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ティア・イリュージョン  作者: おおまめ だいず
秘宝編
35/206

黒い尻尾

「出てこい!キャスパリーグ!!」


 ブランカに着いたレオ達は、深緑の森を、草木をかき分けて歩いている。


「おいアラン。お前、そんな大声出すと猫ちゃんが驚くだろ。あと、出てこいって言葉を使うな。」

「はぁ?猫は猫でも、キャスパリーグな。魔物だぞ。お前は馬鹿か?」

「はぁっ!?」

「はぁっ!?」


 アランとドーマは怒った表情で見つめ合っている。


「二人とも、やめてください。」


 ネネカが二人の真ん中に入った。


「じゃあネネカ、お前はどっちだ?」

「え、」

「猫ちゃんがかわいそうだよな?」

「魔物は倒すべきだよな?」

「えーーーーー……」


 アランとドーマの視線に押し潰されているネネカは、困り果てた表情をうかべている。


「みんな、静かに!」


 レオが中腰になって一本の木の上を見つめている。


「ど、どうした?レオ。」

「あそこ、黒い尻尾みたいなやつ…もしかして……」


 レオが指をさすと、三人も中腰になって、木の上を見つめた。


「…………動いてるなぁ。」

「…………キャスパリーグか?」


 すると、木の上にいた何かが、四人に顔を見せた。


『ミャ?』

「行くぞお前ら!!!キャスパリーグだぁっ!!!」

「みんな、武器を構えて!!」


 レオとアランが走り出すと、キャスパリーグは素早く逃げ始めた。


「………なぁ、ネネカ……」

「は、はい……」

「どうだった?……キャスパリーグは……」

「…………か、可愛かったです………とても……」




「待てぇーーーー!!」


 レオとアランは、キャスパリーグを追いかけるが、一向に追いつかない。


「ちっ、アイツ、逃げ足は早いようだな……」


 すると、キャスパリーグは木の上で振り返り、レオに飛び掛かった。


「ニャァァァァァァッ!!」


 レオが剣を斜めにして構えると、キャスパリーグの鋭い爪と交わった。


「…くっ!!」

「下がれ!レオ!!”スクリュー・ストレート”!!」


 アランは右の拳を力強く突き出したが、キャスパリーグはレオの剣を踏み台にして、攻撃を躱した。


「クソ、早すぎだろ!!」

『ミャーォ…』


 キャスパリーグは木に登り、逃げ出した。


「行くぞレオ!」


 アランが走り出すと、レオは近くの長い草を引き抜いて、走り出した。




「猫ちゃ~ん!怖がらなくていいよ~!」

「出てきてくださーい!」


 ドーマとネネカは大きい声を出してキャスパリーグを探している。


「いないな~…猫ちゃん……」


 ドーマは頭を抱えた。


「あのー、ドーマさん…今回のクエストの目的って、討伐じゃあ……」

「……………そう…だったっけ?」

「………………はい。」

「………………………………え~……」

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