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あー睡眠学習って魔法ありません?

一度には覚えきれないよー僕猫だしすぐ飽きるよ!


「……ありますよ。ただ副作用として、()()人格がかわりますが」


ッ、やめときまっす!

真面目にやります!エッちゃんの目が絶対零度、凍りつくわ。顔がいい人が怒ると本当に怖い。


すみません、怒らないでよぅ。真面目に取り組みます。

先生が僕のために分かりやすく丁寧に説明をしてくださっていること、重々承知しております!


「ならばよろしい」


……エッちゃん、先生役楽しくなってきましたね?


「はい?(にっこり)」


なんでもありません!引き続き御指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します!


あー前世の癖が抜けません。テンション下がるー。

ナンダヨ御指導ご鞭撻って。そんなのメールと年賀状だけで充分だよー。




ため息ひとつついたエッちゃん。


「まあ君の場合、実は魔力操作自体は意識せずとも出来てるんですがね」


なんか予想外の事を言い出したよ。

そうなの?え?



エッちゃん曰く、僕は無意識に魔素を取り込み、魔力を作っては魔素に戻しているらしい。だから常に身体に魔素と魔力が溜まっているんだそうな。

だから、気配が分かる生き物は、僕には近づかないと。


「要は大量の爆薬みたいなもんですよ、サブは。しかもいつ爆発するかわからない。怖くてだれも近づけないのは当然でしょう」


だから僕ぼっちだったの?!

なんてこと!新事実!


ん?でもじゃあ僕、無意識レベルで魔力操作が出来てるんだよね。じゃあなんで魔力操作の練習が必要なの?



「無意識では困るんですよ」

ふにゃーー。難しいんだぞ!



適切な魔素の量を調整して、魔力変換して、適切に変化させて魔法として発動させる。そのために、まずは魔素量を調整して魔力変換させる訓練が必要なんだってー。



ふーんよくわかんない。



ヒッごめんなさい!!

なっなにからはじめれば宜しいんでしょうか先生!!


「あなたの場合はそうですね、とりあえず片方の尻尾の先端を起点としましょうか。まずは5分間光らせることを目標としましょう」


起点?

まぁとりあえずやってみます。


ふうううーん!

うなーーん!

にゃあおーーん!


尻尾を高く上げて雌豹のポーズ。猫だけど。

ふりふりふり。


んにゃぁー--!



「お馬鹿さんですね?まだやり方説明してませんよ」


う、うっさいやい!





「まず、魔法若しくは魔術を見たことはありますか?」


あるよ!

あの子が杖を使って、鳥の首をスパッと切ってた!飴色の綺麗な木の杖。

なんか複雑に杖を動かしてたなー。


「なるほど、杖の性能はわかりませんが、確かに魔法もしくは魔術ですね。ではその時、何が見えましたか?」


え?何がって?

血しぶきとか?


「それ以外で」


えーと。

あ、杖がキラキラして、キラキラがバシュって奔ってた!


「そう、それです。キラキラしている様子ですが、今見えていますか?」


意識するとまぶしいから見ないようにしてるよ。

だって木でも草でもなんでもキラキラしてるじゃん。


「そこまで出来ているなら簡単なはずですよ。現時点で、目に見える魔素量を調整出来ているんですからね」



あえ?そう…なるのか。


エッちゃんが、手のひらを上にした状態で、右手を胸の前に持ってくる。

ふわんと柔らかい光が、手のひらの上に球状に現れる。太陽のように眩しくはなく、春の月のように儚くはない。和紙で光を透かしたような、生い茂る木々の隙間から零れ落ちる光のような、とても暖かな光だ。


ふわ、と浮き上がったその光は、エッちゃんの手のひらから離れて、僕の鼻先まで移動してきた。

風に漂うタンポポみたいだ。

わっ!


鼻先にチョン、と触れたその光は、パッと消えてしまった。

暖かそうな光だったけど、熱は感じなかったな。


光の魔法の一種ですよ、とエッちゃんは言った。



「あなたと私は魔法と魔術、どちらも使えます。わざわざ魔術を使う必要はありませんが、魔法は才能がある人が使うので、目立ちます。なので、私が人前で使う場合は、魔術か、魔術に見えるように偽装した魔法ですね」


なるほどー。悪目立ちすると動きにくくなりそうだもんね。

エッちゃんは僕の旅のパートナーだもの!誰かに目をつけられて引き抜かれちゃ堪らないよん。


ふふ、そうですね、と綻ぶように笑うエッちゃん。

うっ、正統派イケメンのほほえみ攻撃!タマサブローに100のダメージ!



「もしくは、魔獣が使うのも魔法です。といっても、多くの魔法を使う魔獣はほとんどいません。せいぜい二、三種類ですね」


それ以上になってくるともはや魔獣とは言えませんね、とぼそりと付け加えたエッちゃん。

ちょっと影がある表情も乙女心をくすぐりそうですな!

ではなくて。どうしたん?



いえなんでもありません、とエッちゃん。


「話がそれましたが、その光の魔法が基本となります。まずは目の魔素量を調整していたように、尻尾の先に魔素を集中させてみましょう」


はーい!


近づいて、ちょっとだけ離れて、また近づいて……

ああんいけずー


お猫様、じらし上手ですなっ

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