結弦との出会い
2時間後
見たことない天井だ。
オシャレでお金持ちの住む家みたい、そして亡くなったはずの文香の匂いがした。どこかの部屋のようだ。
「起きたか、大丈夫?」
と、見知らぬ男が言ってきた。
俺はそのまま固まってしまった。
「悪い、なにも自己紹介してなかったね、俺の名前は西村結弦。文香の兄だ。」
あいつに兄がいたなんて俺は知らなかったからびっくりした。
「いきなりで笑いが、君が文香の事件の犯人、ではないよね?」
と結弦は俺に聞いてきた。
文香の事件、それは今もなお犯人は捕まっていない未解決事件となっている。
内容は、文香が部屋で寝てる時何者かに殺害されて、その現場には指紋もなに一つ見つかっておらず、監視カメラにも映っていなかったそうだ。
あと一つ、一部文香のもの粉々にされていたそうだ。そのものが何かは未だに不明だそうだ。
「俺はしてません、あの時家にいましたから。」
と俺は正直に言った。
「確かに、君が殺すことはないよな」
と彼は言って
「俺と犯人を見つけないか?と言ってきた。」
俺は今犯人と疑われている、今これを引き受けなくては俺が犯人になってしまう。と言う恐怖から
「わかりました。何かできることがあれば協力します。」
と言ってしまった。
その時彼の顔が少しニヤついたようにも見えた。