朝からグラノーラ
グラノーラは手抜きでは無い!( ー`дー´)キリッ
翌日、(何時ものルーティンで)嫁達に朝食を出した。
今朝は(決して手抜きでは無いが)グラノーラだ。
前世の学生時代は〇ロッグという商品名しか知らなかったが、社会人になってから初めて『グラノーラ』という名前だという事を知ったよ。
オーツ麦から作ったスナック菓子の様な物に、イチゴやリンゴ、キウイ等のドライフルーツを混ぜて、ミルクかヨーグルトをかけて食べる。
今回はヨーグルト(勿論加糖)をかけた物を出した。
因みにこの世界では、ヨーグルトはほとんど普及していない。
何故ならば、ヨーグルトや酒等の発酵食品は、放っておくと発酵が進み過ぎてしまうのだ。
例えば酒は原料の穀物や果物の糖分を特定の細菌が分解してアルコールに変化させる。
だが更に発酵が進むと今度はアルコールを細菌が更に分解して酢酸に変化させるのだ。所謂『酒』から『酢』になる訳だ。
其れを防ぐ為には、加熱等で細菌を殺して発酵を止める必要がある。
もしくは冷やして発酵を遅らせるか。
だが酒はともかく、ヨーグルトは加熱処理には向かない。
必然的に冷蔵一択なんだが、ハッキリ言って俺が無限の魔力ゴリ押しで魔導具の冷蔵庫を作るまで、この世界ではマトモな冷蔵技術が無かった。
魔導師が氷魔法で冷やす事自体は可能だが、コレはまさしく机上の空論でしかない。
普通の魔導師では冷却を維持するのによくて1日程度しか魔力が持たないからだ。
そもそも大陸の各国にとって魔導師とは『貴重な戦力』なのであり、その『貴重な戦力』を事もあろうに食品の冷却に使う等、言語道断の所業と言える。
何が言いたいかと言うと、現状地球から召喚できる俺以外にはヨーグルトを入手する事は不可能だと言う事だ。
閑話休題。
話が横道にそれたが、モーニング開始です(*^^*)
「このグラノーラという物は美味いのじゃあ!サクサクしたお菓子の様な食感、ドライフルーツのほのかな甘み、そして何より上にかかっておるこの白いヨーグルトなる物が物凄く甘酸っぱくて美味いのじゃあ♡」
「グラノーラ美味しいですぅ♡地球のヨーグルト1度食べてみたかったんですぅ♡グラノーラお代わりですぅ♡」
「リオン様このグラノーラ凄く美味しいです♡グラノーラお代わりです(*^^*)」
「・・・グラノーラ凄く美味しい♡・・・お代わり・・・。」
「リオン様♡お腹の子供がグラノーラが足りないと申しておりますぞぅ♡グラノーラどんどんお代わりだー!」
「リオン神様♡私とお付達にグラノーラお代わりです♡」
「グラノーラだよぅ!もぐもぐっ相変わらず美味しいよぅ♡かかっているヨーグルトも美味しいよぅ♡」
「リオンちゃん♡朝から凄く美味しいの♡このヨーグルトもまたミオの好みにどストライクなの!後で大量に献上するなの!」
・・・まあお察しの通り、食べられました♡まる。
予想以上に筆が進まなかった・・・ぐぬぬ。




