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まさかの皇妃乱入!&場外乱闘!?

タイトルで色々と察した方、知らないフリしてお読み下さいm(_ _)m


一方同じ頃。

もうじき宴だからその準備に勤しんでいるリオンです♡

・・・因みに俺の後ろには何故かミオが仁王立ちしておられます。

「リオンちゃん早速さっきの貸しを返してもらうの!」

・・・そうだった・・・。今日の石材の一件で、ミオには(些か押し売りじみてはいたが)借りがあるんだった。

ミオは(やはりとても大きな)胸を反らしながら、

「ミオはリオンちゃんと違って悪党じゃないの!至って善良な精霊なの!だからミオ無茶は言わないの!」

・・・普通自分で自分の事を『善良』とは言わないぞ・・・あとさりげなく俺をディスるなよ・・・。

「それで、ミオは何か希望はあるのか?」

それによって必然的にメニューが決まるからな。

「ズバリ!ローストビーフなの!」

_(┐「ε:)_ズコー!

「リオンちゃんとの馴れ初めなの!アレは本当に美味しかったの!是非もう一度食べたいの!」

・・・まぁ、アレなら何時でも食べさせるぞ・・・。

「まぁアレなら別にいいか・・・。」

という訳で、ミオのたっての希望により、メインはローストビーフに決定しました(*^^*)

さて他のメニューはと言うと・・・。

主食はパンにガーリックバターをたっぷり塗ってオーブンで焼き上げたガーリックトーストだ。

食後の口臭の関係で、朝に出すのは気が引けるが、宴ならば問題あるまい。

スープとしてポトフを用意した。

ニンジンやジャガイモ等各種野菜にハム、ベーコン、ソーセージを惜しげも無く投入。じっくりと煮込んだ1品だ。

勿論野菜オンリーのエルフver.も用意したよ。

さてメニューと共に料理を大量にアイテムボックスに収納したら、宴のはじまりじゃあ!

・・・と行きたかったんだが・・・そうは問屋が卸さなかった・・・。

なんと予想外の闖入者が乱入してきおった!

「リオン王ごきげんよう〜〜♡先程振りですわね〜♡」

「・・・どっどうも先程振りです♡すみませんいきなりお邪魔して・・・。」

・・・口調で既にバレバレだが、(大魔神)皇妃とルイーゼだ・・・。

「・・・皇妃殿。これは一体如何なる仕儀ですかな?既に料理はアイテムボックスに収納致しました。御二方が態々こちらに来られる必要はありませんぞ。」

そう、後はルイーゼのマジックバッグから料理を出して給仕するだけなんだよ。

指摘すると皇妃は俯いて拳を握りしめて、

「・・・・・たいんですの・・・。」何やらブツブツと呟いてる。

「失礼、よく聞き取れなかったのですが。」

すると皇妃は徐に顔をあげた!見れば涙目になっている。そしていきなりの大絶叫!

「呑みたいんですの〜〜!」

_(┐「ε:)_ズコー!こやつら酒呑む為だけに態々バルバロッサまで来やがったのか!?

皇妃は堰を切ったように捲し立てる!

「アソコでは大っぴらに呑めないんですのよ〜〜!こっそりと呑んでも美味しくないんですのよ〜!もういい加減禁酒はイヤッイヤ イヤ!!!なのですわ〜!ノーモア禁酒!ギブミーお酒!これ以上お酒呑めないと、私何するか分かりませんわよ!帝国を道連れに自爆致しますわよ!!」

やめい!!酒如きで帝国を滅ぼすな!!

と、ここで突然皇妃は扇をスパッと開いて口元を隠し何時もの(怪しい)スマイルを浮かべながら、

「その点ココならば誰はばかることなく浴びる程呑めますからね〜♡オマケに帰る時にはリオン王の治癒魔法で酔いを覚ませば万事めでたしめでたし!誰にも迷惑がかかりませんことよ〜♡」

・・・約1名・・・他ならぬ俺に盛大に迷惑かけてる気がするんだが・・・。

だが言えない!既に皇妃の状態はレッドゾーンだ!

もはやダミープラグに切り替わる寸前!

仮にここで皇妃がダミープラグになったら、冗談抜きでバルバロッサが破壊されるぞぅ!!

仕方がない。俺達の身の安全とバルバロッサの破壊を免れる為に、苦渋の決断で皇妃を餌付けする事にした。

だがその前に、幾つか確認しておく事がある。俺は横のルイーゼに、

「ルイーゼ。因みにフォーバスの連中には何と言って出てきたんだ?」

「はっはい。フォーバスの住民達に母は、たまには城で皇帝陛下と会食しないと、陛下が寂しがりますわ〜♡っと、上手く言いくるめて出て来ました。なので表向きは今頃城で、親子水入らずの会食をしている事になっております。」

ふむ、上手い口実だな。それならフォーバスの住民達からも文句は出ないだろう。

後はもう1つの疑問だが・・・。

「・・・皇妃。ルイーゼ。因みに御二方の後ろに控えている者達はなんですか?どう見ても護衛の騎士と兵士達にしか見えないのですが・・・。」

そう!皇妃とルイーゼの後ろには、何故か大勢の甲冑姿の騎士や兵士達がぞろぞろと控えております♡

すると皇妃は(大きな)胸を張って、

「いえね♡私とルイーゼが飛空艇にお酒呑みに・・ゲフンゲフンッ!しっ食事を取りに行くと言ったら、護衛の者達が全員付いてくると言い出しましたの。流石に全員を引き連れてくる訳にもいかず、やむなく厳正にして公正に、クジ引きにて選びましたのよ(*^^*)」

ルイーゼも、

「アレは大変でした。皆口々に、妃殿下ズルい!とか、私達もお酒呑みたいです!とか、欲望ダダ漏れの発言が相次ぎました。」

護衛の騎士の1人も、

「まぁクジにハズレた騎士や兵士達は、もれなく全員が膝から崩れ落ちておりましたが・・・。尊い犠牲という事で。」

再び皇妃が、

「そんな訳で居残り組達にルイーゼのマジックバッグを預けて、今現在フォーバスにて住民達に料理を給仕しておりますの♡なので私達は後顧の憂い無く!お酒と料理を楽しむ事が出来ますのよ〜♡さあ!リオン王♡御託はここまでですわよ!さっさとお酒と料理を出しなさい!」

ヤレヤレ・・・。俺は追加で酒と料理をアイテムボックスから出した。

では気を取り直して、

今度こそ、宴じゃあ!

「リオンよやはりローストビーフは美味いのじゃあ♡タレも酸味と甘味と塩味が良い塩梅なのじゃあ!松尾純米大吟醸お代わりなのじゃあ♡」

因みにムー大絶賛のタレとは、ミオが先日気に入ったタルタルステーキに使ったバルサミコベースのソースだ。

バルサミコ酢に、塩と砂糖で味を整えて、香りとまろやかさを付ける為にマデイラワインを投入した俺自慢のタレだ!

「リオンさん♡ガーリックトースト美味しいですぅ♡お酒がどんどん進みますぅ♡松尾純米大吟醸お代わりですぅ♡」

「リオン様ポトフ本当に美味しいです♡中のソーセージが絶品です♡松尾純米大吟醸お代わりです♡」

「・・・ローストビーフ・・・美味しい♡タレの酸味のお陰で幾らでも食べられる・・・どんどんお代わり・・・松尾純米大吟醸お代わり・・・。」

「ぬおぉぉぉぉぉっ!何と言う事だぁぁ!?どれもこれも酒が進むでわないか〜!だがここで怯む訳にはいかぬ!えーい!リオン様の妻!心得の定!我が命我が物と思わず!使命の義、あくまで影にて!ご下命、如何にしても果たすべし!尚!死して屍!拾う者無し!うおー!ローストビーフよぉぉ!例え量が何十キロあろうとも!何百キロあろうとも!全て食べ尽くしてくれるわ〜!そこなガーリックトーストよぉ!お前も後で相手してくれよう!首を洗って待っておれ〜!ポトフよ!お前は最後の口直しだぁ!後で飲み尽くしてくれようぞぅ!先ずは手始めに松尾純米大吟醸どんどんお代わりを持て〜い♡」

・・・大量に用意した筈のローストビーフ・・・。果たして足りるであろうか・・・?

どうやら嫁達の暴飲暴食振りを見誤っていた様だな・・・。

「リオン神様♡私とお付達にガーリックトーストと野菜オンリーのポトフと松尾純米大吟醸お代わりです♡」

「やっぱりローストビーフ美味しいよぉ♡しかも食べ放題だなんて〜♡モグモグッわぁ〜♡ポトフも凄く美味しいよぅ♡ハムもベーコンもソーセージも美味しいよぅ♡松尾純米大吟醸お代わりですよぅ♡」

「流石なの!あのタルタルステーキのソースはローストビーフにもベストマッチするってミオ確信していたの!これならミオローストビーフを幾らでも食べられるの!ガーリックトーストなんても〜まさに掟破りなの!食べる手が止まらないの!松尾純米大吟醸お代わりなの!」

「危険なのです!このままだとアクア太ってしまうのです!まさしく肥満の危機なのです!しかしながら食べる手が止まらないのです!ガーリックトーストは美味しいのです♡御堂関白なのです♡ポトフは奇っ怪至極な味わいなのです♡美味しいを通り越しているのです♡蘭奢待なのです♡宗三左文字なのです♡ローストビーフに関しては敢えてノーコメントなのです♡コメントするよりも食べ続けたいのです♡四の五の言わずに松尾純米大吟醸を持ってくるのです!」

「・・・フフフッコレッ!コレですわよ〜♡私がここ数日求めていたモノは〜♡感無量ですわ〜♡リオン王から来るなと言われた時はセバスチャンに命じて始末しようかと思いましたけれども、あの時思いとどまって良かったですわ〜♡」

だから怖い怖い怖い!!だから料理と酒くらいで人を暗殺しようとするな!!

第一、暗殺の理由としては最低だぞ!動機が料理と酒だなんて・・・。

だが皇妃の暴走は続く!

「・・・リオン王♡料理は大変満足ですけれども、この松尾純米大吟醸という酒は些か酒精がもの足りませんわ。もっと酒精の強いお酒はありませんの?」

ぐぬぬ・・・。『暴君』の称号を持つ皇妃には逆らえぬ・・・。

皇妃に(堂々と)催促された俺は大人しく各種蒸留酒を出した。

まぁ後で魔法で酔いを覚ませばいいからね♡

ルイーゼは大人しく酒と料理を堪能しておりました。

「リオン様♡実は私も大分ストレスが溜まっておりました♡今日の宴は本当に美味しいです♡あっ後、私はこの松尾純米大吟醸大好きです♡お代わりお願いいたします♡」

(悪魔のクジ引きで付いて来た)騎士と兵士達も大満足の様だ。

「リオン様美味しいです〜♡」

「流石妃殿下がベタ褒めする訳です〜♡」

「お酒も絶品です〜♡この松尾純米大吟醸は全く悪酔いしません〜♡お代わりです〜♡」

「リオン様ローストビーフどんどんお代わりです〜♡」

とまぁこんな感じだ。

てな訳で、狂乱の宴は幕を閉じるのであった・・・。

勿論皇妃達一行は戻る際に治癒魔法で酔いを覚ましてやったよ。

全く世話の焼ける・・・。

色々とくたびれたから、続きは次回!

まる。


ぐぬぬ・・・。皇妃の所為で宴だけで終わってしまった( ̄▽ ̄;)

おのれー!

この恨みはらさでおくべきか・・・!

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