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遅刻したリオンへのペナルティ

時間に煩いリオンの嫁達♡

城に戻るなり、ミオに責めたてられる。

「リオンちゃん遅いの!5分遅刻なの!ミオお腹ペコペコなの!罰としてミオ達愛妻にランチの後で何か美味しいデザートを用意するなの!異論や反論は一切認めないの!」

・・・まぁ前世の日本では社会人は約束の5分前、場合によっては10分前に到着するというのが不文律だったけどさ。

この世界って基本時計が無いから、みんな時間にルーズなのよね。

人々が大まかに時を知るのは、各地の教会の鐘によってだ。

自然とルーズにもなろうという物だろう。

但しここフォーチュンにおいては些か事情が異なる。

例によって俺のチート魔力ゴリ押しで嫁達だけではなくフォーチュンの国民全員に電池交換不要、時刻合わせ不要のスグレモノ!ソーラー電波腕時計を下賜したのだ!(無論子供を含む)

時刻電波は俺の城から発信。常にヒルダ諜報部長が管理している。

お陰で俺の嫁達は結構時間に煩いのよね。

まぁ遅刻したのは事実だし、食後にデザートくらい問題ないかな。

さておきランチだな。

まずは前菜としてシンプルにワカメと1口大にカットした厚揚げと薄揚げを和えて柚子ベースのドレッシングをかけた特製海草サラダ。以外と酒が進むぞ!

お好みで鰹節やシラスをどうぞ。

続いてはみんな大好き(*^ω^*)クラムチャウダーのスープパスタだ。

メインは普段の鶏肉ではなく、鯨の唐揚げ。俺の前世で小学校の時に給食に出てきたっけな。

因みにデザートは怪盗ルイーゼ以外の嫁達には何を出すのか知らせていない。食後のお楽しみというヤツだよ。

予めルイーゼにはランチとデザートを渡して皇帝達の元へと向かわせてある。

ではでは〜ランチ開始〜。

「リオンよ鯨の唐揚げという物も美味いのじゃぁぁ♡松尾純米大吟醸お代わりなのじゃあ!」

「リオンさんこのスープパスタ美味しいですぅ♡パスタと松尾純米大吟醸お代わりですぅ♡」

「海草サラダ美味しいです!柚子の素晴らしい香りが堪りません♡松尾純米大吟醸お代わりです!」

「・・・鯨の唐揚げ美味しい♡・・・スープパスタも美味しい♡・・・どちらもお代わり・・・松尾純米大吟醸お代わり・・・。」

「ぬおー!この鯨の唐揚げはお腹の子供の好みにどストライクですぞぅ♡サラダやパスタなぞ生ぬるいわ〜!唐揚げと松尾純米大吟醸どんどんお代わりを持て〜!」

・・・いかん・・・突っ込まないと決めたのについついツッコミたくなるでござる・・・。

もうロゼッタは修理不能でござるな・・・。

「リオン神様♡私とお付達に海草サラダとスープパスタと松尾純米大吟醸どんどんお代わりです!」

「やっぱり唐揚げ美味しいよぅ♡鯨肉なんて地球じゃ高級品で手が出なかったよぅ♡わぁースープパスタも美味しいよぅ♡松尾純米大吟醸お代わりだよぅ!」

「やっぱりリオンちゃんの料理は美味しいの♡とんでもないの!サラダと唐揚げとスープパスタどんどん持ってくるの!松尾純米大吟醸もお代わりなの!」

「海草サラダ美味しいのです♡シラスと鰹節たっぷり入れたのをお代わりなのです!あの鯨がこんなにも美味しかったなんて驚きなのです!驚天動地なのです!泰山鳴動なのです!心肺停止なのです!焼肉定食なのです!私も料理全種類と松尾純米大吟醸お代わりなのです♡」

例によって全て食べ尽くされました(*^^*)

まぁある意味メインはこの後のデザートなんだけどね。

いざお披露目〜!

ドーーーン!!!

俺がアイテムボックスから取り出してテーブルに置いたソレを見た嫁達は全員瞬時にフリーズした!

いち早く再起動したダ竜が、

「そっソレはまさか・・・アニメやラノベで誕生日を祝う時にのみ食べるという・・・でっ伝説の!特別なケーキでわないか〜〜〜!!!」

「リオンさん凄いですぅ♡まさか食べられる日がくるなんて思いませんでしたぁ!」

そう!俺が出したのは、地球ではクリスマスや誕生日で食べる所謂ホールケーキだ!

全面生クリームでコーティングされたケーキはまさしく至高の存在。さらに上面には日本のあま〇うよりも巨大なフォーチュン産のイチゴと同じくフォーチュン産のシロップ漬けにしたチェリーを散りばめ、この世界の文字で『リオンより愛する妻達に捧ぐ』と書いておいた。

しかも内部は多層構造。ケーキは四層、それぞれの間にたっぷりの生クリームと様々なフルーツが入っている。合計七層構造のスペシャルケーキだ!

因みに怪盗ルイーゼにはこれと同じ物を3個持たせた。

今頃親子でランチ&ティータイムをしているだろう。

・・・ティータイム?まさか皇帝以外はアルコールタイムじゃないだろうな?・・・心配だ・・・。

まっまぁさておきケーキタイム開始!

一応嫁達の無限の胃袋を考慮して、1人1ホールを用意したけど・・・足りるよな?

「リオンよお主は罪深い男なのじゃぁ♡美味すぎて手が止まらんのじゃあ!中の生クリームも桃もマンゴーも美味いのじゃあ!チューハイお代わりなのじゃぁ♡」

ケーキ食べても結局呑むんかーい!

「リオンさん美味しいですぅ♡アニメでお誕生日会のときみんなでそれはそれは美味しそうに食べていたのでとてもとても羨ましかったんですぅ♡上にのってるイチゴがまた美味しいですぅ♡同じくチューハイお代わりですぅ♡」

ダ女神まで呑むんかい!

「リオン様ホールケーキ美味しいです♡上のチェリーも最高です!チューハイお代わりです!」

・・・もういい( -_-)嫁達は全員呑みまくるのね・・・。

「・・・ケーキ美味しい♡・・・特にリオン様からの愛のメッセージがまた心憎い♡・・・チューハイお代わり・・・。」

「リオン様♡お腹の子供が喜んでおりまする♡暴れておりまする♡ケーキどんどんお代わりだー!あとチューハイもお代わりだー!」

ロゼッタには弱点は無いのか!?ぐぬぬ・・・。

「リオン神様♡これもまた神の食べ物です♡私とお付達にホールケーキあと2つ追加です♡」

えーと、1人頭2つで×11というと・・・あと22個も食うつもりか大食いエルフ達め!!

「うぁぁぁぁーん!施設だと誕生日でもちっちゃいショートケーキ、それもバタークリームだったよぅ!ムグッハムッふえぇぇぇーん♡生クリームってこんなにも美味しかったんだー♡もぐもぐっイチゴもマンゴーも美味しいよぅ♡悠里幸せすぎてもう死んでもいいよぅ♡」

止めろ!大袈裟な!この程度で死ぬんじゃない!

「・・・やはりミオは慧眼だったの。こんなにも美味しい、こんなにも大きなケーキをミオが独り占め出来るなんて幸せなの♡有り得ないの♡さっきリオンちゃんにデザート要求したけど、無茶振りなのは自覚してたの!なのにリオンちゃんたら予想の斜め上どころか真上をいったの!それでこそミオの旦那様なの♡ホールケーキとチューハイお代わりなの♡」

「ひえぇぇぇー!ヤバいのです!あんまり美味しすぎて食べる手が止まらないのです♡上のイチゴはもう反則なのです♡中の桃もマンゴーも掟破りなのです♡驚天動地なのです!諸行無常なのです!二虎競食なのです!連立政権なのです!兎に角ホールケーキとチューハイお代わりなのです♡」

・・・コイツ段々熟語のネタが尽きてきたな?

まぁ一先ずミオ及び嫁達のデザートのお強請りミッションは無事にコンプリートした。まる。

因みに俺は作っている過程でずっと甘い匂いを嗅ぎ続けた為、当分甘い物は見たくもない。

今俺はピリ辛の柿の種を齧っておりまするm(*_ _)m


ホールケーキを1人1つ食べるとはリオンの嫁達は化け物か!?

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