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短いよ?ごめんね

朝食後。

ユーノは世界樹に帰還した。

タマモも自分の社に帰って行った。

シルフィー(とお付達)は俺からせしめた世界樹のジャムを各地のエルフの村に配達する為に一度自分の村に戻った。

残りの嫁達は飛空艇の特別展望室にてお昼寝中である。

そして俺と悠里は(何故か)タマモの社にいる。

理由はタマモから俺達に話しがあると言われたからだ。


社に到着すると、既にタマモは(九尾の狐モードにて)俺達を待っておりました(*^^*)

「リオン。悠里。よく来たのじゃ。」

食後でおねむなのか、大欠伸をしながら話しかけてくるタマモ。

「話しは他でもないのじゃ。二人にはそれぞれ信仰とお供物を捧げられたのじゃ♡じゃによって、二人に是非ともご利益を授けたいのじゃ。まずは悠里からじゃな。自分が食うや食わずであるにも関わらず毎日油揚げの煮付けを妾にお供えしてくれた心根、真にあっぱれじゃ。先日も申した通りそなたの本来の願いは叶える事叶わぬが、妾は受けた恩義を返さぬ程吝嗇では無いぞえ。妾に言わせれば、僅かばかりのお賽銭で御利益を期待する人間達なんぞは、それこそ、カーーーーツッ!なのじゃ!なので、遠慮せずに妾の御利益を受け取るが良いぞ♡」

するとそれを聞いた悠里はアワアワしながら、

「えーーーーっ!そっそんな事いきなり言われてもぅ〜!?私はもうリオン様の子種をもらっているしぃ♡もうこれ以上望みなんてないよぅ♡」

聞いたタマモはそれはそれは満足そうに何度も頷いて、

「・・・まさしく悠里は、足るを知る、じゃな。そもそも人というモノはのぅ、本来は欲望の塊なのじゃ。例えば車が欲しいという人間がその車を手に入れたとする。さすればその者は如何するか?あくまでも例えばじゃが、カローラが欲しい男がカローラを手に入れたら、次はクラウンを欲するのが人間という生き物なのじゃ。つまりどこまで行っても欲望に限りがないというのが人間という生き物なのじゃ。じゃがのぅ。中には悠里の様な希少種がおるのじゃ。コレでいい、コレ以上を望むのは不遜だ、という考えを持つ人間が僅かながらおるのじゃよ。我等神々はそれを、足るを知る、と言うておる。我等神々はこれでも天邪鬼でのぅ。そのような輩には却って肩入れしたくなるのじゃよ。愛い奴じゃ♡」

悠里は顔を真っ赤にしながら、

「でもでも〜!私のショボイお供えよりもぅ!リオン様の豪華なお供えの方がより貢献した筈だよぅ!私より先にリオン様に御利益があって然るべきだよぅ!」

涙ながらに訴える悠里。

タマモは悠里を慈しむ様に、

「・・・やはりそなたは心優しいのぅ。そなたは常に、自分自身よりも他人に優しいおなごじゃ。じゃが平成以降はそなたの様な優しい人間がバカを見る世の中になってしもうた・・・。人の事よりも自分の事、皆がそんな考えになってしまったのじゃ。故にそなたの様な優しい人間は常に損をする様になったのじゃ。じゃが安心するが良いぞ!リオンについてはのぅ。そもそも願いが無いのじゃ!既にマーフからMAXの加護を受けておるからのぅ。今更妾如きの加護なんぞ必要無いのじゃ。じゃによって妾は悠里に加護を与えるのじゃ!」

悠里は膝から崩れ落ちて号泣しながら、

「びえぇぇぇ〜んっ!何時も院長先生からぁ!周りの人達に優しくしなさいって言われてたんだよぅ!ずっとそれを遵守しただけなんだよぅ!院長先生〜!どうもありがとうだよぅ!」

・・・どうでもいいけど、どさくさ紛れに俺に抱きつくな!


続きは次回!

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