破滅の海へ
「もうすぐ着くよ。皆、準備はできた?」
レオ達は、ペガサスに乗ってバルキの上空を飛んでいる。
「レオ!俺は準備OKだ!……それにしても、このバルキって国…ガイアよりも地形が悪そうだな……」
「アタシも準備できたぞ!コルト、オーグル、スフィル、エルア、あんた達の力を見せてもらうよ!」
ドーマは四人の方を見て、大きな声で言った。
「こっちも見せてもらうよ!レオのパーティの力をね!」
コルトはドーマに言葉を返した。
「さぁ、行こうか!」
レオに続き、他の七人もバルキの地に向かってペガサスを走らせた。
その頃、パーニズのギルド小屋では、シルバ達がエルドの帰りを待っていた。
「じっちゃん遅いなぁ……」
「……腹減ったなぁ………」
シルバはココを膝に乗せて、カウンター席に座っている。
「エルドじぃ………大丈夫かな………」
クレアは窓に映る青い空を見つめた。
「エルドのことなら心配しなくてもいいだろう。…アイツは死なねぇ……。そんなことよりクレアちゃん、一緒に酒でも飲もうぜ?」
リュオンはタバコを咥えながら、クレアの肩に腕を置いた。
「お断りします!」
クレアはリュオンの腕をはらった。
「じゃあみんな、エルドが帰ってくる前に、今日の朝食を予想しようよ!」
「マリス、そんなの面白くねぇよ。…ギャンブルで相手のカードを予想するほうが、よっぽど楽しいと思うぞ。」
リュオンはタバコの煙をはきながら言うと、マリスは頬を膨らませてリュオンを睨んだ。
「リュオンさん、今日はラスカンには行かないんですか?」
ライラはシルバの隣に座り、ココをなでながら言った。
「ん?あぁ…今日はやめておく。最近のギャンブラーは弱いヤツばっかだからな……つまんねぇんだ。」
リュオンは煙をはいた。すると、入り口の扉が開いた。
「じっちゃ……なんだ、マスターか……」
シルバは少し立ち上がったものの、再びカウンター席に座った。
「おいおいシルバ、その反応はないだろぉ………あれ?エルドはまだか?」
「あぁ…アイツもうジジイのくせに、戦いを楽しんでるんだろう。」
リュオンは、タバコの火を机に押し付け、男に言った。
「そうか………また来るわぁ。」
男はギルド小屋から出た。
「じゃあみんな、エルドが帰ってくる時間を予想しようよ!」
「マリス、さすがに難しすぎる。」
「出てこい!オーガムベンガ!!」
「すぐに倒してやる。」
レオとアランとオーグルとエルアは一艘ずつボートに乗り、黒く濁った海の上でオーガムベンガを探している。
「オーガムベンガ………どんな魔物なんでしょうか……」
「大丈夫だネネカ、何かあったらアタシが助けてやる。」
一方、陸にはドーマとネネカとコルトとスフィルが、それぞれの武器を構えて立っている。
「おかしいな…この辺のはずなんだが……」
エルアが呟いたその時、四人のボートの近くの水面に、二本の角と大きな背びれが出てきた。
「アイツだ……かなり大きいぞ…あの背びれなら、だいたい5mほどはある……」
コルトが大きな背びれを見ながら言うと、アランは腰を低くして構えた。
「おいおいお前ら、さっさと終わらせるぞ!!”スクリュー・ストレート”!!!」
アランが右の拳を突き出して竜巻のような風を巨大な魚に放つと、巨大な魚はそれに反応し、大量の水飛沫と共に大きく飛び上がった。
「こ…これが………オーガムベンガ………………」




