害児の佐藤くんは人が嫌いだ2
勢いで書きました。
この2人の関係は続きます
俺はこの学校始まって以来の問題児だった。すぐにキレるわ、授業中は外でぶらぶらして遊んでいるか。喧嘩しているかのどっちかだった。周りからは問題を起こす、障害者という事で『害児』とバカにされてはキレては喧嘩をしていた。
今日もまた、授業中に自分のクラスから出て、学校の廊下でぶらぶら歩いていた。すると、目の前から茶色いスーツを着た校長先生が歩いてきた。まーたなんか言われるのだろうと思い、俺は振り返って階段を降りようとしたら「おい!佐藤!なにしている!」と呼び止められた。俺は人が嫌いだ。校長先生とあの一件以来、距離感が縮んだからといっても馴れ合いは、俺は大っ嫌いだった。
【佐藤】「なんだ?もう演劇はしないぞ?」
【校長先生】「いいからいいから!出かけるぞ!」
【佐藤】「え?授業中なのに?」
【校長先生「どうせ、クラスに戻らないのだろう?だから付き合え!」
なんで俺がこの人に付き合わないといけないのだ。全くもって意味不明だった。
【佐藤】「付き合う事でなんか俺にいい事でもあるのか?笑われた件についてはまだあんたを疑っているんだからね?」
【校長先生】「でも2回目は大丈夫だっただろ?いいから!出かけるぞ!ジュース買ってあげるから!」
【佐藤】「ふむ…じゃあ行こうかな。」
【校長先生「よし!じゃあ車で行くから外で靴履いて待ってて!」
なんでこの人はこんなに嬉しそうなんだろうか。あー今日もいい天気だなー。ちょっとして、校長先生が来て、車に乗り、学校を出たのであった。
【佐藤】「どこ行くの?」
【校長先生】「とりあえずジュース買うから何飲みたい?」
【佐藤】「んー桃の天然水?あれお腹痛くならないから好きなんだけど」
【校長先生】「桃の天然水?コーラじゃダメなのか?」
【佐藤】「あれ美味しいけど、お腹痛くなるんだよね。それが嫌だ」
【校長先生】「ん〜、じゃあどこに売っているかわかるか?」
【佐藤】「知ってる。俺の家の近くの郵便局の自転車屋の自販機で売ってる」
【校長先生】「あーあそこかー。そこ行くなー」
たぶん、知っている人にはわかる。炭酸ジュースはすごく魅力的な飲み物だけど、飲みすぎると胃が痛くなる現象を…。
【校長先生】「着いたぞー。じゃあ買ってくるし、車の中で待っててー」
【佐藤】「あーい」
この人は何をしたいのだろうか。はぁ…つまらない。
【校長先生】「ほい!買ってきたぞ!みんなには内緒な?」
【佐藤】「うん、ありがとう」
しばらく車の中で2人でのんびり飲み物を飲んだ。
【佐藤】「で?なんで俺にジュースを買ってくれたの?何か企んでるでしょ?」
【校長先生】「あー美味しい。なんでそう思う?」
【佐藤】「人間はなにかを求める生き物だから、絶対これでは終わらないと思っている。まぁ今は失うものなんてないから別に気にしないけどね」
【校長先生】「あー実はな。あるんだよ」
やっぱりな。だから人間って、嫌いだ。やっぱり信用するもんじゃないな。これを気に、もうちょっと警戒しよう。勉強になった。
【校長先生】「君の過去についてなんだ。だれか証明できる人いる?それが知りたい」
【佐藤】「はぁ…俺の言った事を信用できないと?」
【校長先生】「いや!信じているよう!でもやっぱりだれかは見ていると思うんだよ!君のこと!」
【佐藤】「ん〜あんまり関わりたくないし、どうしても知りたいのなら、城陽警察にでも聞けばいいんじゃない?」
正直、過去にはこれ以上関わらないでほしいのだけどな。人を好奇心てやつか。はぁ…メンドクセー。
【校長先生】「わかった!今から行くけどいいな?」
【佐藤】「もう…好きにしたらー?俺は着いても車から降りないからな」
【校長先生】「おう!ジュースでも飲んでて待っててくれ」
俺は校長先生と警察署までドライブをした。テンションだだ下がりだった。しばらくドライブした後、警察署についた。
【校長先生】「着いたぞ。じゃあちょっと聞いてくるしまっててね!」
【佐藤】「あー待ってるからいってらっしゃい〜」
またここか、何度俺は警察署に来るんだ。まぁ色々だから仕方がないんだろうなー。
数分後…。校長先生は帰ってきた。
【佐藤】「どう?本当だったでしょ?」
【校長先生】「ああ、本当だった。すまなかった」
【佐藤】「もういいよ。学校に帰ろうぜー」
【校長先生】「そうだな、もう給食の時間だしな」
そんなこんなで、校長先生は俺の過去を知る事になった。これからも付きまとわれるのだと思うと嫌になった。やっぱり、人間って嫌いだな。
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