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第10話 リフレクション

こんにちは。


魔王迷宮1階にいる俺ら5人は別れ道に当たっていた。


三方向に分かれている。


「どうします?カイトさん。」


「そうだなぁ……」


俺が悩んでいると急に肩に乗っていたカエルが飛び出した。


ピョンピョンと真ん中の道の方へ跳ねていった。


「お、おい!わ、悪いな、ツカサ、翼、ミズキ、メタリア。俺はあのカエルについていく!」


「あ、僕もいきます〜!」


俺が真ん中の道を進むと、後ろからみんなついてきているようだった。


「ま、その道が正解なんだけどな…」


「ん?なんか言ったか?おっさん。」


「いやいや、なんもねーよ!」


メタリアと翼が何か話しているようだ。


そんなことも御構い無しに俺はカエルを追いかける。


真っ暗だ。


だが、一筋の光が目の前に出てきた。


あれは……もしかして。


出口?


俺はカエルをやっと捕まえた。


「やっと捕まえたぞ、白ピョン。」


俺がこのカエルに「白ピョン」と名付けたことはどうでもいい話だ。


光の方へ歩いていくと急にコンクリートの床が現れ、階段があった。


後ろからツカサ、ミズキ、翼、メタリアの順で歩いてきた。


「これで1階はクリアしたんだよな」


俺がみんなに問う。


「上に上がる階段があるんだからそうじゃねーの?」


翼が答える。


「メタリアさんのおかげです!ありがとうございました!」


ツカサがメタリアにお礼を言う。


たしかにメタリアが居なかったらこの階はクリアできなかっただろう。


「いいってことよぉ!俺もクリアするために来てるからさぁ!ついでだよ!」


はははは、と笑う。


やはり、いい奴だな。


俺ら5人は螺旋階段を上っていく。


俺はふと残りプレイヤーを確認する。


50369421/100352410


うわっ…。


1階で大分減ったな。


トラップも多かったし、3つの別れ道もあった。


間違えていたらどうなっていたことやら。


残り時間はあと35分。


まだ余裕がある。




2階。


螺旋階段を登りきった俺ら5人は大きな扉の前に立っていた。


この先が2階ダンジョン。

時間もかけていられない俺らはすぐに扉に手をかけた。


その先には大きな上り坂があった。


周りは依然としてコンクリート仕様だ。


壁の所々に松明が置かれている。


俺らが上り坂を登ろうとした瞬間、上から大きな声がした。


「うわぁぁぁっ!」


声がする方を見てみると男が大岩に潰されて気絶していた。


岩?!


この坂で岩はまずいだろ!


俺らは坂を登るのを一旦中止し、このダンジョンの動きを見た。


どうやら大岩を出しているのは空中にふわふわと浮かんでいるあの魔法使いなようで、あの岩も魔法らしい。


そして、プレイヤーが坂を登り始めると岩が転がってくるらしい。


なんて恐ろしい。


俺らは考えた。


どうすれば、あの魔法を攻略できるか。


するとメタリアが言った。


「魔法攻撃を跳ね返せる道具とかあればいいのになぁ…」


その言葉にツカサが反応した。


「も、持ってます!僕、持ってます!この"リフレクター"を使えば魔法は跳ね返せます!」


ツカサはとても嬉しそうだ。


たしかに魔法攻撃を跳ね返す道具として一番この状況に合っている。


これは攻略のカギとなりそうだ。


「よくやった、ツカサ!!俺らツカサの後ろについて登っていくからよ!頼むぜ!」


翼も同情する。


ミズキも頷いていた。


「よし、ツカサ。頼むぞ。」


俺の言葉にツカサはいい返事で答えた。


俺ら5人はツカサを先頭に坂を登り始めた。


大岩が出現したが、ツカサの"リフレクター"が効いたようで、大岩は全て空中に浮いてる魔法使いに直撃。


俺らは何の苦もなく第2階をクリアした。



残り時間あと25分

2036/100352410

現在地 2-3階間階段


感想等お待ちしてます。

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