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ここちゃん、噛み合わない会話!?

 三月三十一日は『山菜の日』らしいです。


 山菜ってちょっと大人の食べ物なイメージがありますが、この時期は近所のスーパーのお惣菜コーナーに、山菜の天ぷらが並びます。


「それを見ると、あ〜春が来たなぁって思うわよねぇ」


「さんさいのひ? さんさい……三歳。何でお惣菜コーナーに並ぶんだよ。俺は見ても別に春を感じたりなんかしないぞ! だって年中見るだろ!」


「年中見ないわよ! いや、私が知らないだけで、山菜は一年中あるのかしら?」


「あるっていうか、いるっていうか」


 ここちゃんはお料理が得意なので、実は食べ物に詳しかったりします。なので、私は強く出ることが出来ません。なぜかって? それは皆さんもよく知っていることでしょう。


「三歳なぁ。元気いっぱいだから、すごい動くよな!」


「動かないわよ! だいたい静かにしてるでしょ。揚げるとき怖いけど」


「あげたら喜んでくれるだろ! まぁ知らない人からもらっちゃいけないけど」


「知らない人から山菜もらわないわよ!」


「知ってても三歳なんかもらわないだろ!」


 意外とここちゃんは、食にうるさいグルメさんのようです。


 あっ、別にグルメさんが食にうるさいと言っているわけではありません。あくまでここちゃんがという話です。


「そういえば、よくそこの公園でも見かけるよな。三歳」


「えっ? そこの公園で山菜なんて採れるの?」


「取るなよ! 捕まるぞ! 人のなんだから」


「やっぱりそうだよね。採るなら連絡しなきゃだよね。ここちゃんに教えられることがあるなんて思わなかったわ。はははっ! さぁ、今日は山菜食べよう」


「食べるなよ!」


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