シルフィーの色仕掛け
リオンがお昼寝しようとすると、必ず邪魔がはいる(笑)
さて嫁達が朝食後のお昼寝中なので、(徹夜明けの)俺も便乗して惰眠を貪るつもりでいたところ、俺の野望は(性懲りも無く)またしても木っ端微塵に砕け散った!
ギムとマールの押し掛け事件の元凶であるシルフィーが(見事な)土下座をしつつ俺にまたまたお願いをしてきたのだ。
「リオン神様!先程はご迷惑をお掛けして誠に申し訳ありませんでした!ギム達に会ったらもうウズウズしてついついそのぅ、自慢しちゃいました♡テヘッ!」
・・・テヘッ!・・・じゃねえぇぇぇぇ!!
お陰で俺は完徹させられて!只今絶賛睡眠不足中だ!
『土下座するなら睡眠をくれ!』と叫びたいくらいだよ。
(注:リオンは既に人間やめてるので、実は眠らなくても全然平気である)
と、そこで徐にシルフィーがいきなり俺に抱きついてきた!
ムニュウッ!
・・・うーむ。飛びついたシルフィーの(とても大きな)お胸様がまさしく俺の顔に押し付けられて変形して、現在えらいコトになっております♡
・・・ハッ!まさかシルフィーの奴、自分自身の最凶の武器である、『お胸様』を最大限活用して俺を籠絡しようという事なのか!?
・・・たっ確かにお胸様は正義である♡ジャスティスなのである♡俺もお胸様には滅法弱いのである・・・。
ぐぬぬ・・・。このリオンの最大のウィークポイントを的確に突いてくるとは!シルフィー恐るべし!
むむむ・・・。流石はフォーチュンの諸葛孔明。その神算鬼謀は最早神の領域だな。
ヤレヤレ。仕方ないな。自慢じゃ無いが俺は嫁達のお胸様には逆らえない。
「わかったよ。シルフィーのお胸様に免じて、昨日の事は水に流す」
するとシルフィーはさらに力を込めてお胸様を俺の顔に押し付けてくる!さらなるムニュゥゥゥ♡
・・・うん♡極楽じゃあ。相変わらずシルフィーのお胸様は良い匂いでござるな♡
・・・という訳で、(シルフィーの思惑通りに)まんまと俺はほだされてしまいましたとさ。
べっ別に俺がチョロい訳じゃ無いぞ!イイんだよ!お胸様にはそれだけの破壊力があるのだ!
と、いう事にしておいて欲しい・・・まる。
で、改めてシルフィーに『お願い』の事を訪ねる。
「ところでシルフィー。今度はなんのお願いだ?」
シルフィーは(実に可愛らしく)手をポンッと合わせて、
「そうでした。リオン神様の高貴な匂いを堪能しているうちにすっかり忘れておりました♡」
シルフィーの奴どさくさに紛れて俺の匂いをクンカクンカしてやがったのか!
このエロフめ!
「・・・ゴホンッ!リオン神様の匂いの事は置いといて、折り入ってリオン神様にお願いがございます。先日下賜して頂いたシルクという神の布地なのですが、是非とも他のエルフの村でも蚕を飼って養蚕を行いたいのです!施設は私の村を参考にしてそれぞれの村で建てさせます。なので何卒蚕と桑畑を各村に下賜してくださいませ!」
成程。いずれ頼まれるとは思っていたよ。たしかにシルクはこの世界からしたらあまりにも画期的な布地だからな。
エルフ達からしたら是非自分達の村でも蚕を飼いたいと思うのが人情というモノだしな。
「了解した。早速シルフィーは各地のエルフの村に施設を建てるように指示を出せ。俺はその間に各村へ行って桑畑を造成しておく。建築資材はシルフィーのマジックバッグに入れておくからな。」
実はフォーチュン国内では、例のトンデモキノコ事件以来樹木の伐採を全面的に禁止している。美味しいキノコが生えてくるのに伐採するなど以ての外だからね。
だがどのみち暮らしていく為には木材は必要不可欠な訳で、やむなく次善の策として現在は帝国より大量に木材を輸入している。
勿論伐採した場所は俺がキッチリと植林して、超成長促進魔法で凡そ1週間程で森を元通りにしているよ。
帝国にとっては外貨が稼げるし、フォーチュンも慢性的な木材不足が解消される。まさしくwin-winの関係だ。
ではでは、早速転移魔法でエルフの村々に桑畑を造成しに行くとしますか。
くたびれた><主に精神的に・・・。
まぁ予想はしていたけどね。
各地の村で桑畑を造成すると、もれなく村の子供たちにまとわりつかれて、お菓子やジュースを強請られる。
大人達にはキラービーの蜂蜜を強請られる。
ぶっちゃけ桑畑を造成するよりも村のエルフ達に餌付けする方が疲れるよ・・・。
あとはシルフィーが空飛ぶ馬車で資材を運んで施設建築の指示を出せば、元々エルフは天性の木工師だから数日で施設は完成するであろう。
その後で俺が各村に蚕を届けて糸車や機織り機を下賜して養蚕を指導すれば目出度くミッションコンプリートだ!
さてさて、まもなくお昼でござるな。愛する嫁達に餌付けする為、城に帰還致す。
いざランチでござる。
まずは小手調べ、ありきたりだがクリームシチューだ。
勿論野菜オンリーのエルフver.もあるよ!
パンにもご飯にも合う優れものだ。
続いて(主に肉食系女子のダ竜とロゼッタの為の)豚の生姜焼きだ。付け合せに千切りキャベツの赤いフレンチドレッシング。
主食はシチューに合わせてパンとご飯。
酒を用意したらランチ開始!
「やはり豚の生姜焼きは美味いのじゃぁぁ♡生姜焼きも松尾純米大吟醸もお代わりなのじゃあ!」
「リオンさん相変わらずシチュー美味しいですぅ♡松尾純米大吟醸お代わりですぅ♡」
「リオン様シチューとパンとチューハイお代わりです♡」
「・・・やはりシチュー美味しい♡・・・松尾純米大吟醸お代わり♡・・・。」
「ぬぉー!足りぬ!足りぬぞぅ!お腹の子供がこんな量では全然足りぬと申しておりまする♡故にシチューも豚の生姜焼きも松尾純米大吟醸もどんどんお代わりを持て〜♡」
・・・突っ込まないからな?
「リオン神様♡我らの為に野菜オンリーのシチューを御用意頂きありがとうございます♡私とお付達にエルフ用シチューとパンと松尾純米大吟醸お代わりです♡」
「やっぱりシチュー美味しいよぅ♡豚の生姜焼きも美味しいよぅ♡松尾純米大吟醸お代わりだよぅ♡」
「もう驚かないの♡リオンちゃんの料理は天下無双なの!もー有り得ない美味しさなの♡シチューと豚の生姜焼きと松尾純米大吟醸お代わりなの♡」
「コレまた美味しいのです♡シチューは絶品なのです♡豚の生姜焼きの美味しい事といったら奇妙奇天烈なのです!摩訶不思議なのです!奇想天外なのです!四捨五入なのです!出前迅速なのです!落書き無用なのです!とにかくシチューと豚の生姜焼きと松尾純米大吟醸お代わりなのです♡」
・・・ヤレヤレ。
相変わらず俺の嫁達は毎度姦しいのう。
・・・例によって俺はグラノーラと水。
・・・ぴえん・・・。
もはやグラノーラがリオンの主食♡




