表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/31

相談することにしました……あれ?

 こんにちは! 沙奈です。

 ひょんなことから副会長になりました。

 他のメンバーも凄い人ばかりだったんです、がっ!!


 とうとう、生徒会活動しているのは、私だけになりました。


 って、どういうことやぁーーーー!!!


「というわけで、お兄ちゃん達に相談することにしたの」

 目の前にいるのは、私のお兄ちゃんが二人。

 長男の琉架るか兄。実は元生徒会会長で、OBだったりします。そんな彼も、今は会社勤め。確か、洋服関連の営業だって言ってたけど、詳しいことは知りません。ただ、一つ言える事は、勤めるようになって、更に美形さに磨きがかかったというかなんというか。

 しかも恋人ができたとかで、格好良さが更にアップしたような気がします。優しいので、困ったときはすぐに相談に乗ってもらったり。

 だから、私の部屋でこうして、お話してるわけで。

「生徒会が機能しないって……一体、何が起きたらそうなるんだ?」

 真剣な顔で眉を顰めると、なんだか、どきっとしちゃいます。妹なんだけど。まあ、自慢のお兄ちゃんだしね。

「よくわからないんだけど、何かに夢中になってるようなの」

 私がそういうと、二番目のお兄ちゃん、流輝りゅうき兄が。

「夢中って何に夢中になってるんだ? まずはそこからだろ?」

 そう言いました。

 あ、リキ兄(家族の間でそう呼んでるんです。りゅうき兄って呼びづらいから)も、実は生徒会会長&OBだったり。現在は、美容師をやってます。今じゃあ、ちょっとしたカリスマ美容師になってるらしく、予約が殺到していて中々、リキ兄に切ってもらえないとか。

 私はリキ兄が休みの日に切ってもらっているので、問題ナッシングです。ふふふふ。………おっと、話が脱線しちゃった。

「それがね、全然、教えてくれないの。何故か私を見て、もうちょっと可愛かったらねーみたいなこと言われちゃって」

 そう、前にハルちゃん見つけて問いただしたときに言われた言葉が、それだった。

 すると、きらーんと二人の瞳が鋭く光った。ちなみにリキ兄は眼鏡をしているので、そっちは眼鏡がきらーんと。

「何がもうちょっと可愛かったらねー……だ」

「うちの妹の、この愛らしさを知らないとは……」

 というか、なんで二人とも、そんなに迫力があるの!?

 私、何か怒らすこと言った!?

 いや、そうじゃなかったんだ。本当は。

「まずは、その黒縁眼鏡、外そうか。ああ、コンタクトは怖くないからね」

 そういって、琉架兄がにこやかに外してきました。あれ?

「その髪型を解いて、ブローし直してやるよ。ついでにメイクもするか?」

 次はリキ兄が、私の髪型を大幅チェンジ。ついでにメイクまで。えっと、その……あれ?

「ついでに下着も替えておこう」

「ああ、あれ? ちょっと高いが、まあいいか。俺たちが出せばいい話だし」

 琉架兄は、どこからともなく取り出した下着(女物)を私に取り付けます。

「な、お兄ちゃんっ」

「まあまあ、騙されたと思って、そのままそのまま」

 琉架兄は、背中の無駄肉をぎゅううううっと、前に寄せてきます。っていうか、ちょっと痛いんだけど! って、えええ!?

「うん、いい感じにサイズアップ」

 そんな要領で、お腹と太モモも、きゅっと締まっていきました。ええええ!?

「こっちはサイズダウンっと」

「こっちも出来たぜ」


 えっと、その、お兄ちゃん?

 そこには、満足そうな顔をしているお兄ちゃんズに。

 別人28号になった……制服姿の私がおりました。はい。


 ええええええ!?

ちなみに、この下着、私も愛用してます(笑)。

してるのとしてないのと、全然違いますよ。

あ、そんな話してない? こりゃまいった!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ