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このままずっと、続くんだと思ってた

 翌日。

 私はいつものように、登校。

 2日も休んだお陰か、すこぶる体が調子が良いです。

 っていうか、2日だけの休みだってのに、早くグラウンドが走りたくてたまりません。

 すると、玄関にいた主任の先生がいいました。

「おっ! 柊。いいところに来た。今日の放課後、サイクルシミュレーターやってくれないか?」

「えーっ!! ……まあ、いいですけど」

 サイクルシミュレーターっていうのは、バイクみたいな機械を使って、シミュレーションするってやつです。まあ、もう少し分かりやすくいうと、バイクの教習シミュレーションみたいな感じでしょうか?

 ついでにシューティングとかあるので、結構、難しいんだよねアレ。

 生徒の身体能力をそれで測れるって言うんだから、本当に凄いシミュレーターだよ。

「おう、今日も期待してるぞ、柊」

 ぼんと背中を押されて、ちょっとよろける。まあ、転びはしないけどね。

「えっと、がんばります」

 それにしても、今日は本当にいい天気だなー。

 そんな風に空を見上げていると。

「……マジで?」

 いつの間にか、傍にあの美柚ちゃんがいた。

 しかも、空を見上げて、なんだか怖い顔してる。

「どうかしたの、美柚ちゃ……」

 私の声は、空を切り裂くような戦闘機の音でかき消された。

 え? 戦闘機?

「副会長、生徒を今すぐ、校舎に誘導してください。今すぐです!」

「え、あ、はいっ!!」

 美柚ちゃんに言われるまま、外にいる生徒達をすぐさま校舎へと誘導していく。

 その間にも戦闘機はいくつも飛び立って……何かと戦っている。

 っていうか、あそこ、住宅地の上じゃないのっ!?

 ぼんぼん、戦闘機が落っこちてるけど、大丈夫なのっ!?

「柊さん!」

 そうこうしているうちに、浅樹先生もやってきた。

 先生も厳しそうな顔をして、こっちに近寄ってくる。

「な、何が起きているんですか!?」

 思わず、先生に掴み寄ってしまった。

「まだ始まったばかりだよ」

 先生は静かにそう告げる。

「望月、こっちに来てくれ!!」

 主任の先生が美柚ちゃんを誘導して。

「蒼君、お願い。一緒に来て。わたしが全て、何とかするから」

 だから、それって、どういうことなのっ!?

 主任の先生は、そのまま美柚ちゃんをグラウンドに連れて行くと、近くにあったステージ台から、何かの操作盤を引き出して、ボタンを押した。


 ………ななな、何あれっ!?


 ばっくーんと、グラウンドが真っ二つに割れて、そこから、先ほどの戦闘機よりも格好いい、紅色をした飛行機らしきものが競り上がって姿を現した。

 って、なんで、この学園にそんなのがあるわけっ!?

「最新鋭のラインディーヴァだよ。人型にも変形できるけど、基本は戦闘機だね」

 って、なんですかその、ラインなんちゃらって!!

 なんで、先生、詳しいんですか!?

 そんな突っ込みしている間に、美柚ちゃんと会長が、それに乗り込んでいきます。って、ちょっと待ったっ!!

 ダッシュで走って、その戦闘機の傍に向かいます。

「ちょっと、何で美柚ちゃんが乗ってくのよっ!!」

「仕方ないでしょ!? グランブレイクを起こさないためには、私がこの子に乗って、シャドウガウルを倒さないといけないんだ!! こっちは急にアレが使えなくて、幸せなひと時をジャマされんだからっ!! ああんもう、こうなったら、覚悟を決めていかないと……ほら、どいて!! 自衛隊なんて、すぐやられちゃうんだから」

 私は美柚ちゃんに言われるまま、戦闘機の傍を離れる。

 そして、美柚ちゃんは……その戦闘機をしっかりと操作して、飛ばしてしまった。

 それだけじゃない。

 わんさかいた空からの怪物、えっと、シャドウなんたらだっけ? それを次々と攻撃して、消し去っていく。

「う、嘘……」

 そんな力があるなんて、知らなかった。

「流石だね。初陣であれだけやるなんて、大したもんだよ」

「って、浅樹先生!」

「けど、それも長くは続かなそうだ」

「え?」

 思わず、空を見る。

 シャドウなんたらがどんどんどんどん現れているじゃないか!?

「ちょ、マジですか!?」

 きっと、空で戦ってる美柚ちゃんもそう思っているはずだ。

「というわけで、柊さん。一緒に来てくれる?」

「え? ええっ!?」

 私は先生に引っ張られるように、校舎へと入っていったのです。

はい、新しい展開、入りました。

うへへ。

ちゃんとついていきています? むふふ。

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