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主婦の暇つぶし  作者: oga
4/17

 マモルは1から24、さち子は50から26までの番号をしらみつぶしに探していく。


(次で、最後……)


 通路でマモル、あとから来た警察官と合流。

25番目の部屋に入る。

すると……


「……あった!」


 リクライニングチェアの上に、黒のボストンバッグが置かれている。


「さち子、早く!」


「分かってるわよ!」


 さち子が汗ばむ手でボストンバッグのジッパーを降ろすと、中からデジタル表示付きの、恐らく爆弾と思しき塊が現れた。

タイマーは、残り5分を切っている。


「リモコンは!?」


 さち子が手探りでバッグの中身を取り出す。


「……何よ、これ」


 取り出した物は2つ。

一つはスマートフォン。

そして、もう一つは細長い胴体の、ショットガン。


「爆弾を止めるのが先だ!」


 警察官が叫び、スマートフォンを操作する。

爆弾停止アプリが入っているのを確認すると、起動、停止の表示が現れた。

迷わず停止ボタンを押す。


「……どうだ?」


「……止まったみたい」


 デジタルタイマーは、04:26の所で止まっている。


「助かっ、た……」


 さち子が床にへたり込んだ瞬間、スマートフォンに着信が入った。

警察官が通話に出る。


「……はい」


「おめでとう。 最初のゲームはクリアしたみたいだね! 次は、君を殺すために武装したユーチューバーを2人、けしかけるよ。 そこのショットガンで切り抜けてくれ! またね」


「なっ、ふざけ……」


 ピピピ、と音がしたかと思うと、スマホの充電は0になっていた。

その直後、チン、という音が警察官の耳に届く。


「……マズい」


 場所は漫画喫茶のど真ん中。

完全に袋のネズミであった。


「2人とも、机の下に隠れていろ!」


 警察官は腰に下げている拳銃を手に取った。


「……相手はターゲットを俺だけだと勘違いしているみたいだ。 だから、俺が戦っている隙に逃げろ」


「どういうこと? 説明しなさいよ!」


「その暇がないんだ。 このスマホが手掛かりだ。 後は、頼んだぞ!」


 スマホをさち子に渡すと、警察官は部屋から飛び出した。





 

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