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ティア・イリュージョン  作者: おおまめ だいず
秘宝編
12/206

銀刄のシルバ

「へえ~、面白そうじゃん。」


 一人の青年が口を開いた。腰の帯には、刀が縛られている。


「お、面白そうだと?キサマ、一体何者だ!!」


 アランが言うと、青年は答えた。


「俺か?……シルバだ。」


 その時、酒場にいた人々が一瞬で静まりかえった。


「おい、聞いたか?シルバだよ。あれが噂の…。」

「間違い無い。銀刄のシルバだ。」


 酒場にいた人々が喋り出した。


「あ?シルバだと?……面白そうって言ったな……魔王の手下か?」

「アラン、初対面なのに失礼だよ。」

「おい、何か言えよ!!」


 アランがシルバの腹に殴りかかった。しかし、シルバはアランの拳を左手で受け止めた。


「人をすぐに殴るんじゃねぇよぉ〜。」


 シルバは、そう言って、アランの拳を勢いよく押し返した。


「ぬぁっ!!」


 アランは吹っ飛び、壁に体を叩きつけられた。


「がはぁっ!!」

「アラン!!」

「あっ……ヤッベェ………」


 その時、シルバの後ろにいた男が言ってきた。


「おいおいシルバ、もっと手加減!またマスターに怒られるだろ。」

「だ、誰だ……」


 ドーマが言うと、男は名乗った。


「俺はライラ、このシルバと行動している。」

「で、お前ら、誰の仇を取りたいんだ?」


 シルバはレオの方を見て言った。


「じ、実は、僕達の友達が死んでしまって、それで……。」


 レオが言うと、シルバが答えた。


「ほぅ…、なるほど。じゃあ、俺がパーティに入って一緒に戦ってやるよ。」

「えっ、ちょ、ラ、ライラさん?良いんです?」


 ドーマが言った。


「あ〜あ、始まった。シルバは諦めが悪いからなぁ…。悪いけど、シルバをパーティに入れてくれないか?」


 ライラが言うと、レオが答えた。


「……分かりました。よろしくお願いします。シルバさん。」


 シルバはレオ達のパーティに加わった。


「シルバ、俺、先に帰っとくからな。」


 ライラは酒場を出た。


「ん。じゃあ、クエストを受けに行くぞ。あんた、名前は?」

「ド、ドーマ…ですが……」

「ドーマ、そこで気絶している……、アラン?そう、アランを連れてきてくれ。……突き飛ばした事は…無しってことで………無理…だよね〜…。」


 ドーマはアランを引っ張ってきた。


「そこの少年、名前は?」

「レ、レオです。」

「よし、レオ。お前らのパーティのレベルは?」

「一応、全員レベル4です。」

「そうか。じゃあ、漆黒の花園にするか。一緒にお友達の仇討ちをしよ〜う。」


 シルバは、カウンターの前に立った。


「いらっしゃいませ、シルバ様。」

「漆黒の花園を受ける。これ契約金ね。どぞ。お釣りはいらねぇよっと。」


 そう言ってシルバは受付嬢に500セリアを渡した。


「ありがとうございます。では、メンバーの登録をお願いします。」


 受付嬢がシルバに紙を渡し、シルバはそこに<シルバ・レオ・ドーマ・アラン>と書いた。


「では、気を付けて行ってらっしゃいませ。」


 シルバがレオの所へ戻ってきた。


「よし、行くか。」

「あ、はい。」

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