表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生の贄  作者: 生贄
1/1

1 枯れた花は2度咲く

文章下手かも知れないけど精一杯伝えるのでよろしくです。それと主人公最強系では無いです。

ー2250年2月20日ー

長いこと続いてきた人類の歴史が今終わろうとしていた。

原因は、フォルトム学園の上空に突如として出現したラグナロクゲートであった。

ラグナロクゲートは、上級モンスター以上が大量に。しかもそれが、時間になるまで永続的に出現し続ける終焉と呼ぶのに相応しいものであった。

人類は突如として現れたラグナロクゲートに対抗出来るはずもなく、1日で約100万人という破格の死者数を出してしまった。

それでも対抗しようと魔法を使える人、戦える人が立ち上がり戦い続けた。

それでも止まることを知らない上級モンスターは日々増えていき、日々数万もの死者が出てしまっていた。


こうして3日たったある日上級モンスターの元に1人の老人が現れた。

「なんだこりゃぁ〜久しぶりに街に降りて来たと思ったらとんでもねぇ〜ことになってんなぁ。これだったら山で修行しとけば良かったよ。」

運良く生き残ったただの老人。モンスターの目にはそう映っただろう。

「全く、どう考えても勝てないなぁ。」

老人はそうつぶやきながら剣を抜いた。

「さ、負け戦だ。」

彼はそうつぶやき上級モンスターゴブリンの元へと走る。

通常ゴブリンは、雑魚モンスターとして知られているが、ラグナロクゲートから出現したゴブリンの強さは通常の10倍にも跳ね上がる。

(ゴブリンとは言え上級。それも4体。しかも固まっている。あまり使いたくはないが出し惜しみしている場合じゃない使おう。)

「速剣」

次の瞬間。1匹のゴブリンの首が宙に舞った。

ゴブリン達はその場で起こったそれに気付かず、ただ立ち尽くして動くことが出来なかった。その隙をしっかり捉えた老人は、すぐさま2匹のゴブリンを蹴り飛ばし、1匹のゴブリンの腕を切り落とし、一旦距離をとった。

その戦い方は魔力が全くないと証明するような戦い方であった。

彼は全く魔力が無かった…

だから彼は、昔ながらに人間が繋いできた戦い方である剣を振るうことにした。

雨の日も、風の日も、来る日も、来る日も剣を振るい続けた。時には下級や中級モンスターとも戦い、己の戦い方を定め来る日も来る日も育て続けた。

その期間60年。

そして60年間の努力の結晶が「速剣」である。速剣はその名の通りただ速く剣を振るうのみ。ただそれだけの事である。

しかし剣を振るう速度は人智を超えた努力の才であった。その速度、上から下に振れば0.2秒。それ以外の振り方であれば、0.3秒で振ることが出来る。その老人が70年育てた技。

しかし、とんでもなく疲れる為、使える回数は最大3回。しかも戦いながらであれば、体力が消耗していくから2回しか使うことが出来なかった。

「はぁはぁ...。」

(流石に速剣使うと消耗が激しいな。やっぱり残り使える回数は良くて1回か。)

ゴブリンは残り3体。数は多くは無いが、上級ゴブリンであること、必殺の速剣は1回しか使うことが出来ないことから圧倒的に不利な状況であった。

そして次に仕掛けたのはゴブリンであった。蹴り飛ばされたゴブリン2匹とその場にいたゴブリンは老人を危険視したかのように協力し始めた。持ち前の動きの良さから考える隙も与えず老人に近づいたゴブリン達は背後から殴りを1発、前からも殴りを1発与えた。

「グハッ…」

(まずい…腹と背中の骨をやられた…しかも反応出来ずに…。しかも今ワシは油断なんてして無かった…ゆえに勝てない。)

老人は察してしまった。勝てないことを。

「ならばせめて、もう一体はあの世へ連れていこう。」

次の瞬間。老人の腹に大きな穴が空いた。

「……なっ。」

魔人の攻撃であった。

ここは戦場。当然、老人もそれを理解していた。いつ何時どのタイミングでモンスターの攻撃があってもおかしくは無いことを。

それでも老人は気づけなかった。理由は直前に大きなダメージを受けていたこと。そして、魔人の攻撃が遠く離れたところからだった為であった。

腹に大きな穴が開き致命傷を負った老人はそのまま座り込んでしまった。

老人は死を覚悟していた。

(結局ダメだったのか…。正直、もう少し殺れると思ってたなぁ。これまでの人生73年間。10歳の時に魔力量が人より少ない事を知ってからは食事と寝ること以外は全て剣を振るってきたんだけどなぁ…)

(なんだったんだ…ワシの…いや、俺の人生は……………そろそろ、眠ろう…)

その瞬間老人は聞いた事が無い優しい声を飛びかけそうな意識の中はっきりと聞こえた。

「生涯の中で稼いだ努力時間の評価を始めます」

それは人工知能つまりはAIが話しているかのようだった。

「一生72歳時間表す。63万0720時間。」

「努力時間63万0720時間分の35万0720時間努を確認。生涯の半分以上努力したのが確認された為称号『努力の天才』を付与します。」

(は?なんだ?『努力の天才』?聞いたことが無い称号だ。称号『天才』は聞いたことあるけど…てかなんでワシはまだ生きている?とっくのとうに心臓なんて止まっているはず…)

そう思いさっき魔人にやられた腹の部分を見るとすっかり治っていることに気づいた。が、何故か動くことは出来なかった…。

「称号『努力の天才』が付与されたことにより努力で身に付いた力を一つだけスキルに変換されます。『速剣』がスキルになります。」

(なんだそれは?速剣がスキルになる?今この場でスキルが作られたってことか…ものは試しだ見てみよう。スキル)

スキルは心の中で唱えることで見ることが出来る。

スキル『速剣』魔力0

▶剣を振るう速度が0.001秒〜0.0012秒に

なる

▶1日に5回まで使用出来ます(午前0時に

なればリセットされます)

▶これ以外のスキルを許可なく持つことを

禁ずる。なお許可の条件は???とする

▶このスキルを使用し疲労することは無い

▶このスキルを持つものの魔力量は0となる

▶ありとあらゆる魔法を切ることが出来る

▶普段の剣の振るいでは下級魔法までを切

ることが出来る

(…?本当にスキルになってる…。てか、これ以外のスキル持てないって当たり前じゃねぇか。スキルが発現するのは20歳までっていう決まりがあるんだし、もうこちとらジジイだぞ。それともまだなんかあるのか?)

「称号『努力の天才』の付与されたことであなたの今回の人生は報われが確認されました。よって称号『極楽人生』が付与されます。付与されたことによって報酬を一つだけ選択することが出来ます。本来の報酬は3つの中から選びますが隠し称号『努力の天才』と『極楽人生』が結び付けられ隠し報酬の4つ目が解放されます。また2つ選ぶことが出来るようになりました。では悔いのない選択を。」




報酬

▶現状の負の要素を全て取り除く

▶決められた一定量の力を付与する

▶幸せな家庭を手にする

隠し報酬

▶ラグナロクゲートが出現する1年前に戻ることが

出来る(回帰)




「これが報酬…。しかもこの中から2つも選択することが出来る…。まず『幸せな家庭を手にする』は無しだな。自分で決めて共に歩んできた。そして歩んでいく可愛い奥さんが欲しいからな。

となると残り3つ。『現状の負の要素を全て取り除く』これも無しになってしまうな。あまりにも大まか過ぎるどっからどこまでが負の要素になるのかも分からないしな。それにラグナロクゲートのことを負の要素に入っていない可能性が高い。

それは一番の問題『ラグナロクゲートが出現する1年前に戻ることが出来る』っていうのがあるからだ。ここでは明確にラグナロクゲートについて触れられている。となると『現状の負の要素を全て取り除く』も無しか…。

残ったのは『決められた一定の力を付与する』『ラグナロクゲートが出現する1年前に戻ることが出来る』の2つ…。やるからにはラグナロクゲートが出現する前に止めたい。っていうかそれしか今のところ可能性が無い。出来るのか…。戻れたとしても今から1年半前…つまり結局は老人。しかも止めるには出現地である『フォルトム学園』には『天才』が多いからな…」

老人はただひたすら時間も忘れるほどに悩んだ。 仮に戻れたとしても老人のまま。しかもフォルトム学園の潜入も絶対条件。それでも老人は応えを決めていた。勇者や英雄を目指した訳ではない。ただそれでも今まであった平穏な日々を取り戻そうと抗うことにした。


「おい、決めたぞ。ワシは『決められた一定量の力を付与する』と『ラグナロクゲートが出現する1年前に戻ることが出来る』にする。」

「報酬が選択されました。ではこれより回帰を始めます。では。」

そう「AI」のようなものが老人の頭の中から消えると老人のあたりは真っ白くなった。

「突然真っ白くなった…。しかも立てるようになっている。」


老人は少し辺りを歩き回り5分くらいたったところでどこかしら声が聞こえることに気がついた。

「ーーーー」

「なんだ?かすかに声が聞こえる。誰だ?誰かそこにいるのか?」

辺りを少し小走りで声の方向に行くと男のような人物が肘をついて横たわっていた。その男の顔は見えなく、シルエットからして子どもでも大人でもない、14、5歳くらいだと感じた。

「はぁ。ようやく来た。随分と長旅だったようだね。」

その男はそう言いながら立ち上がった。

「待った?ワシを?」

「そうだよ。てかおじさん以外誰もここに居ないし。」

「じゃあ何のために待ってた?」

「それは、僕の身体を君にあげる為だよ。」

「ちょっと待ってくれ。ワシは回帰と言われたぞ。お主の身体を貰うってそれはどちらかと言うと転生じゃ無いのか?」

「あれ?言われなかったの?まぁでもいいや、僕から何か言うことは出来ないから気になるんだったら生きてるうちに考えてよ。じゃあ頑張ってね…」

そう謎の男が言うと微かに自分の体が消えてってることに気がついた…。

「…頑張れよ…『シオン・フラーテル…』」

「ちょっ…なんで…俺の名前…」

ーそして消えた…

更新は不定期になります。多分最初の方は結構早く更新するかもです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ