらリオンちゃんは女難の相がある様です♡

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