とことん娘(?)に振り回されるリオン
ある意味最強の娘
飛空艇に戻って早々に、ルイーゼ経由で皇妃からの呼び出しがあった。
お陰で俺はフォーバスにとんぼがえりする羽目になった。
転移するなり例によって身柄を確保されて皇妃の元へ。
「リオン王。ごきげんようですわ。」
相変わらず威厳たっぷりの皇妃。
とここで予期せぬ闖入者!
「パパ。見つけた。いつの間にか居なくなってた。迷子はダメ。」
言いながらしっかりと俺と恋人繋ぎしてくるユーノ。
それを見ていた皇妃とルイーゼは見事にハニワになっていた。
数分後。
再起動した二人は怒涛の如く俺に質問攻めをしてきた!
「リオン王!コレは一体全体どういう事ですの!」
激怒している皇妃。
ルイーゼも、
「リオン様この子誰なんですか!?明らかにリオン様とは親しい間柄の様に見えます!しかもリオン様を事もあろうにパパと呼ぶなんて・・・!説明して下さい!」
いや気持ちはわかる。
「二人とも。かくかくしかじか。」
俺は二人に経緯を説明した。
予想通り二人はハニワになった。
「・・・するとこの子はアノ世界樹の化身で、創造神様を母と、リオン王を父として慕っていると・・・!?」
「まぁそういう事になる。」
ユーノは相変わらずマイペースで、
「パパ。早く屋台デートの続きをする。まだ屋台は山ほどある。」
俺の手を引っ張ってクイクイしてる。
「・・・皇妃。色々と積もる話しもあるだろうが、俺は御用繁多なのでな。ではコレにて御免!」
ユーノと共に転移にて脱出!
その後、ユーノと目いっぱいイチャイチャする羽目になったリオンであった・・・。
「パパ。酢豚美味しい〜♡」
「モグモグッたい焼き美味しい♡パパっアーン♡」
「パパ♡カレーってやっぱり辛口一択。舌がビリビリするのが堪らない♡」
う〜む。まさか前世でも経験のない子供のお世話をする事になろうとは・・・。
その間もユーノの右手は俺の左手にガッチリ恋人繋ぎされたまま・・・。
「♪〜」まぁユーノが上機嫌だからいいか・・・。
そして漸く、
「パパ。まだまだ食べたい。でも私はもうぽっこりお腹。後はまた明日。ひとまず世界樹で寝る。」
言うだけ言って一人転移するユーノ。
はあ・・・。
どっと疲れた・・・。
帰ろう・・・。
リオンはくたびれた




