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ティア・イリュージョン  作者: おおまめ だいず
秘宝編
37/206

仲間と共に

「よし、パーニズに着いたよ。」


 レオ達はブランカでのクエストを終え、ペガサスに乗ってパーニズに帰ってきた。空は、夕焼けの赤色に染まっていた。


「ふぅ…疲れた………ん?レオ、渦の下の階段が三つ増えてねぇか?」


 四人はペガサスから降り、海の上に見える闇の渦の下を見つめた。


「本当だ…」

「アタシ達以外に誰かが秘宝を入手したのか?」

「お~い!レオ~!!」


 四人の後ろからコルトとオーガスト・リーグ(オーグル)とエッガー・ラー(エルア)とセルフィ・リドァ(スフィル)が走ってきた。


「コルト!まさか、君のパーティが秘宝を?」

「フフッ、そうなんだよレオ。ほら。」


 コルトが言うと、エルアとスフィルが 歌鳥のピアス と 牙竜のネックレス を取り出した。


「すごいですね!二つもですか?」

「俺たちも、さっき秘宝を入手したところなんだよ。」


 アランは、ドーマが首に装備した 煌めく首輪 に指をさし、自慢げに言った。


「おぉ、やるじゃん!この調子なら、この世界から出ることも夢じゃねぇな!」


 オーグルがうれしそうな顔でアランの肩を揺さぶった。


「お、おう……そうだな…………」

「そうだレオ、明日いっしょにクエストやらない?」


 コルトはレオの瞳を見つめながら言った。


「そうだね。レイドクエストでも受注しようか。」


 西の空に日が沈むころ、レオ達は四人と別れ、報酬を受け取るため酒場に向かった。




 次の日、レオ達は四人と再会し、酒場に入った。


「いらっしゃいませ、今日も多くのクエストが届いてますよ!」


 カウンターの前に立つと、受付嬢が声をかけて歩いてきた。


「あの~、レイドクエストってありますか?」

「レイドクエストですか?少々お待ちください。」


 受付嬢は、クエストボードに貼ってある紙をめくりはじめた。


「え~と…確か……このへんに………あ!ありました。」

「ありがとうございます。………えっと…バルキ周辺の海に、秘宝持ちの巨大な魚が現れた…名前はオーガムベンガ。かなり凶暴なため、早いうちに討伐を頼む。依頼人は、オーリンの漁師…か。すみません、バルキの場所を教えてもらえませんか?」


 レオが言うと受付嬢は「はい。」と頷いたので、カウンターに地図を広げた。


「バルキは…ここですね。ガイアの南に位置する国です。でも、この国には人が住んでいません。」

「人がいない?どういうことです?」


 スフィルは表情を固くした。


「環境が悪いからでしょう。今回のクエストは海上での戦闘がメインとなると思います。ですので、こちらからボートを四艘用意します。貸し出し代や、修理代についてはこちらで出しますので、ご安心ください。」


 すると、二人の店員がボートを四艘持ってきたので、アランとオーグルとスフィルとエルアは一艘ずつ背負うことにした。


「いろいろとありがとうございます。じゃあ行こうか。」


 レオは受付嬢に礼を言うと、コルト達と共に酒場を出た。

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