尋問します。
相変わらずの魔法ゴリ押しです!
女性三人(と捕虜一名)と共に飛行魔法でバビューンと城に帰還した。
「城ですね・・・・」
「・・・・城。」
「城だと・・・・・!」
はい、三者三様の唖然呆然頂きましたm(_ _)m
「お帰りなさいませマスター。」美少女軍人が敬礼にて御出迎えです。
「ヒルダ、この三人を応接間に案内して。俺はコイツを拷問じゃなかった尋問するから。」
「畏まりました。」イソイソと三人を案内するヒルダ。
転移魔法で取調べ室へ捕虜を連行した俺は身ぐるみ剥がしたムサイ中年男の拘束を解く。
同時にスリープ魔法をかける。
寝てる間に記憶を覗く魔法を使う。尋問なんかしても早々コイツは口を割らないだろうし、魔力ゴリ押しの方が楽出しな。
・・
・・・・
・・・・・・・・
よし!これで大方の情報は得られた。あとは・・・
「お前はもう用済みだ。」ゴォォォォォ!
超高温の青い炎魔法で灰にしてやった。よし応接間へとレッツゴーである。
「やあ。お待たせ。」部屋に入った俺は三人に一礼する。
三人もソファーから立ち上がりコチラに一礼した。
「お初にお目にかかります。私はリオンという者です。」
自己紹介した後で爆弾発言をする。
「ルフラン王国のアリシア王女、専属侍女のメイ殿、王女親衛隊の騎士ロゼッタ殿。」にこやかに挨拶する。
「!?」
「!!」
「!!!!?」
はい。見事に三人ともフリーズしました。
「なぜ私が三人の名前を知っているか?其れは先程あの捕虜を尋問したからです。」
記憶を覗いたというのは内緒にしておこう。
アリシア王女は微笑みつつコチラを見て口を開く。
「リオンさん、どうかお互いに砕けた口調で喋りませんか?私達にとって貴方は命の恩人ですから。」
正直助かる。偉い人相手の言葉遣い苦手なのよね。
「・・・了解した。実は三人の名前以外にも色々情報を得られたので三人に報告させてもらう。」
要約すると。
ルフラン王国で、跡継ぎの王太子が急死した。
だがアリシアの兄のグーズゲス王子は無能な上にロクデナシでどうしようも無い王子らしい。
対するアリシア王女は有能で温厚篤実、国民の人気も絶大なものがある。
そこでグーズゲスはアリシアを排除しようとした。
アリシア達三人を馬車に乗せて、足がつかないように死の大地へと運び、護衛に見せかけた刺客の騎士とゴロツキに始末させる魂胆であった様だ。
経緯を聞いた三人は顔が真っ青だ。
だが俺は更なる追い討ちをかける。
「それと、王太子が死んだのもグーズゲスが一枚噛んでるぞ。」
「馬鹿な!有り得ない!」金髪騎士が叫ぶ。
「何故に?」俺は問う。
「如何なる毒も病気も癒すポーションを使用したのだ!それでも効果がなかったのだぞ!」
なるほどな。其れなら事件性がないと判断しても仕方ない。
だがしかし。
「そりゃ効果無いだろうな。何しろ毒でも病気でもなかったんだからな。」
「「「はぁぁぁぁ!!」」」三人の絶叫がハモった。
仕方ない。タネ明かしといこうか。
「呪術だよ。所謂呪いってヤツだ。多分グーズゲスの配下にそういう呪いの専門家がいるんじゃないかな?」
「姫様、これでは国へは戻れません。死にに行く様なものです。」ビキニアーマー騎士が進言する。エロい。
アリシアは暫く考え込むと、おもむろに俺の方を見て目をクワッと見開いた!
「リオンさん、いえリオン様!お願いします!どうか今暫く私達三人をここで匿って頂けないでしょうか?」
簡単な事だな。今日の夕飯何にする?より全然悩む必要の無いお願いだよ。
「いいぞ。いつまでもここに住むといい。」即OKだ。
「不躾とは思いますが、もうここしか行くところがありません。あっあのあの、何ならわっ私のかっ身体を好きにしても・・・・えっええぇぇぇぇ!!!いいんですかぁ!?」
こうしてテンプレな同居人が三人増えた。
汚物は消毒するモノです。




