角の耳飾り
ナイトゴブリンが10体現れた。
レオの攻撃!”連続斬り”!!1!2!3!4!5!ナイトゴブリンA、B、C、D、Eにコンボが炸裂!!ナイトゴブリンA、B、C、D、Eに18のダメージをあたえた。
「なるほど、この”連続斬り”はコンボをきめて相手に与えるダメージを上げる技なのか。これは使える!」
ドーマの攻撃!”みだれ矢”!!ナイトゴブリンA、C、F、H、I、Jに12のダメージをあたえた。ナイトゴブリンA、Cは倒れた。
「よし、二体撃破!」
ナイトゴブリンDの攻撃!レオは6のダメージを受けた。
「うっ!」
ナイトゴブリンFの攻撃!ネネカは7のダメージを受けた。
「キャァッ!」
「うぐっ、失せろぉっ!!」
アランの攻撃!ナイトゴブリンGに23のダメージをあたえた。ナイトゴブリンGは倒れた。
ネネカの攻撃!ナイトゴブリンBに3のダメージをあたえた。ナイトゴブリンBは倒れた。
「倒し…た…の?」
ナイトゴブリンE、H、Jの攻撃!”乱れ斬り”!!ドーマは11のダメージを受けた。
「うっ!やるねぇ。」
レオの攻撃!”連続斬り”!!1!2!3!4!5!6!ナイトゴブリンD、E、F、H、I、Jにコンボが炸裂!!ナイトゴブリンD、E、F、H、I、Jに21のダメージをあたえた。ナイトゴブリンD、E、F、H、I、Jは倒れた。
経験値60 110セリアを獲得。アランはLv3になった。アランは”銅の拳”を覚えた。
「よし!雑魚は全部倒したぜぇ!」
「ほぅ…、やるではないか。しかし、次こそ貴様らの命が消える番だ。」
「みんな!全力でいこう!!」
キングゴブリンが大きな足で地面を踏み締めて構えた。
「はぁぁぁっ!!」
レオの攻撃!”連続斬り”!!1!2!3!4!キングゴブリンに15のダメージをあたえた。
ドーマの攻撃!”みだれ矢”!!キングゴブリンに12のダメージをあたえた。
ネネカの”レッシュ”!!ドーマはHP30回復した。
「ありがとよ、ネネカ。」
「よし、使ってみるか!」
すると、アランの左腕が銅色になった。
アランの攻撃!”銅の拳”!!キングゴブリンに30のダメージをあたえた。
「なっ、俺の腕が銅に!?…へへ、こいつはすげぇっ!!」
「んぬぅっ!!…では、このワタシの力を見せてやろう。ハァッ!!」
キングゴブリンの攻撃!”フレイム・ブレス”!!レオ、アラン、ドーマ、ネネカは15のダメージを受けた。
「熱っ!くそっ、アイツ火ぃ吐きやがった。」
「ワタシは魔王様のしもべ。そう簡単には死なんぞ。」
「よし、”連続斬り”……あれっ………SPが無くなったかっ…!!」
レオの攻撃!キングゴブリンに10のダメージをあたえた。
「アタシも次使ったらSP0だっ。さっき使いすぎたかな。」
ドーマの攻撃!”みだれ矢”!!キングゴブリンに14のダメージをあたえた。
ネネカの”レッシュ”!!レオはHP30回復した。
「ありがとう!ネネカ。」
「え、あぁ、っと…どういたしまして…。」
「いつまでもイチャイチャしてんじゃねぇぞレオ!」
アランの攻撃!”銅の拳”!!キングゴブリンに32のダメージをあたえた。
キングゴブリンの攻撃!ドーマは12のダメージを受けた。
「いっ……てぇなぁっ!!」
「はぁぁぁっ!!」
レオの攻撃!キングゴブリンに13のダメージをあたえた。
「これはお返しだぁっ!」
ドーマの攻撃!キングゴブリンに7のダメージをあたえた。
ネネカの”レッシュ”!!アランはHP30回復した。
アランの攻撃!”銅の拳”!!キングゴブリンに34のダメージをあたえた。
「フンっ!!くらうがよい!炎の魔法の力を!!」
キングゴブリンの攻撃!”フレア”!!ネネカは17のダメージを受けた。
「あ、熱い!!」
「大丈夫っ!?……く、はあぁぁぁぁっ!!」
レオの攻撃!キングゴブリンに14のダメージをあたえた。
「いっけぇ!!」
ドーマの攻撃!会心発動!!!キングゴブリンに29のダメージをあたえた。
ネネカの”レッシュ”!!ネネカは30回復した。
アランの攻撃!”銅の拳”!!キングゴブリンに33のダメージをあたえた。
「ぬ、やるではないか。だが!!」
キングゴブリンの攻撃!”フレイム・ブレス”!!レオ、アラン、ドーマ、ネネカは16のダメージを受けた。
「チィッ!くそっ!!」
「とどめだ!たぁぁぁっ!!」
レオの攻撃!キングゴブリンに13のダメージをあたえた!
「うぐっ、ぐおおおっ!!!」
キングゴブリンは倒れた。
経験値75 200セリアを獲得。
「何故だ…ううっ…くっ!」
4人は武器を下ろすと、レオはキングゴブリンに歩み寄った。
「魔王に会いたい、あの闇の渦へ行けるアイテムが欲しい。」
「………わかった。」
そう言ってキングゴブリンは耳につけていた角の耳飾りを外し、レオに差し出した。
「これらのアイテムは秘宝と言ってな……これを貴様が手に取れば闇の渦への階段が1段できる。……持っていくといい………。」
レオは角の耳飾りを受け取った。
「だが、忘れるな。我らダークネスは永遠に不滅だということを…。」
キングゴブリンはそのまま深い眠りについた。
「ケッ!何が永遠に不滅だ!馬鹿馬鹿しい。」
「でも、そうかもしれない。いくらキングゴブリンでも、やっと倒せたってところだったし、他にも、もっと強い魔物がいるに違いない。…帰ろう、町に。」
レオ達は洞窟を出て、町に帰った。
外はもう夕日の色に染まっていた。
「おお、レオのパーティが帰ってきたぞ!」
「本当だ!」
町の人々と生徒のほとんどがレオ達を迎えてくれた。
「どうだった?クリアしたのか?」
「安心して。このとおり、魔物を倒してきたよっ!」
レオは角の耳飾りを見せた。
「おお、本当だ!!」
「やったな!お前ら!心配したんだぞ。」
「フッ…大した事ねぇよ。」
「よし、みんな、報酬をもらいに行くよ。」
レオの言葉に、ドーマは飛び跳ねるように喜んだ。
「おお、金だ金。ガッポガッポだぁ!!その後飯にしようっ!!」
パーニズの奥に見える海の上には、渦に続く1段の光の階段が輝いていた。レオ達は酒場に入り、カウンターの前に立った。そこに立つ受付嬢の笑顔は、4人の疲れを吹き飛ばすほどだった。
「お疲れ様でした。報酬金です。」
レオ達は450セリアが入った袋を受け取った。
「よーし、今夜は沢山食うぞぉっ!!」
4人がテーブルに座ると、女性店員が笑顔で歩いて来た。
「いらっしゃいませ。」
「俺、ポイズングロリアスのステーキ!」
「アタシはラピス牛の牛丼2つ、大盛りで!」
「僕も牛丼を1つ。」
「私は…デカハムのハンバーグ定食で…お願いします。」
「かしこまりました。」
女性店員は軽く頭を下げて厨房へと歩いて行った。するとレオはネネカの注文に首を傾げ、声をかけた。
「いいの?ネネカ。」
「は、はい…。お金は、あまり使いたくないので……。」
「そっか。でも遠慮しなくていいよ?」
レオの言葉にネネカが小さく頷くと、アランは笑顔で口を開いた。
「なぁ、今夜からあの宿に泊まるんだよなっ。ちょっと修学旅行っぽくて待ちきれねぇよぉ!…ちゃんと泊まる分の金は残ってるよな?」
そんな言葉を口にしたアランに、レオは冷たい視線を送った。
「……750セリアのステーキを頼んだアランが言える事ではないと思うけど。」
「う、うるせぇ。俺は特に頑張ったから腹減ってしょうがねぇんだ。」
「おいアラン〜、理由になんねぇぞ〜。あと、アタシにはアンタの働きが見えなかったが?」
「ドーマ!貴様は黙ってろ!!」
また喧嘩を始めた2人にレオはため息をついた。
「はぁ……まだ仲が悪いな。」
レオ達は食事を終え、宿屋に入った。その頃、空には無数の星が輝いていた。
「いらっしゃいませ、一人一泊100セリアになります。」
4人は100セリアずつ払った。
「では、お客様はB-22の部屋をご利用ください。」
レオ達は部屋に入った。中はまるでホテルの寝室のようだった。部屋の奥にはカーテンと窓がある。早速アランとドーマはベッドに飛び込んだ。
「おぉ、やっぱ宿のベッドは俺の家のよりフカフカだなぁ!」
「今日は疲れたからもう寝よう。」
「おう。じゃ、おやすみ。」
「おやすみ。」
レオはランプの火を消し、部屋を暗くした。
アランのいびきが聞こえる暗闇の中、レオは目を覚ました。どうしても寝付けないのである。すると、窓から優しい風が吹いているのを感じた。窓の方を見ると、静かに揺れるカーテンと、ネネカが窓から夜空を眺めている姿があった。レオは静かに歩み寄った。
「眠れないの?」
「えっ……あ………はぃ…。」
「…そっか。僕もだよ。……今日は色々ありすぎて、なかなか眠れないよね。……何してるの?」
「…ほ、星が綺麗だな……と思って……」
するとレオはネネカの隣に立ち、夜空を見上げた。
「……本当、綺麗だ。……そうだ、もし今星が流れたら、ネネカは何をお願いするの?」
「…まだ……決めてないです…。」
「……そっか。」
2人の間に、静かに風が吹いた。
「……あのっ、私達…本当に元の世界に戻れるのでしょうか……?………私、それが心配で……だから流れ星を待っていたんです……こんな時に願い事なんて……変……ですよね…。」
ネネカの瞳から涙が流れた。
「変じゃないよ。………戻れるよ。きっと。今は涙が流れる時じゃない、流れるべきなのは星だよ。そして、それを叶えるのは、星じゃない。僕たちだ。」
夜空で一筋の流れ星が2人の間を通った。




