光線の変化
平日は18時以降の投稿になりそうです。
まずは《レイ》《アクアボール》の攻撃手段だ。とりあえずこの二つを実戦で使えるような魔術にしないといけない。対人戦はひとまず置いておいて、このフィールドのモンスターと戦う時を想定してみると…素早いモンスターに当てられるようなものにしないといけない。
ちょこまかと素早く動き回る敵に当てられるためには
①攻撃自体の速度を上げる
②敵に合わせて動く、追尾するような攻撃
③点ではなく面での攻撃
今ある魔術をアレンジするならこの3つだろうか…あとは、モンスター自体の動きを遅くしたり止めたりする方法もあるがこれは全く別の魔術になりそうなので保留。
まずは①の攻撃の速度を上げるから。
そもそも魔術の扱いや魔法のエネルギーの扱いはプレイヤーレベルに依存しているのか、想像力で干渉できるものなのか…。
先程と同じように《レイ》を発射する構えをしながら、速い弾丸を打ち出すイメージで…
“ピュン”
と先程よりも気持ち速度を増した弾丸が発射された。
「今のは成功か?」
いまいち分からないがその後何も考えずに撃つ場合と速く撃つ場合を交互にやってみると確かに速度が増している感じがした。
よし、感覚を掴めてきた気がするぞ。
もっと早く、もっと早くとイメージを強く持ちながら繰り返していくと徐々に速度を増していき、通常よりも倍の速度ほどで発射することに成功した。
“ピロン”
倍の速度での発射に成功した瞬間に頭の中で効果音が鳴り、視界の端にログが表示された。
[魔術スキル《クイックレイ》を習得しました。]
おお!ついに魔術ができました!というか、一定の速さを越えることで違う魔術として認識されたってことか。
《クイックレイ》
鋭い速さで線状の光を放つ攻撃 貫通ダメージ(微)
基礎消費 MP8
消費 MP に応じて威力が変化する
少し記述内容が変わったのと、貫通ダメージが追加されていた。
ちなみに同じ要領で今度はゆっくり放つイメージで行うと《スロウレイ》という魔術スキルも取得できた。
《スロウレイ》
ゆっくりとした速さで線状の光を放つ攻撃
基礎消費 MP8
消費 MP に応じて威力が変化する。
使えるのか?これ…。まあいいか。
比較していて面白いことに気づいたのだが、《レイ》を使うことを意識しながら速く、もしくは遅く放つと、《クイックレイ》や《スロウレイ》と同じ速度で放ったとしても《レイ》を放ったという扱いになるようだ。
そして大きさや威力を変化させるのとは違い、速度を変化させる際には消費 MP は変わらない。つまり《クイックレイ》を撃つより速度の速い《レイ》を撃つ方が MP 効率はいいのだ。まあ、速い《レイ》の場合は貫通ダメージが付加されないのと、イメージする工程が多いからその分頭が疲れるので戦いの場面では《クイックレイ》を使った方が無難かもしれない。
引き続き検証を行う。
結果だけ言うと、②敵を追尾する攻撃はできなかった。追尾することをイメージして放ってもまっすぐ進むし、放った後に操作しようとしてもまったく手応えが無い始末。レベルの問題もあるかもしれないがとりあえず保留だ。
③点ではなく面の攻撃は半分成功半分失敗といったところ。
《ライトウォール》
光の壁を出現させる。触れたものはダメージを受ける。
基礎消費 MP15
消費 MP に応じて壁の大きさ、厚さが変化する。
俺は光が面になって敵へ迫っていく攻撃をイメージしていたのだが、できたのは動かない光の壁だった。これはこれで何かに使えそうだからいいか。
とりあえず検証は終了。
次は実戦だ。