心が折れたので、森の小さな店で処方箋を作ります
最新エピソード掲載日:2026/02/18
心が折れた。
折れたのに、生活は待ってくれない。
会社で「大丈夫」を繰り返し、終電を逃した夜。
元会社員の白瀬紡(しらせ つむぎ)は、駅にあるはずのない小道を見つけてしまう。
辿り着いたのは、森の奥の小さな店――看板には、こう書かれていた。
【処方箋を作ります】
店主ルカが淹れてくれた温かい飲み物と、たった一行の処方。
それを受け取った瞬間、胸の痛みがほどけていく。
けれど紡は知る。
処方箋は、ただ優しいだけの魔法じゃない。
誰かを治すたびに、紡はその痛みを少しだけ“肩代わり”してしまう。
さらに治療を重ねるほど、森の店との契約――「結び目」が増え、やがて外へ戻れなくなるかもしれない。
それでも紡は、今日も誰かのために処方箋を書く。
甘えん坊の森の妖精モコに温められながら。
過保護気味のルカに止められながら。
これは、疲れた心を治す物語。
そして――治す側の人が、ちゃんと自分の世界へ戻るための物語。
やがて紡は決める。
森の外へ帰り、街の片隅に「もう一つの小さな店」を作ることを。
【処方箋、作ります】
必要な人だけが辿り着ける、その店を。
折れたのに、生活は待ってくれない。
会社で「大丈夫」を繰り返し、終電を逃した夜。
元会社員の白瀬紡(しらせ つむぎ)は、駅にあるはずのない小道を見つけてしまう。
辿り着いたのは、森の奥の小さな店――看板には、こう書かれていた。
【処方箋を作ります】
店主ルカが淹れてくれた温かい飲み物と、たった一行の処方。
それを受け取った瞬間、胸の痛みがほどけていく。
けれど紡は知る。
処方箋は、ただ優しいだけの魔法じゃない。
誰かを治すたびに、紡はその痛みを少しだけ“肩代わり”してしまう。
さらに治療を重ねるほど、森の店との契約――「結び目」が増え、やがて外へ戻れなくなるかもしれない。
それでも紡は、今日も誰かのために処方箋を書く。
甘えん坊の森の妖精モコに温められながら。
過保護気味のルカに止められながら。
これは、疲れた心を治す物語。
そして――治す側の人が、ちゃんと自分の世界へ戻るための物語。
やがて紡は決める。
森の外へ帰り、街の片隅に「もう一つの小さな店」を作ることを。
【処方箋、作ります】
必要な人だけが辿り着ける、その店を。
第一章
プロローグ 戻れなくなった夜
2026/02/13 14:16
第1話 森の小さな店
2026/02/13 14:22
2話目 断れない人の休日
2026/02/13 17:10
第3話 「大丈夫」という人の夜
2026/02/13 17:15
第4話 正しさが重たい日
2026/02/14 13:11
第5話 帰り道が曖昧な日
2026/02/15 14:41
第6話 休む許可が出ない人
2026/02/17 22:19
第7話 断れない人の休日
2026/02/17 22:23
第8話 断ったあとの罪悪感
2026/02/18 06:48
第9話 森の店の「断り」
2026/02/18 06:51
(改)