表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

219/297

悠里の魔法特訓!

実は悠里も充分にチートであった件・・・。

翌日。

朝食を嫁達に餌付けしたら、いよいよ今日は悠里の魔法特訓だ。

俺と悠里はおそらく午前中のお昼寝をするであろう他の嫁達を残して、フォーチュン国内にある広大な草原へと転移した。

勿論遊牧民であるホビット達の放牧地とかち合わないように配慮したよ(*^^*)

では早速、悠里の魔法デビューでござる。


「ええーいっ!!ファイアボール!!」

悠里の右手から拳大の火の玉が唸りを上げて飛んで行く。

飛んで行った先、凡そ1km先で火の玉は炸裂した。

ドグァァァァァァァンッ!!!

炸裂した場所では、約直径100mのクレーターが出来ていた。

俺は今、悠里の魔法特訓を観察しております(*^^*)

なんだけど・・・。

「えへへー♡リオン様〜♡これがアブソリュートゼロだよぅ!!いっけえぇぇぇぇ!これが絶対零度の威力なんだからぁぁ!!喰らえ〜い!」

ピキピキピキーンッ!!

これまた悠里の周囲1kmが凍りついた!

因みに悠里の傍にいる俺は例によって完璧な結界魔法を展開していた為に、無傷である。

しかしまぁ・・・。

予想していたとはいえ・・・。

今現在でも悠里の魔法の実力はこの世界有数だ・・・!

いやたしかにこの世界では魔法という物はぶっちゃけイメージなんだが。

わかり易く言うと、この世界では『雷魔法』を使える人間は皆無だ。

理由は簡単。この世界の人間は、自然界に於いて雷を目の当たりにする機会がほとんど無いからだ!

そもそも雷って、大嵐の時にしか発生しない。

生身の人間が、態々嵐の中外で雷を観察するか?

下手したら自分が雷に撃たれて良くて大怪我、下手したら死ぬ。

どんな命知らずでも二の足を踏むよね。

その点俺や悠里はというと、地球で雷という物は如何なる物か、どんな理屈で発生するのか理解している。

まして雷という物のビジュアルも、書物や図鑑で知っている。

つまりこの世界の人間よりも雷という物をイメージし易いって事なのよ。

これまた因みに、地球で初めて雷が電気だと云うのを突き止めた、ベンジャミン・フランクリンの実験(嵐の夜に凧を上げた)は、はっきりいって運が良かったからで、良い子の皆さんは決して真似しない様に!!!

感電死しても知らないぞぅ!

さておき。

悠里も地球で散々ラノベを読みまくっていたから、ぶっちゃけどの属性魔法も比較的簡単にイメージ出来るみたいだな。

実際、その後も『風魔法』『地魔法』『水魔法』と何の問題もなく発動させていたよ。

しかも悠里はある意味俺よりもラノベマニアだったらしく、『転移魔法』『治癒魔法』『重力魔法』『時空魔法』等をあっさりとマスターした。

当の悠里はまさしくテンション爆上がりだ!

「わぁー!?魔法だ〜♡魔法だよぅ!ずっとずっと夢の中でしか使えなかった魔法だよぅ〜♡リオン様ぁー!見て見て〜♡私も遂に飛行魔法で空を飛べるんだよぅ〜!すっごく気持ちいいよぅ〜♡子供の頃から憧れてたピーターパンになれたよぅ〜!もう最高だよぅ♡」

いや気持ちはよ〜〜くわかるぞぅ!

かく言う俺もこの世界に転生して、色々と試行錯誤しながらやっと飛行魔法で空を飛べた時にはそりゃあもう嬉しかったのなんのって♡

こうして一通り悠里はリオン監修の元、魔法の試し打ちを終えて飛空艇に帰還した。

因みに悠里は調子に乗って魔法をバンバン打ちまくった所為で、元々10000あった魔力が1000を切るくらいまで減少していた。

お陰で現在悠里は酷い倦怠感に襲われている。

「リオン様ぁー。体がダルいよぅ。何だか凄く疲れたよぅ。眠いよぅ。今ベッドに入ったらマッハで眠れるよぅ・・・。」

いやもう既に悠里は半分力尽きて、俺にお姫様抱っこされてるからね♡

・・・で、悠里をベッドへと護送中に嫁達に見つかってしまった!

特にミオは俺と悠里の姿を見るなり、

「あーーーーーーっ!!リオンちゃんが悠里ちゃんをお姫様抱っこしているの!ズルいの!ミオだってまだしてもらった事ないなの!有り得ないの!抜け駆けなの!悠里ちゃんばかり依怙贔屓なの!ミオは断固抗議するなの!」

他の嫁達も、

「リオンよ羨ましいのじゃぁぁぁぁ!!後で我にもお姫様抱っこするのじゃぁぁ!」

「リオンさんズルいですぅ!私も後でお姫様抱っこするですぅ!」

「リオン様私もお姫様抱っこして欲しいです♡」

「・・・私にもお姫様抱っこを要求する・・・。」

「リオン様♡是非とも私にもお姫様抱っこして欲しいですぞぅ!」

「リオン神様のお姫様抱っこ♡憧れます(*^^*)」

「羨ましいのです♡私アクアだってお姫様抱っこして欲しいのです♡」

仕方なく俺は嫁達に事情を説明する羽目になったよ。

「・・・まぁ大目に見てやってくれ。生まれて初めて魔法を使ったから、魔力を使い過ぎて軽い魔力切れをおこしたんだ。おそらく休息を取れば治る筈だ。」

それを聞いた嫁達全員がハニワになった!

マーフが全身をワナワナと震わせながら、

「・・・どういう事ですかぁ?何やら今、悠里さんが魔法を使える様になったみたいな事を言われた気がするんですけどぅ!?」

・・・あぁ。そっちか・・・。

「それがな・・・。タマモが、長年ずっと自分にお供えをしてくれた悠里に是非御利益を授けたいというんでな・・・。二人で話し合った結果、地球では使えなかった魔法をこの世界で使える様にした、という訳だ。因みに授けた魔力は10000程度だそうだ。さらに全属性に対して適性を与えたと言っていたな。」

これにはもはやマーフはムンクの叫び状態になって!

「ムキーッ!悠里さんも悠里さんだしぃ!タマモさんもタマモさんですぅ!たしかに魔力を与えてぇ!魔法を使える様にする事は神格を持つ神様なら可能ですぅ!でもでもぅ!魔力が10000だなんてやらかし過ぎですぅ!!大体各国の宮廷魔導師ですら魔力は2000〜4000位なんですぅ!はっきりいって大盤振る舞いにも程がありますぅ!ましてや全ての属性に対しての適性を与えるなんてやらかし過ぎですぅ!」

あらまぁ。そうだったのね・・・。


まぁ今更どうにもなるまい!

このリオンの十八番!問題の先送りじゃあ!

という訳で、続きは次回♡

ちょくちょくやらかすタマモ♡

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ