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トマトジュースは美味しいざます

朝から賑やかです♡

朝食後、(もはや毎朝恒例の)ダ女神による歌声が聞こえてきた。

果たして昨夜はどんなアニメを見たのやら・・・。

「か〜いかいかい♪か〜いかいかい♪」

・・・この出だしは・・・

「かわい子ちゃんにはよわいけど♪あくまかいじゅうなんでもこ〜い♪なんでもこ〜い♪」

・・・なるほど。昨夜ダ竜とダ女神が見たアニメは、日本に留学した怪物ランドの王子が、様々な怪物達と時には戦い、時には友情を育む昭和の名作アニメだな。

この調子だとEDも歌い出しそうだな。案の定、

「フンガーフンガーフランケン♪ざますざますのドラキュラ〜♪ウォーでがんすのオオカミ男♪俺たちゃ怪物三人組よ〜♪」

ほら早速EDが始まったよ。

「エ〜ンリャコ〜リャ♪エ〜ンリャコ〜リャ♪エ〜ンリャコ〜リャコ〜リャコリャ♪」

しかし流石に腐っても女神と竜だな。一晩中徹夜で見続けたとはいえ、歌い出しからサビ、ラストまで見事に完コピしているよ。

なんて事を思っていると、おもむろにダ女神が、

「リオンさん♡私もトマトジュース飲みたいですぅ!アニメの中でドラキュラがぁ、とてもとても美味しそうに飲んでましたぁ♡」

「リオンよ我も飲みたいのじゃあ♡あのドラキュラがあれほど美味しそうに飲んでおるとは、よほどに美味いに違いないのじゃあ!」

・・・言い忘れていたが、この場には(当然だが)他の嫁達も居る訳で、当然食い意地の張った嫁達はダ竜とダ女神の発言に(見事なまでに)乗っかってきやがりました!

「リオン様♡私もトマトジュースが飲みたいです♡」

「トマトジュース・・・欲しい・・・。」

「リオン様♡お腹の子供がトマトジュースを是非とも飲みたいと所望しておりますぞぅ♡」

「リオン神様♡トマトジュースを是非とも下賜してください♡」

「リオン様♡私も久々にトマトジュース飲みたいよぅ♡」

ね?嫁達は飲み食いする事に関しては絶対にNOという選択肢は無いからね。

仕方ない(´・ω・`)先日試作しておいたリオン特製の自家製トマトジュースを飲ませるとするか。

「うむうむ。トマトジュースは美味いのじゃぁぁ!酸っぱくてしょっぱくて、ともかく美味いのじゃぁ♡」

「トマトジュース美味しいですぅ♡あのドラキュラが愛飲する訳ですぅ♡お代わりですぅ♡」

「リオン様♡トマトジュース美味しいです♡トマトの酸味とほのかな塩味のバランスが絶妙です♡お代わりです♡」

「・・・トマトジュース美味しい♡・・・お代わり。」

「リオン様♡お腹の子供がトマトジュースが大層気に入った様ですぞぅ♡お代わりを所望いたす!」

「トマトジュースとてもとても美味しいです♡私とお付達にトマトジュースお代わりです♡」

「トマトジュースだぁ♡異世界で初めてのトマトジュースだよぅ♡ゴクゴクッ美味しいよぅ♡」

「リオンちゃん♡こんなにミオを餌付けしてどうするの♡トマトジュース美味しすぎるの♡ありえないの♡トマトジュースどんどんお代わりなの!」

いやはや、たかだかトマトジュース如きに大袈裟な。

俺の呟きをハイパーイヤーで聞き付けたミオが、

「わかって無いのはリオンちゃんなの!このトマトジュースの凄いところは、材料のトマトがリオンちゃんのトンデモ野菜だって事に尽きるの!このトマトジュースは、酸味と甘味と塩味が絶妙なバランスで混在しているの!もし売りに出したら売れに売れまくるの!今すぐフォーチュンの主力商品にするなの!」

・・・忘れてた( ̄▽ ̄;)そういや俺の野菜はトンデモないビックリドッキリメカ野菜だったな。こいつはうっかりだ。

そうこうしているうちに嫁達のトマトジュース試飲会(爆飲み会?)はお開きになった。

大量のトマトジュースを代償として・・・。

まぁ元々大量に作っておいたから、大して減ってはいないんだけどね。

今回飲まれた量も、俺のトマトジュースの総量のわずか1割弱だからノープロブレムなのだ。

と、そこへシルフィー(と愉快なお付達)が俺に近づき、

シュバーン!!と見事な一斉土下座をキメた!何事だ?

「お願いでございます!リオン神様!何卒先程のトマトジュースを我らエルフ達に下賜して下さいませ!」

シルフィーが必死に懇願してくる。

「このままでは、トマトジュースのあまりの美味しさを、エルフ達に自慢・・・ゲフンゲフンッ・・・布教したくなってしまいます。リオン神様♡是非とも我らエルフ達にトマトジュースの美味しさを思い知らせてやって下さい♡」

・・・今ちょっぴり本音が漏れたぞシルフィー!

まあいいか。トマトジュースならベジタリアン寄りのエルフ達の好みどストライクだろうからね。

俺はシルフィー(と愉快なお付達)を伴い、エルフ達の村へ。

到着するなり子供達にまとわりつかれる。

コレ幸いと俺はエルフキッズ達にトマトジュースを餌付けする。

「ゴクゴクッわぁ♡王たま〜♡コレすごくおいちいでち〜♡おかわりでち〜♡」

「王様♡このトマトジュースという飲み物は力がどんどんみなぎってきます!お代わりです♡」

・・・てな感じで、大盛況でごわした!

ついでなので、ニンジンをたっぷり使ったキャロットジュースと、同じくニンジンを練り込んだキャロットパンも試しに出してみた。

・・・あっという間に食べ尽くされた!

仕方なく追加で出すはめになったよ。

「王たま〜♡キャロットジュースおいちいでち〜♡」

「王様♡キャロットパン美味しいです♡ありがとうございます♡」

「リオン神様♡キャロットパンもキャロットジュースも甘くてとても美味しいです♡」

ちゃっかりシルフィーも試食会に参加していたよ。

例によってエルフの快速馬車で全てのエルフの村にトマトジュースその他を配送する様にシルフィーに指示をして、ようやく俺のトマトジュースミッションはコンプリートした。

まもなく昼だが、続きは次話にて。

御免!ボワーン!!

キャロットジュースも美味しいですね。

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