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何故か働かされてるリオンちゃん♡

祭りとかの屋台、良いですね〜♡

いやはや・・・。

俺の屋台大作戦・・・。思わぬ躓きだった・・・。

何しろこんなにも流行るとはお釈迦様でも気が付くめえ。

お陰で俺はあちこちからの屋台からの食材及び調味料の催促の嵐に晒されて、必死にアイテムボックスから料理とか食材を出しまくっておりました。

それを騎士や兵士達がリヤカーで各屋台に運んでおります。

因みにその騎士や兵士達なんだが・・・。

配達する毎に、バックヤード(つまり屋台の裏側)で買い食いしまくってました♡(まぁ全部タダだから買い食いというのも語弊があるが)

当初は皇妃がそれを禁止しようとしてたんだけど、他ならぬ俺が、

「・・・人の欲望は止められませぬ・・・。いや寧ろ彼女達の息抜きの為に黙認する事こそ肝要かと。何事も仕事には役得が必要と考えまする。」

そう、非番の人間達だけ屋台で買い食いしてたら、それ以外の人間達はそりゃ内心不満に思うわな。

だから食材等の配達をしつつ、屋台で買い食いしたとしても別に目くじらをたてる必要もないと、俺は思うんだよ。

何しろ彼女達は、『仕事』はきちんとこなしているんだからね。

ついでに買い食いするくらい大目にみないとね。

大体不満なんてものは未然に防ぐに越した事はないんだから。

・・・なんて事を申し述べたら皇妃は、

「・・・相変わらずリオン王は隅に置けない人間ですわね・・・。益々始末したくなりますわよ〜♡」

だからその始末する前提で話をするな〜!いい加減物騒だぞぅ!

皇妃は相変わらず扇で口元を隠しながら、

「・・・勿論冗談ですわよ〜♡オホホホホ〜♡」

・・・相変わらず皇妃は俺のHPをゴリゴリ削ってきやがります!

・・・今はその皇妃もルイーゼと共に屋台巡りをしていやがりまする・・・。

そして今も俺はひたすら食材と調味料をあくせく出してリヤカーに積み込んでおりまする・・・。

「リオン様鶏肉100kg追加要請です!」

「リオン様!福神漬けとラッキョウが直になくなりそうです!補充をお願いいたします!ついでに私達もカレーを食べて・・・ゲフンゲフンッ!いえなんでもありません!」

「リオン様ハンバーグのタネ後200追加です〜!」

・・・裏方も楽じゃないね・・・。


そんなこんなで漸く朝の食事時のピークが過ぎて、やっと一息つけた・・・。

皇妃とルイーゼ、それに嫁達は何故か全員ぽっこりお腹になっております♡

「楽しかったですわね〜♡私些か食べ過ぎてしまいましたわ〜♡」

「色々な美味しい料理を食べて大満足です〜♡」

「リオンよ我は当分ここに住み着くのじゃ♡」

「リオンさんこの屋台という物を私気に入ったですぅ♡」

「リオン様私もしばらくここに居たいです〜」

「・・・屋台最高♡・・・しばらくここに居る・・・。」

「リオン様!お腹の子供がここを気に入った様ですぞぅ♡テコでも動かんと申しておりまする♡」

「リオン神様♡私とお付達もしばらくここで楽しみたいです♡」

「リオン様〜♡屋台の料理食べ放題なんて夢みたいだよぅ〜♡もっともっと堪能したいよぅ〜♡」

「リオンちゃん♡この屋台という物はナイスアイディアなの!美味しい料理をちょっとづつ色んな種類食べれるのが秀逸なの♡オマケにビール呑み放題なんても〜最高なの♡ミオ当分ここでたむろするの♡」

「リオン様アクア感激したのです♡今迄のリオン様の料理の集大成なのです♡美味しい料理と美味しいお酒♡もう感無量なのです♡しかも食べ放題なのです♡オマケに様々な味が味わえるから飽きが来ないのです♡まさしく千差万別なのです♡千載一遇なのです♡此処で会ったが百年目なのです♡盲亀の浮木!優曇華の花なのです♡」

・・・アカン・・・。皇妃もルイーゼも、そして何より嫁達まで全員ここに居座る気でいやがる・・・。

やむを得ない。

俺はバルバロッサのヒルダに通信を送った。

『ヒルダ。バルバロッサは現在地にて待機。以後指示あるまでホバリングを維持。』

『イエス!マスター!』

さて俺には休息の2文字は無い。

次の昼食時に備えてまたしても各屋台の食材及び調味料なんかを補充しまくらないといけないからね。

・・・おかしいな・・・?

俺は異世界でのんびりまったりしたかった筈だが・・・?

何でこんなに今あくせく働いているんだ?

するといつの間にか背後に忍び寄っていた皇妃が俺の肩を掴んで!

ギリギリギリッ!痛い痛い痛い!!

「リオン王♡考えたら♡ま・け・ですわよ〜♡」

ぐぬぬ・・・。よりにもよって諸悪の根源に諭されるとは・・・。

無念なり・・・。

えーい!もう自棄じゃあ!

続きは次回!以上!

前世に引き摺られるリオンちゃん♡

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