蜂蜜大戦争!
人は時にはプーさんになるのです(>_<)
さてもうすぐお昼なんだが・・・。
俺の前に鬼の形相の嫁達が鎮座しております・・・。
ミオが真っ先に、
「リオンちゃん!今更誤魔化しは無しなの!早いとこアノ蜂蜜を出すなの!往生際が悪いの!観念しろなの!潔く腹を切れなの!」
やだよ!腹切ったら痛いじゃないかー!
そしてシルフィーはご自慢のお胸様を押し付けてきながら、
「リオン神様!私は全てのエルフ達の期待を背負っているのです!もう後には弾けないのです!何卒アノ希少なる蜂蜜を下賜してくださいませ!」
「リオンよ我もアノ蜂蜜食べたいのじゃあ!我は甘い物は苦手なのじゃがアレは食べたいのじゃあ!」
「リオンさん♡私も食べたいですぅ♡はっきり言って世界樹の花の蜂蜜なんて前代未聞ですぅ♡楽しみですぅ♡」
「リオン様。まさしく神代の蜂蜜です♡早く食べたいです♡」
「・・・神様の食材・・・食べたい・・・リオン様なら・・・私の胸で攻めれば・・・何とかなるかも♡・・・後で試してみる・・・♡」
「リオン様!何とお腹の子供は大の蜂蜜好きだったのですぞぅ♡早く食べたいと急かしておりまする♡」
「リオン様ぁ♡私が蜂蜜食べたいってお強請りするのは・・・ダメ?」
「リオン様もはや限界なのです!はっきり言って匂いだけでも掟破りなのです!行灯と書いてあんどんと読むのです!副寺と書いてふうすと読むのです!直歳と書いてしっすいと読むのです!早く食べたいのです!」
・・・まぁ気持ちは痛い程分かる・・・。
ではいよいよ幻の〜!世界樹の花の蜂蜜!解禁じゃあ!
「ぺろぺろっリオンよコレは美味い何てものじゃないのじゃぁぁぁぁ!我はもう死んでもいいのじゃあ!」
辛党のムーにそこまで言わしめるとは・・・。
「リオンさん♡やはり世界樹の種を託した私達の判断に狂いはなかったですぅ♡私マーフちゃんは大満足ですぅ♡蜂蜜美味しいですぅ♡」
「リオン様コレはまさしく神様の蜂蜜です♡」
「・・・辛党の私が蜂蜜をここまで美味しいと思うとは・・・コレはまさしく神様の蜂蜜・・・♡お代わり♡」
「リオン様♡こんなにも美味しい蜂蜜は食べた事がありませんぞぅ♡お腹の子供の指令でござる!どんどんお代わりを所望致す!」
「リオン神様〜♡私の胸を好きなだけ揉んでもいいので〜♡是非ともこの神の蜂蜜を下賜してくださいませ〜♡」
「蜂蜜美味しいよぅ♡もう食べる手が止まらないよぅ♡もっともっとお代わりだよぅ♡」
「リオンちゃん!こんなにも美味しい蜂蜜を手に入れたのならすぐさまミオに献上するなの!本当にリオンちゃんはズルいの!さっきの壺はまだまだたくさんあったのは確認済みなの!ミオはリオンちゃんから大量に没収するなの!異論は認めないの!」
「ミオちゃんに珍しく同意するなのです!リオン様!美味し過ぎるのです!ズルいのです!独占禁止法違反なのです!是非とも私アクアにも下賜して欲しいのです♡」
・・・やはり流石の世界樹という事なのかな?
嫁達全員蜂蜜の虜になった様だ。
・・・結局、アノ蜂蜜は(俺が味見する事無く)嫁達に押収されてしまいましたとさ・・・。
めでたしめでたし・・・。
まぁまたいつでも取りに行けるんだけどね♡
・・・俺から蜂蜜を強奪した嫁達は、もう用済みとばかりにさっさと再びの屋台巡りを再開したよ・・・クスン。
因みに悠里も、
「リオン様成分フルチャージ完了だよぅ!元気モリモリだよぅ!気合い入れて屋台巡りするよぅ〜♡」
と、屋台巡りに参加しております♡
で、俺は今フォーバスのエルフ達の屋台にて・・・。
例のエルフの子供達にまとわりつかれてる訳で・・・。
「王たま〜♡蜂蜜くだしゃい〜♡」
「王様〜♡」
「リオン神様〜♡」
・・・やはりこいつらの前で壺の蓋を開けたのは不味かったな・・・。
まぁこいつらの分は嫁達に掛け合ってなんとか確保したからな。
俺は子供達(一部大人含む)に例の蜂蜜の壺を出した。
蓋を取ると、
エルフ達が全員プーさんに変形した!!
まさしく全員光の速さで壺に群がって蜂蜜を食べ出しております♡
「わーおいちいでち〜♡」
「王様〜♡もっと欲しい〜♡」
「リオン神様〜♡まさしくコレは甘露です♡」
・・・やむなく俺の分の壺を出してやった(*^^*)
ぐぬぬ・・・。無念なり・・・。
結局俺は味見すら出来ず・・・ぴえん。
自分の分まで他人に施すお人好しのリオンちゃん♡




