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200文字小説集 vol.2

雨の帰り道(200文字小説)

作者: 日下部良介

店を出たら雨だった。

「傘、持ってこなかったなぁ…」

彼が傘を差し出してくれた。


彼の傘は少し大きめだったけれど、彼の体は殆ど傘からはみ出している。


「タクシーを拾おう」

彼は私が濡れずに乗り込める様、先に乗せてくれた。

そして、傘を私に預けると運転手に車を出す様に言った。

「えっ! それじゃあ、貴方が濡れてしまう」

「大丈夫! バカは風邪をひかないから」

そう言って笑う彼。


ドアが閉まる。

車が走り出す。


「本当にバカ…」



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― 新着の感想 ―
[一言] 女性の立場としては、傘は返したいですね。とてもうれしいけど、男性が雨にもろに濡れるので心配ですから。
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