ミオとリオンのWin-Winな関係
相変わらずの皇妃の無茶振り
・・・暫くして漸く俺は再起動に成功した。
やれやれ。相変わらず皇妃を相手にしていると、まさしく命がいくつあっても足りないな。
「・・・それで、改めて。ご用件はなんですかな?」
改めて皇妃に問い掛ける。
対して皇妃は(非常に妖しく)微笑みながら、
「・・・実は以前より石工達からの陳情が上がってきておりましたの。」
皇妃曰く、ここフォーバスでは以前より深刻な石材不足だった様なのだ。
はっきり言ってフォーバスでは需要に対して供給が全然足りていない状態らしい。
理由は簡単。
当たり前だが石材というのは重い!
まして帝国の石切場というのはフォーバスとは反対の帝国の西方にある。
重い石材をはるばる帝国の最東端であるフォーバスに運ぶのは中々に手間暇がかかる。
しかも石切場での人手が慢性的に不足しており、石材の搬出が滞っているそうだ。
・・・話を聞いてると、ぶっちゃけ俺関係なくない?
するとまたしても皇妃は目にも留まらぬ速さで俺の肩を掴んできやがった!だから痛い痛い痛い!!
「・・・それで私頭を悩ませていたのですけれども、先程毎度おなじみ頭にズキューンッ!と稲妻が走りましたの♡それによると、我が帝国とフォーチュンとの国境線沿いにある無用の長物、例の城壁を石材に転用すればいいとの天啓が下ったのですわ♡」
・・・確かにアレはもはやその役目を果たしてはいないけど・・・。
「リオン王の危惧は当然ですわ。幾ら無用の長物と言えども、アレをなんとかしようとすれば、莫大な費用と時間がかかるであろう事はまさしく火を見るより明らかですわ。で・す・け・れ・ど・も!そんなものリオえもん・・・ゲフンゲフンッ!・・・リオン王にお願いすればチョチョイノチョイですものね〜♡という訳で宜しくお願いしますわね〜♡」
またしても皇妃からの無茶振り!
横からルイーゼが、
「申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません!後日私の身体を差し出しますのでどうか寛恕下さい!」
またしてもルイーゼが身体で払うんかい!
すると皇妃が、
「あらあら〜?ルイーゼったら随分と成長したものね〜♡貴方それだけのエロボディを持ちながら、今迄ソレをちっとも活用して来なかったから、私とても心配しておりましたのよ〜♡コレは将来が楽しみですわね〜♡」
「もっもぅ〜〜〜♡母上ったら〜〜♡私はもう子持ちですよぅ〜〜♡」
またしてもルイーゼは『ボンッ!』と顔を真っ赤にして激しくクネクネしております(*^^*)
と!ここでっ!新たな闖入者がっ!
「毎度おなじみの!話は聞かせてもらったの!」
まさかのミオ乱入!
「今現在の帝国の懸案は理解できたの!要はその無用の長物の城壁を解体して石材にすれば万事解決なの!ならこの大地の精霊のミオに任せるなの!前回はアクアちゃんとの合わせ技だったけど、今回はリオンちゃんとの合わせ技なの!さあリオンちゃん!いざ!出陣なの!」
言うが早いか俺はミオに腕を掴まれて例の城壁まで連れて行かれた。
到着するなりミオは、
「ミオにとってはリオンちゃんに貸しを作るチャンスなの!貸し1つでミオ美味しい料理食べられるの♡対してリオンちゃんからしたら、あの皇妃からの無茶振りをなんとかできるの!まさしくお互いWin-Winの関係なの!」
_(┐「ε:)_ズコー!
・・・まぁミオの言わんとする事は分かる。
「ミオは大地の精霊の力でこの城壁を解体しまくるの!リオンちゃんは解体された城壁の成れの果てをアイテムボックスに収納しまくるの!それだけであの皇妃からの無茶振りは達成なの!さあ!行くの!」
・・・そんなこんなで俺達はあっという間に城壁を解体して石材を確保しましたとさ(*^^*)
そのまま皇妃に報告して、以後はルイーゼのマジックバッグから自在に石材を出せますと申し述べました(*^^*)
やはり皇妃はハニワになってました(*^^*)
ここで(些か無理やりだが)唐突に場面が変わる。
次回は大混乱のルフラン王国編じゃあ!
果たして今現在ルフラン王国はどうなっているのか!?




