2話 火の晩餐
キャラクター紹介
ハクレ・・・ピンチの時ほど冷静になる。この時も活躍。
アクラス・・・仲間が傷つけられれば、放っておけない性格。
エフォート・・・我らが姉貴。時々キャラが変わる
バトエール・・・子供想いの男の犬。
明くる日。アクラスとハクレは、アジトを見下ろしていた。
崖の上。眼下には、犬たちがせわしなく動いている。
「・・・風が気持ちいいね。」
春のそよ風が吹いている。その風は、二匹を撫でる。
「うん。」
アクラスは応えた。気まずい空気を、アクラスは感じていた。
昨晩の夢。あの夢は妙に現実くさかった。そして、朝起きると涙が出ていたし、黒いもやに押しつぶされそうになった感覚があった。
まさか―――。
「ねえ、ハクレ。」
アクラスはハクレを見る。
「・・・昨晩どんな夢を見た。」
ハクレは、ゆっくりこっちを見た。耳を下げて恥ずかしそうに言った。
「アクラス、君の夢だよ。君が出てくる夢。」
「僕の?」
「うん。はじめ君が泣いているのが見えたんだ。顔をくしゃくしゃにゆがめてね。声も聞こえたよ。
周りは真っ白。白以外は何も無かったよ。僕ら以外ね。」
「ふーん。」
「その時僕は動けなくてね、友達が泣いているのにそばに行けないのがたまらなく苦しかった。
そしてその悲痛の声も聞いてるのが辛かった。でも逆に嬉しかった。」
「嬉しかった?」
「うん。だってアクラスがあんなに僕の為に泣いてくれる。そう思っていたんだ。
そしたら、周りに黒いもやが出てきた。」
「もや?」
「うん。だんだんそれは勢いをまして、僕らを飲み込もうとしていたんだ。」
ハクレは、そう言って前を見た。
「そこでアクラスが、泣き止んでいるのが見えた。顔を上げてボーッとしたまま。でもその目には光が灯ってなかったんだ。
そこで僕は声をかけた。そしたらアクラスが反応しなかった。でも、声が出せると気づいたとき体も動いた。そしてもう一度呼んだんだ。そしたらアクラスは、反応してくれた。
いける。
そんな気がしたんだ。」
アクラスは目が熱くなってきた。
「そして近くに行ったら、また泣いてしまって。どんだけ泣くんだと思ったけど、気にはしなかった。
そしたらアクラスは、僕に謝った。低く、むなしく。」
そこで、ハクレはあっ、と声をあげた。
「ごめんよ。君のことをけなしている訳ではないのだけど・・・。僕はけっして―――、」
「続けて。」
アクラスは、ハクレの話を遮った。
「まだ、続きがあるのでしょう。なら僕に聞かせてよ。」
ハクレは、驚いた顔をしたが無言でうなずいて、話を続けた。
「僕は言った。『いいんだよ。』って。『君があの時僕に声をかけてくれなかったら、僕は今片眼を失っていた』って。そしていろいろ話していたら、黒いもやがのしかかって来た。君は、それに押しつぶされそうになったけど、僕は何故か、『アクラスのことが大好きだよ』って言っていた。
―――あっ、大好きって言っても友達としてだよ。」
ハクレは急いで訂正した。そんなことアクラスには解っている。って言うか、アクラスもその理由だけだ。
「そしたら黒いもやは消えた。白い空間に光が舞った。そんな感じだった。」
「・・・・・・。」
「あっ、そうそうアクラスも、僕に大好きって言ったんだった。」
「・・・そう。」
アクラスは変な気分になった。
昨晩の夢がハクレと一緒?内容もまったく一緒だし・・・。
なんてことをアクラスは考えていた。
「おーい。君たち。」
斜面から犬の声が聞こえた。見るとそこには、茶色い犬がこっちに向かっていた。
アクラスは、何処がで見たことがあると思いつつ、野犬ではないことを確認した。
ハクレもアクラスと同様、肩を確認した。
「あっ。君たち僕が野犬だと思ったでしょう。」
「うん。」
二匹は即答した。
「そこまで即答されるとなんだか悲しいなぁ・・・。」
犬はいじけた。
「って言うか、アクラス君に覚えてもらえてないなんて・・・。」
ハクレはアクラスを見た。アクラスは少し考えたあと、もしかして、と呟いた。
「あの・・・バトエールと話をしていた犬ですか?」
「うん・・・。そう・・・。」
「・・・すっかりいじけてしまったね。」
ハクレは、困った顔でそう言った。
「・・・で、僕らに何か用ですか?」
アクラスは犬にそう訪ねた。
「・・・エフォートが《頭の集い場》に来いだって。」
「《頭の集い場》?」
二匹は首をかしげた。
「ああ。君たちが初めてエフォートと会ったところだよ。」
「・・・あそこか。」
「じゃあ、おじさん。僕たちは早速行くよ。」
ハクレとアクラスは、体を振り《頭の集い場》へ行こうとした。
そこで犬が引き留める。
「そうそう君たち。」
「ハクレとアクラスです。」
「ハクレとアクラス。僕たち野犬じゃない犬は、《猟犬》って呼んで。」
「・・・それは?」
ハクレが聞いた。
「野犬や悪い奴らを狩る犬。だから《猟犬》。」
「わかりました。」
ハクレとアクラスは、改めて向かった。
★ ★ ★
「お呼びですか?エフォート様。」
ハクレはそうエフォートに行った。
「うむ。よく来てくれた。」
エフォートは、とある骨を持っていた。狼の足の骨だった。
「こっちに来てこれを見てみろ。」
二匹は骨を見た。そこには文字が彫ってあった。
無論二匹は文字なんて読めやしない。
「・・・これ何て書いてあるのですか?」
アクラスは、訪ねた。
「これは、人間について書かれてるんだよ。」
「にん・・・げん・・・?」
二匹は聞いたこともない言葉だった。
「そう。遙か昔、人間と言う生き物がいた。彼等は今の私達のように文明を持っていた。」
「『いた』・・・。と、言うことは今はもういないのですね。」
「ああ。絶滅してしまった。理由は分からないのさ。」
「今でも自然にできたものではない、建物があるだろう?それは人間が建てたものさ。」
メイハルが割って入る。
「そこの建物だって、ほら。」
エフォートは、アジトの本部に首を振って見せた。
「人間の言葉で《研究所》だそうだ。」
「・・・大きい。」
ハクレは、こんなに大きい物をどうやって作ったのか考えた。
アクラスは、人間は何が目的でこんな物を作ったのだろうと思った。
「それでだ。この話には続きが―――。」
突如轟音が響いた。
「な・・・なに!!」
そして爆発音。
「見て!!」
「研究所からだ!!」
研究所の壁は爆破をし、炎を辺りにまき散らした。
「ハクレ!!アクラス!!お前達はハルメイと共に逃げろ!!」
「うん!!」
「こっちだ坊主!!」
三匹は森へ急いだ。
「なんてことだ・・・。もうここまで火が・・・。」
「他のところは?!」
「よ・・・よし!」
しかし、その期待は簡単にかき消された。
「くそ・・・ここもかよ・・・。」
「ど・・・どうしよう。」
メイハルとアクラスは、パニックになっていた。
ただ冷静だったのは、ハクレだった。
「ねえ、こんなに速く火がまわるのはおかしくない?」
ハクレの言葉に、二匹は顔を合わせた。
「だって、あの爆発だけで四方八方炎はおかしくない?」
「うーん・・・。」
「つまり、僕が言いたいのはこの火は爆発の火じゃないってこと。」
二匹は、否定しようとしたができず、戻ることにした。
「いいか。お前達はここに隠れておけ。解ったな。」
「うん。」
研究所の所まで戻ってきた三匹は、バトエールの洞に入った。
「すぐ。戻ってくる。」
そういい、メイハルは洞を出て行った。
ハクレとアクラスは身を寄せ合った。
「怖いな・・・。」
「うん。母さん達・・・心配しているんだろうな。」
「そうだね・・・。」
それっきり会話が途切れた。
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・寒いね・・・。」
「・・・うん・・・。」
外は、いろいろな声が混じっていた。
どれもが、悲しみの声だった。
「ちょっと出てみようよ。」
ハクレが提案した。
「えっ・・・怒られるよ。」
「少しだけだって。」
アクラスは納得いかなかったが、ハクレを一人にするのも嫌だから、ついて行くことにした。
二匹は、研究所に向かった。中に入るのは、壁に穴が開いていたため簡単に入れた。
「ねえ、ハクレ。もうそろそろ戻ろうよ・・・。」
アクラスは弱い声で言った。
「何今更言ってるんだい。もっと進むよ。」
と、二匹は目の前にある物に気づいた。
「何・・・あれ・・・。」
「さあ・・・。」
原型をとどめていなかったそれはハクレ達は解らなかった。
異臭がここまで来た。
二匹は顔をしかめた。
床が真っ赤に染まっている。二匹は直感でそれが何か解った。
「・・・切り裂かれた痕・・・。」
「つまり・・・誰かがやった・・・。」
二匹は無言でうなずき、先に進んだ。
B2と書かれた曲がり角を右に曲がった。そして扉があった。
「ん?何か書いてあるぞ?」
「本当だ。何だろう?」
二匹は、ドアノブの上にある文字を見た。
「・・・なんて表したらいいかわかんないね。」
「・・・そうだね。」
二匹は、少しあいているドアの隙間から入った。
二匹は読めなかったからしょうが無いが、ここの扉は危険な所へ行く道だった。
扉に何が書かれていたか?
それは、『危険!!関係者以外立ち入り禁止!!』と書かれていた。
二匹は、白い廊下を進んだ。途中曲がり角を右に、左に曲がったりした。
無論、二匹は道を覚えていない。つまり勘だ。
「次はこっちに行ってみようよ。」
ハクレは、右に曲がろうとした。
その時―――
「あ・・・危ない!!」
アクラスは叫んだ。
「えっ・・・?」
ハクレはアクラスを見た。
「グルルルルル!!」
ハクレの後ろから野犬が襲いかかってきた。
また・・・僕のせい・・・。
そうアクラスは思った。
しかし、事態はアクラスの予想を越えていた。
「うわっ!!」
ハクレはうなり声で反射的にしゃがんだ。
しゃがんだその上を、野犬は通りすぎた。
「あれは・・・野犬!!」
ハクレは、そう叫んだ。そしてすぐに攻撃態勢を取った。
アクラスは、自分の目の前を野犬が通り過ぎていくのを、睨んだ。
野犬は、廊下のわきに置いてあったロッカーへ頭から突っ込んだ。
ガシャーンと大きい音を鳴らして、ほこりが舞った。
ハクレはアクラスの側に行き、一緒に睨んでいた。
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
少し待っても、いくら待っても野犬は出てこなかった。
二匹は、警戒しながらロッカーに近づいた。
ほこりが収まった。そこには・・・。
「えっ!?」
二匹は驚いた顔をした。それは無理もない。何故なら、野犬がロッカーの中にあったほうきに刺さっていた。
口から、血が滴る。
ポタッ・・・。
そんな音がこちらまで聞こえてきそうだった。
「い・・・行こう・・・アクラス。」
「・・・そ・・・そうだね。」
二匹は、それを後にした。
「さっきのは何だったんだろう・・・。」
「うん・・・。」
「僕が思うには、」
アクラスは言った。
「ハクレの予想が正しかったってことだ。」
「じゃあ、なおさら急ごうよ。皆がまだいるはずだし。」
「そうだね。」
二匹は、においを嗅いだ。
「!!」
「!!」
二匹には覚えのあるにおいがした。
「これは・・・エフォートさんのにおい・・・。」
「それだけじゃない。バトエールのにおいもする・・・。」
前を見ると、大きい扉があった。しかし、扉の前はがれきでふさがれていた。
「ど・・・どうしよう・・・。」
「落ち着いて。こういうときは周りを見れば・・・。」
そこでハクレは、あることに気づく。
「なんだ・・・あれ・・・。」
ハクレが見つけた物。それは、通気口だった。
「わからない・・・。ただ、あそこからあのひと達のにおいがする。」
ハクレは、がれきを登り通気口を外した。
・・・正確に言うと外せただけど。
「よし。行くぞ!」
二匹は、通気口に入った。
中は一直線だった。ただ真っ直ぐ行っただけで、がれきの先の扉の奥まで進めた。
そこからは、中が見えた。二匹は、狭いながらも横に並んでみた。
そこは、なんとも奇妙な部屋だった。
広いけど、至る所に液体の入ったガラス棒がある。
その前には、野犬が3匹いた。何かを囲んでいた。
「うーん・・・何を囲んでいるのだろう?」
ハクレは、背伸びをした。しかし狭いため見えなかった。
「あっ。退くよ。」
そこで、二匹が目にしたものは・・・。
(エフォート!バトエール!)
ボロボロの姿でそこにいた。
エフォートは、口から血が出ており耳が片方無かった。
バトエールは、同じく口から血を流していたが片眼がなかった。
背中合わせに倒れている二匹は、ハクレ達が知っているような姿ではなかった。
しかし、二匹は死んでいなかった。でも、すぐにでも死んでしまいそうだった。
「どうする?」
ハクレは、アクラスに小声で囁いた。
しかし、アクラスから返事が無い。
「アクラス?」
「うおおおおおお!!」
突如アクラスは、通気口の塞ぎを破った。
「ええっ!!何してるのさ!?」
ハクレは、目をうたっがた。えっ、アクラス何してるの?そんな感じで見た。
「うおりゃあああああぁ!!」
そのまま、アクラスは野犬の一匹に体当たりをした。
小さいけどパワーはあったのか、野犬は飛んでいって壁にぶつかった。
「なんだ・・・こいつは!?」
アクラスは答えなかった。その代わり、グルルッと威嚇した。
「ちょっと、アクラス!!」
ハクレは飛び降り、アクラスの側によった。
「危ないだろ!急に飛び出したら・・・。」
そこで、ハクレは状況を知った。
エフォートとバトエールは、驚いた顔で二匹をみていた。
吹っ飛ばされた野犬は目をまわしていたし、残りの野犬は毛を逆立てていた。
「あっ・・・えと・・・。」
ハクレは、固まった。直感でやばいと気づいた。
しかし、後戻りは出来ないことをその後に知り、気を引き締めた。
「ハクレにアクラス・・・。君たち逃げたんじゃ無いのか?」
エフォートは言った。
それにアクラスが答える。
「何かおかしいと思って戻ってきたんだ。」
「何故、ここが解った?」
バトエールは、聞く。
ハクレは、唸りながら答えた。
「勘です。適当に歩いていたらここに来たんです。」
「逃げろ。今すぐ逃げろ・・・。こいつらは―――。」
バトエールがそう言っている途中、バトエールは頭を踏まれた。
「うぐっ。」
「お前えええ!!バトエールさんから離れろ!!」
ハクレは、バトエールを踏んでる野犬に飛びかかった。
「ふん。」
しかし、子供なのでパワーが無く簡単に弾き飛ばされた。
「キャイン!!」
ハクレは悲鳴をあげた。
「ハクレ!!大丈夫!?」
ハクレは、ガラス棒にぶつかった。ピシピシと音が鳴る。
「よくもハクレをおぉ!!」
アクラスは、ハクレを吹っ飛ばした野犬にかかった。
「おっと。忘れてもらっちゃ困るな。」
その声を理解する前に、アクラスは地面にたたきつけられた。
「くそっ!!離せ!!」
アクラスはもがいたが無駄だった。
バトエールを踏んでいる野犬は、エフォートに訪ねた。
「おい。お前はもう誰もいないと言っていただろう。」
「・・・・・・。」
「しかし、こいつらは何なんだ?」
しかし、エフォートは答えなかった。
「おい!どうなんだ!」
何度やっても、エフォートは答えなかった。
その時―――
「みんな!!そこから退いて!!」
ハクレが叫んだ。その直後、バリンと音がしたと思うと一気に水が流れる音が聞こえた。
ゴゴゴゴゴッ・・・
ガラス瓶の中の液体は、周りのものを溶かした。
野犬含め皆は、なんとか機械の上に乗っていた。
「ふぅー・・・間一髪だったぜ・・・。」
野犬の一匹が一息ついたのを見て、バトエールはそいつを液体の中に落とした。
ジュワッと音がしたと思うと、野犬は溶けた。
「ひっ・・・。」
アクラスは、小さい悲鳴を漏らした。
「アクラス!!油断するな!!」
エフォートの声でアクラスは、周りのことに気づいた。
この機械の上には、大人が一匹通れる位しか無いのだ。
そして、野犬が一匹残っていた。そいつは、アクラスの方へ向かってきた。
「危ない!!」
エフォートとバトエールは、叫んだ。
アクラスは、『死』という単語が頭によぎった。
終わったと感じた。
「アクラス!!」
ハクレは、遠いところから叫んだ。
っと、その瞬間。
野犬の姿が消えた。続け様に、ジュワッと音が鳴る。
どうやら、たまたま機械が溶け野犬がその機械の上にいたから、穴が開いたのだ。
浪速ともあれ一安心。
アクラスはそう思った。
「アクラス!!速くこっちに来い!!」
エフォートが叫んだ。見ると、機械がだんだん沈んでいっているではないか。
アクラスは、走った。
ほかの二匹は先にハクレの所へ行っている。
機械が傾いた。アクラスは、危うく落ちそうになった。
「よし!!あと少し!!」
この時アクラスは油断していた。液体がほかのガラス瓶を溶かしていることに、気づかなかった。
ブシュウッ・・・
ほかのガラス瓶から、液体が漏れた。
「うわぁ!!」
ハクレは叫んだ。
最初に出た液体に、ほかの液体が混ざった。すると、混ざったところから火が出た。
「やばい!!」
アクラスは、もうすぐの所まで来ていた。
しかし、安全地帯と機械の間は開いていた。
そして、もうそこまで火が来ていた。
「飛べ!!アクラス!!」
バトエールが叫んだ。
ダンッ・・・
アクラスは飛んだ。そしてギリギリ安全地帯に降り立った。
皆がアクラスの元へよった。アクラスはへなへなと脱力した。
「大丈夫?」
ハクレはアクラスの顔をのぞき込んだ。
アクラスは無理に笑った。
「うん。大丈夫だよ。」
「歩けるか?」
エフォートはそう訪ねた。
「うん。大丈夫・・・。」
「本当か?」
バトエールは、心配そうに言った。
「大丈夫だって。ほらこの通り。」
アクラスは、立った。そして三匹は、アクラスがそこまで言うなら・・・と、思い先を進むことにした。
この時、アクラスは無理をしていた。
実際は、右前足に火傷を負ってしまった。ヒリヒリするし、何より熱かった。
ちなみに三匹はこの時、アクラスのこの傷には気づいていなかった。
読んでいただいて、本当にありがとうございます。
次話に期待していてください。