皇妃の覚悟
すいません短いです
◇◇◇◇◇エリザベート視点◇◇◇◇◇
今現在、私の目の前には先程私に詰め寄った商人達が整列しております。
はあ・・・。
毎度の事ながら、公務というのはめんどくさいですわね・・・。
これならリオン王の肩を掴んでる方が余程楽しいですわ♡
何故ならリオン王のリアクションが面白過ぎるんですもの♡
とはいえ、リオン王から過大とも言える『金の成る木』を譲渡された以上、私としてもそれなりには真剣に向き合わねばなりませんわね・・・。
「・・・皆の衆。揃いましたね?」
私の言葉に商人達は一斉に頭を下げる。
商人達のリーダー格の男が代表して答える。
「はっ!全員揃いましてございます!」
私は早速先程来の懸案事項について発言する。
「・・・先程来より皆からの陳情について説明します。問い合わせのあった権利者なのですが、当人は是非とも配偶者たる我が娘ルイーゼにその権利を譲渡したいという意思を示したんですの。」
胸を張って宣言する。
案の定商人達は、
「まっまさか・・・!その御方は・・・。」
「いやっしかしルイーゼ様の配偶者といったら・・・!」
「信じられん・・・!」
ここで私はしてやったりとばかりに、
「・・・そう。隣国フォーチュン王国の国王、リオン陛下ですわよ。」
ま、無理もない。
リオン王といったら、『ルフランの主力部隊2万人を殲滅した』だとか、『あの魔竜バハムートを1人で殴り倒した』とか、かなり誇張された逸話が拡散しているから・・・。
尤もリオン王曰く、『満更誇張でも無い』らしいのだが・・・。
ここで私は一喝する!
「静まれぃー!」
瞬間!その場が静まり返った!
私は皆に諭す様に、
「・・・皆の衆。何か問題でも?」
我ながら最大限の『威圧』を込めて話をする。
案の定商人達は全員萎縮して、
「いっいえいえっ!決してその様な事は・・・。」
「その通りです!我らはその様な意図はございません!」
「そうですそうです(*^^*)ルイーゼ様の配偶者なれば真めでたきことではございませぬか♡」
・・・慌てて否定する者、咄嗟におべんちゃらしだす者。
いずれにしろ俗物共だ。
まぁこの際は都合が良い。
「・・・話を戻します。今言った様に、権利者は今現在ルイーゼにあります!故にパテント料は全てルイーゼに支払う様に!レシピは全て有料にて公開します!以上!」
言うだけ言って、私は席を立った。
リアルに振り回されてどうしても短くなってしまう・・・




