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お皿1枚と人の命!?そんなの比べ物にならないでしょう!

珍しくリオンちゃんは真面目♡

シルフィーとのイチャイチャをしまくった俺は一度帝国に転移した。

理由は先日皇妃に渡した青い磁器の事で是非とも皇帝一家に物申さなければならない事由があったからだ。

転移後すぐさまルイーゼと共に皇帝夫妻の所へ。

・・・2人共執務室にてイチャイチャしていやがりました♡

皇帝はオタオタしながら、「あっルイーゼ!?それにリオン王!?いっいやコレはそのぅ・・・べっ別に決してイチャイチャしていた訳では無いぞぅ!」

対照的に皇妃は悠然と、

「陛下、どうか落ち着いてくださいませ♡私達は何ら疚しい事はしておりませんわよ〜♡・・・で?私達のイチャラブを妨害する程の一大事でも起きたんですの?」

皇妃の懸念は一々最もだな。

だがしかーし!諌言のタイミングは空気を読んでは手遅れなのだー!

「皇妃殿。先日献上した青い磁器の件で些か申し上げたき儀があります。皇妃殿は下賜した青い磁器ですが、もし仮に誰かが、そう例えばメイドや使用人等が粗相をして割ってしまったならば、すぐさま皇帝の名において、代わりの磁器を下賜して頂きたいのです。」

そう!これだけは徹底して欲しかったんだ。

俺の頭の中では、前世の日本の昔の怪談の『番町皿屋敷』みたいな事が起きるのを恐れているのだ。

一応解説すると、武家屋敷に奉公するお菊という女中(所謂この世界のメイド)が10枚ある家宝のお皿の内のたった1枚を粗相して割ってしまった。その咎でお菊は殺されて、屋敷の井戸に投げ込まれてしまった。

次の日から毎夜井戸からはお皿を数えるお菊の声が聞こえてきたという怖〜い怪談なのだ。

まぁコレはフィクションなんだが、この世界では普通に起きそうで怖いのよ。

何しろこの世界では地球の中世並に人権という奴が軽んじられているからね。

なのでよくよく皇妃に念押ししておかないとアカン!と思った訳だ。

「・・・如何に美しき物であろうとも、所詮は単なる器であり、割れ物です。人間の命とは比べ物になりません。間違っても、高々磁器ひとつの所為で人の命が喪われる事があってはならないのです!かつて太古の賢人はこう言いました。形あるものは必ず壊れる、と。人間は人間であるが故に粗相を犯すモノ。どうか貴族達にはメイドや使用人等の粗相には寛大に寛恕する様にと訓示して頂きたいのです。」

俺にしては珍しく、長口上を述べてしまったが・・・。

ふと見ると、皇帝一家は全員大号泣していた!

「うううっ!うぉーーっ!まさしくリオン王の慈悲深さは感涙モノだぁぁぁ!なるほど言われてみればそのような事例はたしかに起こりうる!物が壊れても人に罪は無い!まさに格言だぁぁ!」

「・・・リオン王のお言葉にまさしく目から鱗が落ちましたわ〜♡たしかにその可能性は考慮すべきでしたわね〜。流石は大陸一の仁君のリオン王ですわね〜♡すぐさま帝国全土の貴族達に通達を出しますわね〜♡」

何やらルイーゼが無言なんだが・・・。

ルイーゼの様子を伺うと・・・。

「・・・・・・ボーーーーッ・・・。リオン様・・・・・かっこいい♡」

と呟いてやがりました!

_(┐「ε:)_ズコー久々のシリアス展開で何呟いてんねん!

まぁ皇帝一家に注意喚起出来たからヨシとしますかな。

では!嫁達のランチの為に城に帰還致す!


まぁリオンちゃんの元には毎日大量に青い磁器が入ってきますからな♡

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