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ヒルダ視点での世界樹の破壊

流石に世界樹の種は食べません!

さてどえらいもんを託された俺ことリオンだ。

悶々としているうちに夕方になった。

嫁達は例によって屋台へと誘われていったよ。

さてどうしようかな。

(松尾純米大吟醸を呑みながら)思案する。

うーむ。まぁ結局、何処かに蒔く以外の選択肢は無いよなー。

食べるのは論外だし。

それで何処へ蒔くかだが・・・。

〆サバをつまみながら考える。

うーん。相変わらず〆サバは美味いのう。

今現在、大地の力と言えばまぁ森だな。

そして森と言えばエルフだ。

些か安易だけれども、シルフィーの村に蒔くのがベストではなくとも、ベターなのではないかと思うんだ。

後でシルフィーに相談してみるか。

と、そんな事を思案していると・・・。

徐ろに、ムニュゥゥゥゥゥ!!!

後頭部に巨大な二つの柔らかい感触が・・・♡

同時に俺の鼻腔に芳しい香りが・・・。

そして後ろからは、

「だ〜れだ♡」

うむうむ。ラノベのラブコメの王道パターンであるな♡

フッ俺の嗅覚を侮ってもらっては困る!

「この匂いは・・・シルフィーだな?」

いい当てると、さらに巨大な二つのナニカが後頭部にくい込んできた!さらなるムニュゥゥゥゥゥ♡

「正解です♡流石はリオン神様です♡」

漸く二つの巨大なナニカ(正体はシルフィーのお胸様♡)から解放された俺にシルフィーが、

「先程私の頭にピコーンと稲妻が走りました!それによると、リオン神様が何やら私に相談があるとか。なので取り急ぎ参上致しました。」

ふーむ、ハイエルフに進化したシルフィーの直感はもはや皇妃クラスだな。

だが今回はまさしく渡りに船。ナイスタイミングだシルフィー!


「実はシルフィー。かくかくしかじか。」

俺はシルフィーに、かつてこの大陸に世界樹という物が存在した事。

その後、人間達の愚行によってマーフとミオの怒りに触れた事で、人間達諸共世界樹も破壊された事。

そしてついさっき、マーフ達人外の嫁達の総意によって、世界樹の種、それも残された最後の1つを俺が託された事。

この種を何処に蒔くか熟慮した結果、シルフィーの村がいいんじゃないかと思った事。

以上の事を掻い摘んで話した上で、

「ここまで聞いて、シルフィーはどう思う?」

聞かれたシルフィーは、すぐさま俺に抱きついた!

再びのムニュゥゥゥゥ♡見ればシルフィーは泣いている。

「・・・エルフの伝承で語り継がれてきた伝説の存在・・・よもや実在していたなんて・・・。いえ、そんな事よりも!その様な神代の神木の種を託されたなんて流石ですリオン神様♡そしてその様な霊験あらたかな神木を我らエルフの村に蒔いて頂けるなど、この上なき栄誉です!」

・・・どうやらシルフィーは賛成の様だが・・・。

俺は現在、返事を返す事が出来ない。

何故ならば、巨大で柔らかいダブルメロンが俺の顔を塞いでいるからだ!

辛うじてダブルメロン同士の隙間から呼吸はできるけどね。

まぁそれ以上に俺は幸せを噛み締めております♡

という訳でシルフィーからも同意してもらったから、明日にでも植樹祭ならぬ種まき祭をやろうかな。

実に・・・実に名残惜しいんだが・・・俺は泣く泣くシルフィーのお胸様地獄から脱出した。

また今度じっくりと堪能してやるからな〜!


さてシルフィーはまた屋台へと向かった。

対して俺はというと、一人寂しく晩酌である・・・。

そこでふと思い立ってヒルダを呼んだ。

瞬時に俺の前に現れるヒルダ。

一応確認しておきたい事がある。

「ヒルダ。昼間の話、聞いていたな?」

「はい。マスター。」

打てば響くヒルダ。

「単刀直入に聞く。ヒルダのメモリには、世界樹についてどれだけの知識があるんだ?」

「はい。概ねマーフ様が仰られた通りです。あの時マーフ様の手によって世界樹は装置共々破壊されました。お陰で魔力をバカ食いする大型の魔導装置や飛空艇、魔導兵器が軒並み使用不能となりました。」

そこまで言った後、ヒルダは俺をジーーーーッ!と見つめてる。その後やにわに、

「・・・マスター。妙だとは思いませんでしたか?これだけの巨大飛空艇が、無傷で遺跡の中に放置されていた事を。世界樹が破壊された後、このバルバロッサに魔力を充填できる者が誰もいなかったのです。それ故に処女航海が終了後、この艦は放置されました。何しろ処女航海終了直後に世界樹が破壊されましたから。」

・・・なるほど。処女航海の時は世界樹から魔力を充填出来たけど、処女航海を終わらせてすぐに世界樹が破壊された訳か・・・。後は誰も魔力を充填出来ないガラクタに成り下がったというオチか。

「・・・その後、飛空艇に関しては稼働率はほぼ0%となり、古代文明は飛空艇の運用を諦めざるを得ませんでした。他にも多数の施設が閉鎖に追い込まれ、魔導兵器も全て廃棄されました。ただ当時の古代文明はなんというか・・・。一部諦めの悪い輩が存在しておりました。それが次なる神罰と文明そのものの崩壊に繋がるとも知らずに・・・。」

興味がわいたので聞いてみる。

「ヒルダ。ソレは一体?」

しかしヒルダは頭を振って、

「・・・これ以上は私の口からは申し上げられません。少なくともマーフ様の許しが必要です。」

・・・そうか・・・事が神罰案件だからな・・・。

確かにヒルダの言には筋が通っている。

俺はヒルダを下がらせて、晩酌の続きを楽しんだ。

明日の種まき祭が実に楽しみだ。




いよいよ明日は種まき祭♡

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