地下の古代遺跡
まあ扉を開けない訳にはいかないけどね。
問題はどうやって開けるかというのだけど。
とりあえず扉に触れて見ようかな。
サワサワ。
『システムオールグリーン。異世界反応を検知。ドアをオープン致します。』機械的な声が聞こえる。
プシューン!
扉が開いた。
なら中へと入らせて貰おうかな。
「中には何があるのかのう。ワクワクなのじゃ!」
「ご飯も美味しかったから、丁度いい腹ごなしですぅ。」
付き従うは残念コンビ二名。
俺は無視してズンズン進む。
通路は一本道で、突き当たりはお約束通りに扉がある。
「リオンが扉に触れたらまた扉が開くのじゃ!」
「ノープロブレムですぅ♡」
勝手な事を。
ま、触る以外の選択肢無いんだが。
サワサワ。
『個体情報確認しました。異世界反応及び創造神反応、確認。暫定マスターと認証しました。』
「おい!マーフ。お前何か知っているか?」当然の疑問だ。
「あっ!!忘れていましたぁ!ここ!古代文明の遺跡だったのですぅ♡」一番大事な情報忘れてやがった!
「ここはリオンさんならオールフリーパスですぅ♡何処にでも立ち入れますよぅ。」
「ならマーフ。俺はいつ暫定じゃ無くなるんだ?」
「でわでわ、ここのメイン頭脳へと御案内〜♡」
相変わらずお気楽なダ女神だ。
「リオン〜スリスリスリスリ♡」ダ竜はダ竜でじゃれついて来ているし。
ダ女神の言うメイン頭脳に着いたのだが。
『マスターァァァァァァ!』熱烈に歓迎された。
「おい!今の俺は暫定じゃ無いのか!?」
『あっソレは形式というか、一度はそう言う決まりなのです。なので貴方は最初から私のマスターなのは確定なのです。スリスリ♡』これも一種のテンプレなのか?
「古代遺跡にも好かれるとはさすが我がマブダチなのじゃ!」
「リオンさんさすがですぅ♡さすリオですぅ。」
まっまあ、結果オーライなのかな?
相変わらずこの世界はテンプレに満ち溢れているのう。




