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やはりミオは理不尽大王

ランチには魔物が潜んでおる!

とはいえまだランチには早いかな。

なのでまたまたエルフのというよりシルフィーの村にやって来ました♡

「あ〜♡王たま〜♡」

早速エルフの子供達がまとわりついてきました♡

「王たま〜♡またなにかご馳走して〜♡」

「王たま〜♡いつもはちみつありがとうでち〜♡」

「王様〜♡また甘いお菓子食べたいです♡」

・・・またしても甘いお菓子を強請られました(*^^*)

大人達も俺が子供達に滅法弱い事を知ってるから、全員揃って微笑ましく見守っております♡

「リオン神様♡また子供達に餌付けしてあげてください♡」

「リオン神様♡いつもありがとうございます♡」

「リオン神様♡娘が感謝しておりましたぞぅ!どうか娘を嫁にもらってください〜♡」

・・・何やら不穏な単語が聞こえた気がしたが・・・。聞こえ無い振りだ!

さておき。

例によって子供達にお菓子を餌付けした俺は、(当然)大人達にも気前よくキラービーの蜂蜜を下賜しまくったよ♡

ついでにもうすぐお昼時だからランチも気前よく餌付けしてやろうヾ(*´∀`*)ノ

まずは主食に生地にたっぷりのレーズンを練り込んだ贅沢なレーズンパンだ!うみゃ〜でや〜♡

前菜として渋くきんぴらごぼうをチョイスした。

ゴボウ、ニンジン、ショウガを炒めて、仕上げにゴマをまぶした1品。地味だが美味しい♡

メインは高野豆腐の唐揚げ!これに関してはもはや何も言うまい。

スープはたっぷり野菜と豆類を投入してよく煮込んだミネストローネ。

早速エルフ達に振る舞うと・・・。

例によって物凄い勢いで全員食べまくっております♡

「王たま〜♡パンの中に干したぶどうが入ってるでち〜!甘くておいちいでち〜♡パンお代わりでち〜♡」

「王様〜♡高野豆腐の唐揚げ凄く美味しい♡ゴマの風味とショウガの香りがもう最高です♡」

「リオン神様!この高野豆腐の唐揚げは美味しいです!まさに夢の様な味です!どんどんお代わりお願い致します♡」

「リオン神様♡ミネストローネ大変美味しいです♡トマトの酸味と野菜の甘味、豆類の旨味が渾然となってもう夢心地です♡ミネストローネお代わりです!」

どうやらエルフ達も大満足の様だな。

因みに大人のエルフ達は俺特製の白ワインで舌鼓を打っていたよ。

勿論子供達にはやはり俺特製の(グレープ、オレンジ、キャロット等の)フルーツジュースをニコニコしながら飲みまくっていますm(_ _)m

良し(^_^)ノ

見事エルフ達への餌付け完了〜!

では城に戻って嫁達とランチじゃあ〜♡


城に帰還するなり、またしても理不尽大王のミオが怒鳴り込んで来た!

「リオンちゃんは悪辣なの!狡猾なの!策士なの!もー有り得ないの!言語道断の所業なの!」

・・・相変わらずミオは主語が抜けてるから何が言いたいのかサッパリわからんな・・・。

もはやコレも一種の才能だな。

「・・・ミオ。相変わらず主語が抜けてるから何が言いたいのか説明してくれ。」

するとミオは更に激しく捲し立ててきた!

「どうもこうも無いの!相変わらずリオンちゃんは隠匿体質なの!諸悪の根源なの!隠蔽大魔王なの!リオンちゃんはまだまだミオの知らない美味しい食べ物を隠しているの!毎日毎日マーフちゃんやムーちゃんから美味しい食べ物の話を自慢されまくる方の身にもなって欲しいの!このままだとミオはノイローゼになるの!」

相変わらずのゴーイングマイウェイなミオ・・・。

理不尽もここ迄来ると1周廻って逆にアッパレだよ(*^^*)

「・・・という訳でリオンちゃん♡ミオの心身の健康と精神の安寧の為にも是非とも美味しいランチを希望するの♡あとデザートもこないだの巨大なケーキ程じゃなくて良いから美味しいのを用意するなの♡当然だけど異論や反論は一切認めないの♡」

散々捲し立てて本音がソレかーい!_(┐「ε:)_ズコー

はっきり言ってミオがノイローゼになるより前に俺がストレスで頭が禿げる方が先の様な気がする・・・。(注:リオンは不老なので決して禿げ無いし白髪にもなりません)

まぁともかく何が言いたいのかは良くわかった。

「・・・わかった。なら先日ミオが要望したエビ尽くしというのはどうだ?デザートも今は内緒だがきっと満足する物を用意するから。」

聞くなりミオは打って変わって上機嫌になり、

「言質は取ったの!コレでリオンちゃんはもう言い逃れ出来ないの♡ミオにとって待望のエビ尽くしなの♡今から腕・・・じゃなかった、お腹が鳴るの!デザートも期待してるなの♡リオンちゃんはミオの希望の星なの♡」

・・・どうして俺の嫁達は揃いも揃って全員『The現金』ばかりなのであろうか・・・。

まぁ気を取り直してランチじゃな。

ミオにエビ尽くしを予告したから、早速準備しよう。

1品目は刺身。

甘エビ、クルマエビ、伊勢エビの定番に加えて、今回のサプライズは富山湾の白い宝石の、白エビだ!

2品目はその白エビを甘めの酢をベースにした特製漬けダレに漬け込んだ、白エビの甘酢漬け。松尾純米大吟醸と良く合うでござる!

メインはエビ全種類を1口大にカットしてトマトベースの特製ソースで煮込み、パスタの上にたっぷりかけた俺特製のエビ尽くしパスタだ!

取り外した伊勢エビの殻を飾りとしてパスタの上にのせれば完成。

それではミオお待ちかねのランチじゃあ〜♡

「おぉぉぉ!?久々のエビ尽くしなのじゃぁぁ♡モグモグッこのエビ尽くしパスタは絶品なのじゃあ〜♡パスタお代わりなのじゃ!松尾純米大吟醸もお代わりなのじゃあ!」

「やっぱりクルマエビと伊勢エビ美味しいですぅ♡あっさりしているのに濃厚な旨味が堪らないですぅ♡松尾純米大吟醸お代わりですぅ♡」

「リオン様この白エビの甘酢漬け美味しいです♡松尾純米大吟醸が進みます♡」

「・・・エビ尽くしパスタ美味しい♡・・・伊勢エビ美味しい♡・・・どんどんお代わり♡・・・松尾純米大吟醸一升瓶でお代わり・・。」

「リオン様♡実はお腹の子供は大のエビ好きだったのですぞぅ!うぉぉぉ〜♡エビ全種類とパスタをもっともっと持って参れ〜♡松尾純米大吟醸一升瓶で持て〜い!」

・・・緊急警報。只今ロゼッタ付近にて暴風雨が猛威を振るっておりまする・・・。

「リオン神様♡相変わらずエビは美味しいです♡白エビの甘酢漬けとパスタと松尾純米大吟醸お代わりです♡」

「うわぁぁん!エビやっぱり美味しいよぉ!伊勢エビ相変わらずモチモチだよぅ♡パスタなんてもう幾らでも食べられるよぅ♡松尾純米大吟醸お代わりだよぅ♡」

「やっぱりリオンちゃんは有言実行なの♡エビ尽くし美味しいの♡白エビなんても〜天にも登る味なの♡白い宝石の異名は伊達じゃないの♡甘酢漬けは松尾純米大吟醸が止まらないの!松尾純米大吟醸一升瓶でお代わりなの!」

「・・・アクア人間じゃ無いのですけれども、人はあまりに美味し過ぎると皆無言になるのです・・・沈黙は金なのです。雄弁は銀なのです。あのグロデスクで巨大な伊勢エビがこんなにも美味しかったなんてもう過去の自分を殴ってやりたいのです!白エビの甘酢漬けなんてもー幾らでも食べられるのです!パスタの美味しい事と言ったらもはや八紘一宇なのです♡天皇陛下万歳なのです♡敢闘精神なのです♡奇門遁甲なのです♡こうなったら呑みまくるのです!松尾純米大吟醸一升瓶でお代わりなのです♡」

さて嫁達がランチを食べ尽くすのを見計らって、俺は新たなサプライズを発動する。

再びの喪黒福造の必殺技〜!

ドーーーーーーーン!!!!

俺がアイテムボックスから取り出したソレを見た嫁達は!

全員もれなくハニワ化&フリーズした!!

俺が出したのは、所謂チョコレートフォンデュというデザートだ!まぁチーズフォンデュの類似品だな。

トロトロのチョコレートにパンやクッキー、色々なフルーツなんかをくぐらせて食べる。

そろそろ嫁達を再起動してやるか。

エリアヒール!ピロピロリーン♡

再起動した嫁達は口々に、

「リオンよ我はアニメで見た事あるのじゃあ!熱々トロトロのチョコレートに様々なお菓子をくぐらせて食べる至高のデザートなのじゃあ!」

「リオンさん相変わらず規格外ですぅぅぅ♡コレもめちゃくちゃ食べたかったんですぅ!」

「リオン様♡ここからでも甘く芳しい香りが・・・。」

「・・・良い匂い・・・早く食べたい・・・。」

「リオン様♡どうやらお腹の子供は甘党の様ですぞぅ♡早く食べたいと私を急かしておりまする♡」

「リオン神様!この様な神の食べ物を食べさせて頂いても宜しいのですか!?」

「チョコレートフォンデュだあぁぁぁぁ♡雑誌やテレビでしか見た事なかったよぅ♡」

「リオンちゃん流石なの♡アッパレなの!ミオの犬顔負けの鼻に届く匂いで分かるの!コレは絶対に美味しいの!」

「凄く甘くて美味しそうな香りなのです♡一刻も早く食べたいのです!」

・・・まぁあまりおあずけくわせるのも酷な話だな。

ではでは〜!第2ラウンド開始じゃあ!

「リオン♡チョコレートフォンデュ美味いのじゃあ!特にフルーツが美味じゃあ♡チョコレートの甘さと香り、フルーツの酸味と果汁が合わさって美味すぎるのじゃあ!チューハイお代わりなのじゃあ!」

・・・やはりチョコレートフォンデュ食べながらでも嫁達は呑みまくるらしい・・・。

「リオンさんとてもとても嬉しいですぅ♡アニメで美味しそうな様子で、どんな味かいつも夢想してたんですけどぅ、想像していた以上ですぅぅぅ!チューハイお代わりですぅ♡」

「リオン様チョコレートフォンデュ最高です♡エクセレントです♡チューハイお代わりです♡」

「・・・感無量・・・。チョコレートフォンデュ最高♡・・・私とリオン様とのラブラブに勝るとも劣らないくらい甘くて美味しい♡・・・。」

「このロゼッタに対して迂闊にチョコレートフォンデュを食べさせたのがお前のミスだよ!うぉぉぉ!推して参る!お腹の子供よぉぉぉぉ!今すぐチョコレートフォンデュを食べさせてやるからなあぁぁぁ!もとより生還を期せず!突撃だぁぁぁぁ!」

・・・一体何と戦っているんだロゼッタ・・・。

「リオン神様♡毎回同じセリフで恐縮ですがこれこそまさしく神の食べ物です♡チョコレートフォンデュ最高です♡特にフルーツとの相性が抜群です♡チューハイお代わりです♡」

「えへへー♡チョコレートフォンデュ美味しいよぉ♡パンとチョコレートの組み合わせ最高〜♡バナナをくぐらせたら所謂チョコバナナだぁー♡モグモグッ美味しすぎてコメント出来ないよぅ♡悠里食リポの才能無いよぅ♡」

「リオンちゃん♡お陰でミオ心身共に健康になったの♡めでたく精神の安寧を取り戻したの♡元気モリモリなの♡後はチョコレートフォンデュを食べまくるなの!いざ!突貫なの!ミオはバーサーカーになるの!」

「リオン様こっこれは非常事態なのです♡私アクアは自制が効かなくなったのです!手が止まらないのです♡次から次へと手が勝手にチョコレートフォンデュを口に運んでいるのです♡モグモグッ美味しいのです♡まさしく剛力無双なのです♡明鏡止水なのです♡自画自賛なのです♡天下統一なのです♡邪馬台国なのです♡チューハイお代わりなのです♡」

ヤレヤレ。漸くミオの(理不尽極まる)ミッションをコンプリート出来たな。

ではまた次回!

午後。またしてもルイーゼ母娘によってリオンは騒動に巻き込まれる!

次回!魔力♾!『リオン緊急発進!』に、マジーン!ゴーッ!(嘘ですすいません)

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