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Foreword File:英雄都市に関する報告

 ――君は、英雄(ヒーロー)を信じるだろうか?


 ――俺は信じなかった。



 ……と言うのも俺が住む世界というのは、当たり前のように『英雄』が存在する非現実的な世界。


 名前を【英雄都市・ブレイドピア】と呼ぶ。


 近未来的な都市をイメージすると思うんだが、基本的には読者の皆の住んでる町と雰囲気は変わらない。洋風と和風の割合から見ても8:2で見てくれれば妥当だろう。


 ただ現実とかなり変わっている事と言えば、英雄と一般人の割合も8:2。早い話が殆どの人口がヒーローで出来てる事。



 個性がぶつかり合いすぎて、色んな意味で騒がしい異世界だ。取り柄の無い英雄なんかは空気になって漂っているらしい。

 だから困り事とか事件とか、治安の事はいつも英雄達に頼って解決してたのだから、刑事も政治家も要らない。何とも極端だが、これこそ真の平和だと俺も含めて誰もがそう思っていた。


 ――――――ところが。


 英雄と来たらばその逆に、()()も付き物。


 突如この英雄都市に現れ、名前も正体も知らない悪の化身には、連戦練磨の英雄達は全く歯が立たなかった。

 あろうことか、そいつが放った途轍もなく邪悪な力によって、殆どの英雄が()()されてしまった。


 異世界から英雄は一人も居なくなって、そいつらが政治家の如く支配するようになってから世界はおかしくなった。


 英雄の代わりに怪人が街並みをごった返すようになり……ゴミのように国民は殺されるわ、実験台にされるわ、変なウイルスばら蒔いてバイオテロ起こすわで神も仏もありゃしない。


 ――俺は英雄なんか信用しない。


 いつか俺の手で、人々の希望を潰した奴等を叩き潰してやる!! ……そう、思っていた。




 ―――――“アイツ”が現れるまでは。


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