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ルイーゼママ、恐るべし!

ルイーゼママが人外になりつつある・・・。

午後。

嫁達がお昼寝しているのを尻目に、俺は帝都へと(性懲りも無く)呼び出された。

どうやらまたしてもルイーゼママからの『お願い』があるらしい。

転移門でルイーゼの部屋に行くと、待ち構えていたルイーゼによってすぐさま身柄を確保されてルイーゼママの元へと連行された(´;ω;`)

「ごきげんよう、リオン王。」

扇で口元を隠しながら嫣然と微笑む皇妃エリザベート。

!?っなんだこのプレッシャーは!(byシロッコ)

「不躾にも唐突に呼びつけて失礼致しましたわ♡実は先程またしても頭にズキューン!と稲妻が走ったんですのよ〜!それによると今すぐにリオン王に2つお願いをしなければならなくなりましたの。」

ぐぬぬ・・・!またしても皇妃のニュータイプ能力か!

ある意味帝国最強はこの皇妃エリザベートだな!

皇妃の閃きに従ってればたちまち大陸を征服してしまいそうだなオイ!

さて問題は皇妃の『2つの』お願いとやらだが・・・。

「・・・まずは瑣末なお願いから片付けますわ。私の直感では先日リオン王はトマトから作ったとても美味しい飲み物を発明したとか。私達親子も是非とも賞味させてくださいませ♡」

_(┐「ε:)_ズコー!まさかのトマトジュースのお強請りだった!

まぁそれくらいなら否やは無い。

早速アイテムボックスからトマトジュースを出した。

どうせなら皇帝一家に相応しい器で飲んでもらおうと、地球から高級クリスタルガラスのグラスを召喚した。

3つのグラスにトマトジュースを注ぐ。

何故か皇帝一家の3人がハニワになった。

ルイーゼがハニワの顔のまま、

「リオン様!?そっその器は!?キラキラしていてっ水の様に透き通っています!この様な美しい物は今まで見た事がありません!」

アチャー。コレはもしかして俺やっちゃったかな?

そういえばガラスが本格的に生産されたのって確かルネサンス期だったか?

この世界の文明レベルは地球換算で12〜13世紀ぐらいだからフム、察するにこの世界だとまだガラスは発明されていないのか。

またしてもリオンのやらかし!テヘペロ(๑>؂<๑)♪

まぁやっちまったモンは仕方ない!

「コレは私からの献上品です。帝国の皇帝一家に相応しい器です。ささ、どうかご賞味ください。」

がっぷり四つからの強引な寄り切りじゃあ!

ルイーゼ達はハニワの顔のまま言われるがままにトマトジュースを飲みだした。

飲み終えても3人はハニワの顔のまま、

「・・・驚きすぎて味がわからなかった。」

「器が美しすぎて落としたらどうしようかとそればかり考えてましたわよ・・・。」

「リオン様毎回国宝級の宝物を持ち込むのはおやめください!我々親子にとって大変心臓に悪いです。」

何故かルイーゼ達3人に叱られた。解せぬ・・・。

小1時間後。

漸く皇帝一家が落ち着いた所で、

「それで先程言われた2つ目のお願いとは何なのですか?」

皇妃に尋ねる。

ルイーゼママは(上品に)両手をポンッと叩いて、

「まあまあ!?国宝級の器の所為ですっかり失念しておりましたわ♡全くリオン王も罪な御方ですわね〜♡」

俺が悪いのか?・・・ウム。どう見ても俺が諸悪の根源だな・・・ショボーン。

「それでリオン王。毎度おなじみの私の直感によると、最近リオン王は見た事も無い様な美しい布地を発明なさいましたわね?是非とも我々親子に献上して欲しいですわ〜♡」

ソレどう考えてもシルクの事だよな!皇妃のニュータイプ能力パねえなオイ!

しかも見て来た様に語るとは皇妃はまさかの千里眼持ちかよ!?

すっかり皇妃に恐れをなした俺はシルクを献上した。

「コレは現在エルフ達によって生産が進められておりますシルクという生地です。ゆくゆくはエルフ達の重要な交易品になる予定です。」

3人ともウキウキ(死語)しながらシルクを手に取って、

「ウムウム。確かにこの様な美しい布地は見た事が無い!おそらく帝国の貴族達は皆欲しがるな。」

皇帝も太鼓判を押せば、

「リオン王!?こっコレは私の直感以上ですわよ!この生地でドレスを誂えたら・・・。どれほど美しいドレスになるのか想像もつきませんわ〜♡」

「リオン様♡私は夢を見ている様です!この世にこれ程美しい布地があるなんて・・・。是非ともこの生地で作ったドレスをこの身に纏ってみたいです♡」

ルイーゼママもルイーゼも大絶賛だ。

気を良くした俺は、基本の白の他に赤、青、黄色(信号機じゃ無いぞ)、緑、黒、ピンク等様々な色のシルク生地と、皇帝お抱えの裁縫職人の為にやはり様々な色の生糸をルイーゼ達に献上したよ。

白い生地だけでも物凄いインパクトだったのに、色鮮やかな各色生地を目にした3人は、再びハニワになったよ。

「ルイーゼ。この国には優秀な裁縫職人がいるだろう?そのもの達に命じてこの生糸で生地に刺繍を施すといい。さぞかし美しいドレスが出来上がるだろう。」

かくしてルイーゼママからの(無茶苦茶な)2つのミッションは無事にコンプリートである。

俺はやりきった感丸出しで颯爽と帰還するのであった。


さて恒例の宴だ。

今回は一部の嫁(主にロゼッタ)が期待しているすき焼きだ!

やはり俺は鍋の隣でひたすら肉をフライパンで焼きまくる。

因みに前菜は渋く馬刺しだ!特製のタレで召し上がれ。

主食はたっぷりの野菜を投入したスープにご飯を入れたあっさり味の雑炊だ!

〆には茶碗蒸しを用意した。

酒と共に宴開幕〜!

「リオンよやはりすき焼きは美味いのじゃあ♡相変わらず牛肉と溶き卵の相性が抜群なのじゃあ!牛肉と松尾純米大吟醸お代わりなのじゃあ♡」

「リオンさん馬刺し美味しいですぅ♡久しぶりのすき焼きも美味しいですぅ!松尾純米大吟醸お代わりなのですぅ♡♡」

「リオン様♡やはりすき焼き美味しいです♡松尾純米大吟醸お代わりです!」

「・・・相変わらずすき焼き美味しい♡・・・馬刺しも美味しい♡・・・ビールお代わり・・・。」

「うぉぉぉぉぉっ!ウラガン!この牛肉をお腹の子供に届けてくれよ!コレはいいものだぁぁぁ!牛肉と馬刺しと松尾純米大吟醸どんどんお代わりなのだぁぁ!」

・・・やはりロゼッタは暴走したか・・・。肉狂いのロゼッタ・・・。

「リオン神様♡私とお付達に雑炊大盛りと茶碗蒸しと松尾純米大吟醸お代わりです♡」

「びぇぇぇぇ〜ん!すき焼きだよぅ♡♡地球では夢の中でしか見た事なかったよぅ♡♡ガツガツッわぁー!想像以上に美味しいよぉ♡茶碗蒸しも生まれて初めてだよぅ♡中の銀杏美味しいよぅ♡松尾純米大吟醸お代わりだよぅ♡」

「凄いの!お肉が甘いの!しかも柔らかいの!有り得ないの!こんなにも美味しいモノを隠しておくなんてリオンちゃんは罪深いの!ギルティなの!罰としてミオに全種類と松尾純米大吟醸どんどんお代わりなの!異論は認めないの!ミオは永遠の空腹娘なの♡♡」

そしてやはりすき焼き以下全て食べ尽くされ、割り下はやはりダ竜に飲み干された・・・。

俺はおにぎりとキュウリの浅漬けでござる。ニンニン・・・。

肉が絡むと必ずロゼッタは暴走するでござるな。ニンともカンとも・・・。

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