リオンの特産品買い付け ドワーフ編
どうせお昼寝出来ないのなら仕事じゃー!
午後。やはり嫁達はお昼寝タイムである。
俺?俺はこれでも学習能力くらいあるのだよ。
最近俺が惰眠を貪ろうとすると、所謂フラグが立つのだ。
何しろ必ず誰かが乱入してきて俺のお昼寝を妨げるんだからな( ̄▽ ̄;)
どうせお昼寝が出来ないのなら仕事した方がまだマシだよ。
・・・まぁぶっちゃけ俺は人間辞めてるから寝なくても一応平気なのよね。
なので(全然勤勉じゃ無いリオンだけど)仕事に勤しむとしますか。
まずは亜人達から各々の特産品を(高値で)買い付けに行く。
それではひとまずギムのいるドワーフの鉱山集落だ!
転移してギムの元へ。
カーンッ!カーンッ!カーンッ!
相変わらずここは鉱物の精錬や金属の鍛冶の音が響き渡っているな。
えーとギムは・・・ああ、いたいた。
流石はドワーフ達のリーダーだ。自分の身長程もあるアダマンタイト製のハンマーで、様々な金属を成型して色々なモノを作り出している。
因みにフォーチュンにてドワーフ達が生産する金属のうち、ミスリル、オリハルコン、アダマンタイトに関しては、この世界においては超がつくほどの希少金属という事なので、俺が個人的に皇帝一家に献上する以外は門外不出にしている。
そもそも大陸中を見渡しても、俺かドワーフ達しかマトモに加工する事が出来ないらしいから、他国の人間が所有していても宝の持ち腐れというヤツだ。
皇帝一家からは、
「リオン王!この金属の事は絶対に他国には漏れない様にお願いしますぞ!」
「全くですわ。それどころか他国だけでなく我が帝国の貴族達にも内密にしておかねばなりませんわね。知られて勝手にリオン王の元へ押し掛けたら面倒ですものね。何よりその様な事でリオン王にご迷惑をかけるのも心苦しいですわ♡」
「リオン様絶対に内緒ですよ!指切りげんまんです!」
・・・という訳で、現状大量のミスリル、オリハルコン、アダマンタイトのインゴットがアイテムボックス内に死蔵されております♡
下手に武器防具や各種道具に加工しても流通させられないからギム達に命じて敢えて加工しない様に指示したんだ。
その代わりに俺はドワーフ達からこのインゴットをお高く買い取っているよ。
まぁいざとなったら俺が例によって魔力ゴリ押しで武器でも何でも作成すればいいんだけどね!
そうこうしてるうちにギムはどうやら作業が一段落ついた様で、こちらにやって来た。
「おお!リオン王。先程ぶりだぞい。」
言いながらギムは俺と熱い握手を交わす。
「さっきは本当にスマンかったぞい。一応全ドワーフ達の名誉の為に言うておくがのう。わしを含めてほとんどのドワーフはたとえリオン王が秘蔵の銘酒を所持しておっても態々強請りには行かんのじゃ。じゃがのう・・・。人間にも乱暴者がおるように、ワシらドワーフ達の中にも欲望に忠実というか、盗んででも呑みたがる跳ねっ返りが一定数おるのもまた事実なのじゃ。そやつらが本当に城に盗みに入ったらそれこそ一大事。まさしくリオン王に合わせる顔がなくなる事態じゃ。そうなる前にリオン王に陳情して、酒をあやつらにあてがう事でなんとか事態は鎮静化したという訳じゃ。迷惑かけて誠に汗顔の至りじゃあ!」
そう言ってハイパー土下座を決めるギム。
・・・成程(´・ω・`)そんな事情があったのかー。
まぁそういう事なら致し方無いな。
ドワーフ達が酒に意地汚いのは周知の事実だからね(*^^*)
俺はドワーフ達を快く許して、当初の予定通り完成したインゴット全てと、ステンレス製の各種製品を高額で買い取った。対価は勿論俺の国の貨幣、フォーチュン金貨だ!
買い取り品を保管していた倉庫に、フォーチュン金貨が山と積まれた!総額で金貨1万枚だ。
予想通りギムの顔がハニワになったよ♡
まぁ無理もない。日本円換算で約10億円だからね(*^^*)
国の国家予算からしたらはした金だが、庶民から見れば充分大金だもんね♡
ハニワ状態のギムを残して、俺はドワーフの集落を後にした。
ドワーフ編、ミッションコンプリート!




