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コレクター魂の手のひらのなかで・・・

 わるい宇宙人もいる。いい宇宙人もいる。いろんな宇宙人がいるのだ。

 マーズエイリアンによる地球への攻撃はあっけないほどに一瞬で終わった。

 地球人のエドは地球がどうなったのかさえ知ることもなく1つの宇宙船へと収監された。救出された・・・のではなくこの場合『捕獲された』といったほうがいいだろう。

  

 

  前回の宇宙生命体ランキング 第66億5078位 惑星クダ所属 エメリン人 


 エドを捕獲したのは彼らだ。エメリン人は惑星クダに生息していたが、クダ星人との生存競争に敗北し、宇宙船で生活し、その生業を宇宙貿易という形で営んでいる。扱うものは物質から星、生命体までなんでもだ。

 つまりエド、いや地球人はエメリン人にとって商品の1つにすぎないである。

 

  エドはおりのような箱に入れられ、とてもじゃないがリラックスできる雰囲気ではなかった。


 『おい!なんだこれは!おい!ここからだしてくれないか!まったくなんなんだここは・・・あ!おい!君!すみません!大丈夫!?』


 エドが閉じ込められている檻と同じ形の檻のなかに倒れこんでいる人間?が見えた。エドは気づき声をかけたが反応はしなかった。

 エドは残念ながら現状のことを何も知らないし気づいてさえいない。彼がマーズエイリアン、そしてエメリン人という宇宙人に接触したという事実に。それに彼はここが宇宙に浮かぶ宇宙船内ということにすらだ。


 「gigigigiigigiggiigigiigigigigigigiigigigigi」

 「gigigiigigigigigigigigigigiigigiggigigigiig」


 黒く緑色をした人型の宇宙人の二人組みが地球人のエドには理解できない言語で話しながら部屋に入ってきた。


 「な・なんだ、気ぐるみか?おいここからだせ。なんだここは。いたずらかなにかか!?」

 

 「こいつらの惑星は消滅した。つまりこいつらは希少種というわけだ。高く売買できるな。」

 「ああ、ビジネスは情報が命だ。戦争サマサマだな。」


 もちろんこのような会話をしていたことにエドは気づきもしない。ただgigigigigiと歯ぎしりのような音にしか聞こえないのだ。


 上機嫌のエメリン人は『活きのいい地球人』をみて安心し上機嫌になり部屋を去った。

 

 「なんだったんだ・・・ありゃ・・・」


 着ぐるみと思っていたが、間近で見た瞬間脂ぎった生々しさと息と思われる温い空気がエドの頬をかすめ余計に彼を混乱させていた。


      うーん・・・おい・・・なあ、あんた地球人だろ? 


 エドははっとして声の主に体を向けた。主はあの檻の中で倒れていた人物だ。

  

 「まあそうびっくりするなって。目が3つなんてたいしたこと・・・あるか。君たちにとっては。」

       

 エドは顔をひきつりながら気絶をした。 




  


 

 エドは少し怪しいコレクター宇宙人につかまってしまいました。地球もマーズエイリアンに攻撃され無事ではないでしょう。地球人は大変です。エドは徐々に自分になにが起きたのか理解していきますが、その助けをしてくれるのが今回登場した三つ目の宇宙人です。ぜひお楽しみに!感想やメッセージ、評価など短くても低くてもかまいませんのでお気軽にお願いいたします!

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