表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おまけ勇者の奮闘記  作者: 緑光
第一章 やるべきことはいろいろと
7/64

第三話 そこにいた人

そうこうしている内に僕と真衣は外庭に着いた。


「わぁー、すごく……………」


……………………………。


「何もないね。ここ」


うん、ないねここ。だって見渡す限り木と草原という風景だ。


「ここはなにもないようだから他に行こ…」


「まって、ケイ。あそこにだれかいるよ」


え?…………本当だ。かなり遠くに人がいる。


「どうする?話しかけてみる?」


「ってそう言いながら歩いてるよね!話しかける気まんまんだよね、それって!」


「バレた?」


バレバレだよ。というか隠す気なかったでしょ。


「まあ、話してみようよ。人間関係は大事だよ」


普通にまともなことを言ってきた。


「分かったよ」


「じゃあ、いってみよー」


……本当、元気だね。



   ------------


着いた。そこにいた人は大体二十歳ちょっとぐらいの男性だった。


「あのー、何してんですか?」


真衣が話しかけた。


「ん、ここにいただけだよ」


それ、答えてませんよ。


「なんでここにいるの?」


「こういう場所が好きだからさ」


あ、いわゆる自然が好きな人ってことか。


「趣味?」


「まあ、どっちかというと趣味かな」


「へ~、ケイよりはまともな趣味だね」


「ちょっとまって、僕別に変な趣味なんてないよ!」


「え?よく1人で説明口調の考え事とかしてるでしょ」


「それは別に趣味でもなんでもないよ!」


「そうだったんだ。ごめんね(棒)」


せめて棒読みは止めよう。ほら、そこの人もちょっと驚いているよ。


「あの、すみませんがあなたの名前ってなんですか?」


話の打ち切りを宣言するように僕はこの人に話をふった。


「え?ああ、私はアークスといいます」


「アークスさんですか。僕は三橋ケイといいます」


「私は庄司真衣だよ」


「ん?………ということはあなたたちが先日召還された人方ですか?」


え、この人僕たちのこと知ってんのかな?


「うん、そうだよ。私が勇者ー」


「そして、僕は勇者のおまけです」


「はい?おまけ?」


驚くよね。普通は。


「別に気にしないで下さい。もう気にもしてませんから」


「気にするよ!」


ここで真衣!?


「なんでケイがおまけなの?絶対ケイが勇者のほうが………ほうが……………」


真衣……………。


「おもしろい。とか言うの?」


「えっ?なんで分かったの?」


それは簡単だよ。


「だって顔がおもしろがってたよ」





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ