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File No.27:おてんばヒロミニちゃん!

トクサツ少女・石ケ谷ヒロミは、異世界へ転生された(自称)花の美少女である!


彼女が転生してきた世界は、悪の組織に支配された英雄都市【ブレイドピア】である。


神より授けられたチートツール【トクサツールベルト】で『トクサツ戦士HIROMI』に変身しながら、いつかは巨乳になるために……な訳じゃ全然なくて!!

英雄異世界の平和を守るために戦うのだ!!

 どうも。『トクサツ転生少女ヒロミ!』を書いている作者のkazuです!


「帰れ!!」


 ……うぇ~ん、ヒロミに野次られた~~!!


「ヒロミさん!ダメですよ作者さん苛めちゃ!!ほらkazuさんも言いたいことあるんでしょ?」


 ルリナちゃんは優しーね……あ、そうそう言うことがあるんだったkazuで――


「稚拙!小説の才能無い奴!!山梨に帰れ!!!」


 うわ~~~~ん!!!!


「ヒロミさんいい加減にしてください!!話進まないでしょ!?」


「ところでゲーム・ウォーリアーどう?」


 今のゲーム・ウォーリアーね、やっと第4章も終盤まで更新できたよ。去年の暮れに第4章スタートして半年?くらいかな。色んなゲームやらせたいのも抑えてカードゲームバトルやらせたけど何気に評判は良いみたいで、これを元に新しい作品でもやろうかなって思って


「貴方何しに来たんですか?」


 …………失礼、今日はトク転の話に来たんだった。


「作者があたし達の領域に何の用よ?」


 相変わらず口が減らないなヒロミは……この前の話で、海底神殿にて新しい英雄に出会っただろ?


「……あぁ、ヒロミニちゃんね」


 そう、ちんちくりんのお前が更にデフォルメされてミニサイズにしたら何気に可愛くなったちびトクサツ戦士のヒロミニちゃんだよ。


(何気にあたしディスられてない?)


 今回はそんなヒロミニちゃんに纏わるお話を書こうと思ってるんだ。だからヒロミにルリナちゃん、今後もヒロミニちゃんの出番は増やすつもりでいるから大事に可愛がるように!


「言われなくても可愛がりますよ!わざわざ作者が言うことじゃ無いでしょう?」

「……分かったルリナちゃんあれだよ、ネタが無いからこうして尺を稼いで――」


 あとの進行はヒロミ、宜しくー。


(やっぱ図星だったんだ……)


 ★☆★☆★☆


 ――気を取り直してあたし、石ケ谷(いしがや)ヒロミ!


 サースマリン海底の洞窟で発見した新しい英雄『ヒロミニちゃん』の救出に成功したあたし達は、ヒロミニちゃんが眠っている小さなカプセルを手にW.I.N.Dの本部指令基地に帰還。


 あたしやルリナちゃん、タケルにフィーリアを乗せた潜水艦『マリントルネード号』が基地に到着し、停船所にはサブロー総司令官が出迎えてくれた。


「――タケル・C・メタルハート及びトクサツ戦士を含む4名と艦隊員4名、計8名全員無事に帰還致しました!!」


 タケルの号令と共に皆総司令官に敬礼した。


「うむ、御苦労だった。見事に新たな英雄の保護に成功したようだな。是非その英雄を私にも拝ませてくれないかね?」

「ふぇ!!?」


 サブロー総司令官の頼みに思わずタケルも変な声が出てしまった。

 ……まぁ詳細が()()()だからね、流石に躊躇っちゃうか。


(オイヒロミ、お前から例の英雄を出してやれよ!)

(分かってるわよ!)


 懇願するようにあたしに耳打ちをするタケルとそれを渋々了承するあたし。

 そしてあたしの手元にあるヒロミニちゃんカプセルを握る。


「ヒロミニちゃん、皆に御挨拶しなさい!そ~れ!!」


 あたしはカプセルを天高く投げて、サブロー総司令官の手前でコツンとカプセルが地面に落ちる。するとカプセルから渦巻き状の光線が弾け出たと同時に中からヒロミニちゃんが颯爽と飛び出してきた!!


「――でましてきましてトクサツせんしヒロミニちゃんさんじょー☆」


 ――くるるんっ♡︎(バイザー越しのウィンク時に出る効果音ミニバージョン)


 これにはサブロー総司令官や他の隊員も口をあんぐり開けてポカーンとしている。


「…………な、何だねこの子は――?」

「あたしとルリナちゃんの娘で」


 ――バシッ!!

 痛ーい!ちょっとした冗談なのにフィーリア力一杯叩くこと無いでしょ!?


「総司令官、この子がサースマリン海底に眠っていた新しい英雄なんです!」


「本当かねフィーリア君!?――お嬢ちゃん、年は幾つかな?」


「…………はたち」


「一応5歳って事にしといてください」

 ()()って何よフィーリア。


「でもこの子トクサツ戦士以上に強いパワーを持ってるんです。ジャックスの幹部の腕の骨を折るくらいですし、それよりもちっちゃくて可愛いですよ!」


 ……ゴメンフィーリア、中盤えげつない事言っちゃってるから可愛いに説得力が無いわよ。


「ふ~む、見た目にはよらないものなんだな……」


 サブロー総司令官がまじまじとヒロミニちゃんを近くで見つめてると、彼女の目頭がだんだんうるうるし始めて急に怯え始めた。


「まま、おじさんこわ~~い!!!」


 やっぱりおっさんはヒロミニちゃんの目に毒なのかな。直ぐ様あたしの胸元に飛び込んで泣きついてきた。これにはサブロー総司令官も嫌われたようでブルーになった。


「『まま』って事はやっぱりその子ヒロミ君の子供なんじゃないのか?」


「あたしはそのつもりで」


「「「違います!!」」」


 皆揃って言うこと無いじゃないの!!いや、その通りなんだけど何か失礼しちゃうわ。


 ――――ぐぅ~~。


 ……ん?何だこのお腹が空いて虫が泣き出したような音は。音を辿るにこれはヒロミニちゃんからだ。


「……まま、おなかすいた」


「えぇ!?今そんな事言われても……」


 この停船所に自販機や食堂が有るわけじゃなし、かと言って潜水艦で持ってきたお菓子も全部食べちゃったし……


「じゃ、ルリナちゃんの母乳で――――」

「怒りますよヒロミさん」


 ……だよね。てかこの子5歳と推定してるんじゃとっくに離乳してるものね。でもあたしはルリナちゃんのおっぱいは離さない。


「おなかすいた~~~!!!」


 ヒロミニちゃんも我慢できずにじたばたと駄々こねて暴れ始める。そして終いにはあたしから飛び出して停船所の外へと逃げていった。


「やばッッ!?ちょっとヒロミニちゃん待ってーー!!!」


 急いであたしや皆はヒロミニちゃんを呼び戻しに追いかける。


 ★☆★☆★☆


 一方、ヒロミニちゃんは基地の内部に一人トコトコとさ迷いながら食べ物を探しに来ていた。


 しかしヒロミニちゃんの周りには自動ドアで張り巡らされ、開けようにも留守番機能でロックが掛かって反応しない。

 するとヒロミニちゃんは……


「むぅ~~!!えーーい!!!」


 ――――ドカァァァァァン!!!!


 強固な自動ドアを強引にぶち壊して先に進んでいく。恐るべしヒロミニ鉄拳パワー。


 暫くしてあたし達もヒロミニちゃんの後を辿って破られた自動ドアに気づいた。


「もしかしてこれヒロミニちゃんが!?」

「物凄いパワーね、流石あたしの子!」

「感心してる場合か!?早く急ぐぞ!!」


 タケルにツッコミを入れられながらも破ったドアの先に急ぐ。そこはタケルやフィーリア等の隊員達の憩いの個室部屋となっていたが、そこでヒロミニちゃんは案の定暴れまわっていた。


「お・な・か・す・い・た~~~~!!!!」


 部屋の中でおもいっきり殴るわ蹴るわでドッタンバッタンの大騒ぎ。こりゃ掃除するの大変だぞ~!誰の部屋なんだろう。


 それは数分後にあたし達がその場所にたどり着いた時に分かった。



「何で俺の部屋が荒らされてるんだああああああ!!!!!」


 ――タケルの部屋だったのね、御愁傷様。


 このままじゃらちが開かない。そんな時ルリナちゃんがピーンと閃いた。


「ヒロミさん!ヒロミニちゃんがお腹空いてるんなら食堂とか食べ物のあるとこに行ったんじゃないですか?」

「そうか!――フィーリア、この基地にそういう場所ある!?」


「勿論あるわ、3階のコンビニみたいな売店が!」


「「それだ!!」」


 ★☆★☆★☆


 あたしとルリナちゃんが基地3階の小型売店に辿り着くと……居た!!


「ヒロミニちゃん!!!」


 ヒロミニちゃんが売店の高い棚のパンコーナーをキラキラした眼で眺めていた。

 目標はどうやら()()()()()()らしい。成る程、自分と同じクルクルしたものに興味を持ってるんだな。


「――――あ、まま!!あれちょうだい!!!」


 ヒロミニちゃんは声を大にしてあたしにねだる。でもあたしは物申す事があるから真剣な顔でヒロミニちゃんを見つめる。


「……その前に言わなきゃいけない事があるでしょ?ドアや人の部屋を滅茶苦茶にして、悪いことしたなって思わない?」


「あ…………」


 ヒロミニちゃんはつい自分のやった事を思い出して、しょんぼりしながらあたしに呟いた。


「……まま、ごめんなさい……」


「――うん、宜しい!ちゃんと謝ったからチョココロネ買ってあげる!!」

「やったーーー!!!」


 チョココロネは一個1ブレイブ(約100円)、それをルリナちゃんと割り勘で支払った。


(変な所でヒロミさんケチなんですよね~)


「はい、どうぞ!」

「いただきまーす☆」


 ヒロミニちゃんは小さな口でモムモムとチョココロネを頬張りながら嬉しそうに食べた。

 慌てて食べるものだからヒロミニちゃんの口の周りにチョコが付いている。やっぱり尻尾よりチョコから先に食べるよね。


「おいしかった~~♡︎♡︎」


 ヒロミニちゃんの心の底から幸せな顔を見てると、こっちまで嬉しくなっちゃう!

 するとヒロミニちゃんは急に眠たそうな目をこすってうとうとし始める。


「ヒロミニ、ねむねむだからかぷせるにもどる~。おやすみなさ~い……」


 ヒロミニちゃんがコテンと横たわると、その身体が光に包まれてあたしのポッケに入れていたカプセルの中に入っていった。


 カプセルの中を覗いてみると、気持ち良さそうにヒロミニちゃんが寝ているのを確認した。


「うふふっ、疲れちゃったんですかね?」

「おてんばだけど余計にヒロミニちゃんが好きになったなあたし。流石我が子!!」

「だからヒロミさんの子供じゃないって」


 ヒロミニちゃんの溢れるパワーがあれば、ジャックスなんか怖くない!あたしはカプセルを見つめながら心強いものを感じたのだった。


 ★☆★☆★☆


 ――騒動を終えて、タケルの滅茶苦茶になった部屋を覗いてみると……


「ぁ……ぐ、くぁああ……」


 部屋の中でタケルがボコボコにされて悶え苦しみ倒れているのと、対してフィーリアが御冠になりながらそっぽ向いてるのが見えた。


 傍観するサブロー総司令官に聞いてみよう。


「あの二人なんかあったんですか?」


「いや、滅茶苦茶になった部屋からタケルが昔付き合ってた彼女の写真をフィーリアに見つかってヒステリー起こしただけだよ」


「「…………あ~ぁ……」」


 タケル、ホントのホントに御愁傷様。

ヒロミ「全国の良い子の皆!

仕事や宿題はやれるうちに早めに済ませておこう!翌日の仕事がとても楽になるよ!!」――クルン♡︎



そしてブックマーク、感想、評価等でこれまで以上にヒロミ達を応援しよう!!

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