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やはり日本の神様は酒好きである

いきなり出現した神域!さてどうする!?

シルフィー達の村がまさかの神域になってしまった件( ̄▽ ̄;)

更には神域にしか生えぬ木の実。効果は食べれば食べる程保有する魔力が増えるというまさしくこの世界でのチート級のアイテムだ!

流石の俺もこれには頭を抱えていると・・・。

何とムー、マーフ、ミオ、アクアの人外の嫁達(まぁアクアはまだ嫁ではないけどね)が揃って転移して来た!

ミオが、

「リオンちゃん一体全体何事なの!?いきなりシルフィーちゃんの村から神気が溢れて来たの!ムーちゃんもマーフちゃんもアクアちゃんもミオ同様にびっくり仰天だったの!だからみんなで慌てて様子を見に来たの!もしかしてリオンちゃんまたやらかしたなの!?」

酷い言われようだ・・・。やらかしは全部俺かーい!

ここは是非とも真実を語らねば。

「・・・いや。今回やらかしたのはタマモだぞ。なんでもエルフ達への御利益だとか言って、この村全体を神域にしたと言っていた。因みにそこら中に成ってる赤い木の実は、食べるだけで魔力が上がる神域にしか生えぬ果実だそうだ。」

それを聞いた4人は残らずハニワになった。

数分後・・・漸く再起動した4人は口々に、

「・・・リオン!じゃから我はあの時このクソギツネを捨ててこいと言うたのじゃあ!地上に神域が顕現するなど前代未聞なのじゃあ!!」

「激しく同意ですぅ!!タマモさん!貴方とんでもない事をしでかしてくれましたぁ!!ムーちゃんの言う通り前代未聞の事態ですぅ!それ以上に!この木の実ですぅ!食べれば食べる程魔力が上がるって何なんですかぁ!!そんなのまさしくチートですぅ!!インチキですぅ!」

「この神様ってやらかしの帝王なの!!コレに比べたらリオンちゃんやマーフちゃんのやらかしなんて可愛いものなの!今回のやらかしはまさしく世界が揺らぐの!とんでもないの!この世界開闢以来の大事件なの!」

「うーん・・・。やはり本物の神様のやらかしは凄すぎるのです!まさか地上に神域を構築してしまうとはインド人もびっくりなのです!国士無双なのです!緑一色なのです!大四喜なのです!やらかしの役満全開なのです!」

4人全員から盛大に非難されても、タマモは何処吹く風だ。

エルフ達から捧げられたオカラの稲荷寿司をパクパクと食べながら、

「・・・まぁやってしもうた事は今更仕方あるまい。妾は熱心な信仰と充分なお供え物があれば大概の願いを叶えてやるぞよ。第一神域ぐらいで大騒ぎし過ぎじゃ。この程度の神域、地球の日本であれば全国津々浦々、優に数百箇所は存在しておるわ。慌てない慌てない。一休み一休み。じゃよ。」

タマモがあまりにも泰然としているモノだから、人外の嫁達4人はすっかり毒気を抜かれてしまった( ̄▽ ̄;)

タマモは続けて、

「まぁ安心するがよい。この神域の外周部に妾が結界を張っておいた。ここには誰もが入れる訳では無いのじゃ。因みに妾以外ではのぅ、リオンとその嫁達、あとはエルフ含む亜人達じゃな。つまり低俗な人間達は入れんという訳じゃ。」


嫁達が納得して、(というより無理矢理納得させられて)帰った後、俺は1つの疑問をタマモに問うた。

「・・・タマモ。お前がこの世界に召喚されて、他の日本の神達は今頃心配してるんじゃないのか?」

するとタマモは笑いながら言った。

「その様な事ある訳ないのじゃ!考えてもみよ。八百万と号される様に、我ら日本の神はそれこそ夜空の星の数ほどおるのじゃぞぅ。妾一柱程度がいなくなったところで何ほどの事があろうか。みんな気にも止めておらぬよ。」

ふーん。まぁそういうモノか。

そしてタマモは俺にズズズィッと迫って来た!近い近い近い!!

「その様な些細な事よりもじゃ!また美味い料理を所望致すぞよ♡リオン!ついでに御神酒も所望致す!」

_(┐「ε:)_ズコー!

忘れてた・・・。そういや日本の神様達って全員もれなく酒好きなんだった!

ならば呑ませてくれよう不如帰!

出したのは定番の、松尾純米大吟醸〜♡

ツマミには毎度油揚げだとマンネリなので、チーズと茶碗蒸し、伊勢海老のバターソテーでどうじゃあ!

・・・タマモは松尾純米大吟醸をぐびぐびっと飲み干すと、

「リオンよこれは真の諸白なのじゃ♡まさかこの世界で呑めるとは思わなかったのじゃ♡リオンよどんどんお代わりなのじゃ♡モグモグッ!またツマミも絶品なのじゃ♡リオンよこれは酪じゃな?平安の御代に貴族達がよく食べておったのぅ。うむうむっ伊勢海老とはまた豪勢なモノよのう♡この味付けはまさしく醍醐なのじゃ。これまた平安の御代で貴族達がよく食しておったわい。じゃが特に秀逸なのはこの!茶碗蒸しなのじゃあ!妾は銀杏なんぞ臭くて嫌いじゃったのじゃが、銀杏とはかくも美味しき食べ物であったのか!?これまた松尾純米大吟醸とよく合うのじゃ♡リオンよ見事なのじゃ♡」

あまりにも感動している様なので、ここで即興でいかにもという見た目の御神酒の徳利を魔法で作成。例のドワーフのビールみたいにフォーチュンに巨大タンクを作り、中には松尾純米大吟醸を入れてやはり自動補充魔法を付与。あとは転送魔法でこの徳利に転送すれば、日本の昔話のような『養老乃瀧』モドキの徳利の完成だ!

ついでにツマミも俺特製のカマボコの刺身とネマガリダケの味噌汁を出す。

「タマモ。コレをお前にやる。この徳利からは幾らでも酒が出てくるぞ。あとはツマミも追加してやる。」

瞬間!タマモの両目が♡マークになった!

「リオン!凄いのじゃ♡まるで昔話の養老乃瀧の如しなのじゃ!ぐびぐびっむむむっこのカマボコというのは実に美味なのじゃ♡ネマガリダケの味噌汁は最高なのじゃあ!リオンよ感謝するのじゃ♡この世界に来て良かったのじゃ〜♡」

タマモとの臨時の宴だがなんとかミッションコンプリートなのじゃあ〜〜!


神様に御神酒は欠かせません!

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