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世界の為に死んでくれ  作者: ソラ子
第五章 モンスターパレード
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雄叫び

〜ルミナside〜


「おかしい……」


「何がだ?」


呟くと、隣に並んだシーちゃんが首を傾げる。

僕とシーちゃんは、外壁に開けられた『穴』を塞ぐ為に行動していた。


……恐らく『穴』を開けたのはリアだ。彼女の持つ怠惰の呪い。


「魔物や騎士が見当たらない……」


本来であれば、魔物の発生源に近付くにつれ、その数は増えるはずなのだ。……なのに、数は増えるどころか、今は一匹も見当たらない。


ーーー生きている、魔物は。


「シーちゃん、ちょ……」


隣にいる少女の名前を呼んだとき。


「ルォォォォォォォォッ!!!」


空気を引き裂くような、轟音が聞こえてきた。


「な、なんだ?」


シーちゃんが、音のした方を見る。……その方角は、僕達の目的地と同じだ。


胸騒ぎがする。急がなくては。


「ごめん、ちょっと……急ぐよ」


「うわ……っと」


許可を取らず、シーちゃんを抱き抱える。驚いた声を漏らしはしたが、特に抵抗はしなかった。


風のように駆け抜け、目的の場所を目指す。魔物の侵入口となってしまっている『穴』へと。


……そして、たどり着く。そこで僕達を待ち受けていたのは。


ーーー全長2mを優に超える巨大な魔物だった。



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