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主婦の暇つぶし  作者: oga
13/17

居場所

(犯人…… 尾田A一郎は、一体どこにいるの?)


 すると、鈴子が手に持っていたライオンのアニメイトを見せた。


「さっきので話妨害されちゃったけど、探したい相手の私物があれば、これで場所を特定できるよ」


「すごい便利けど…… 尾田さんの私物なんて持ってないでしょ」


「これじゃダメ?」


 マモルが、ショットガンを鈴子に見せた。

このショットガンは、最初の事件の際、爆弾の仕掛けられた個室に、一緒にしまわれていた物だ。


「……そっか! その銃もきっと尾田さんの私物よね」


 早速、鈴子がアニメイトを銃にかざす。

なめるように銃の周りを一周させ匂いを記憶させると、今度はスマホで地図を開くよう促した。


「ちょっと待って…… はい、日本地図」


 マモルがグー〇ルマップで地図を開き、日本列島が示されたスマホの上に、アニメイトを近づける。


「……日本にはいないか」


 北海道から東北、関東、関西、九州へとアニメイトを移動させるも、反応はない。


「やっぱり、爆弾が落ちてくるのに日本にはいないわよね……」


「……なら、海外?」


「ちょっと待って!」


 鈴子が口に人様指をかざし、静にするよう促す。

シルバーで形づくられた、ライオンの頭部が微かに揺れた。


「……沖縄だわ」


 更に地図を拡大し、詳しい居場所を特定する。


「沖縄の最南端にある町、糸満って所に、犯人はいる!」


 しかし、沖縄に向かうには飛行機での移動が必須になる。


「……ついでに、送ってってもらう?」


 さち子は、自分の後ろにいる機動隊を指差した。


「任務が完了したら、ブルーインパルスに乗せてもらいましょうよ。 沖縄には米軍の駐屯地があるから、着陸するための滑走路はいくらでもあるんだし、それが一番早くない?」


 さち子は、機動隊に事情を説明し、パトカーで近場の駐屯地まで向かうこととなった。







 時刻は10月15日、午後6時30分。

ミサイルが発射されてから数分後、ブルーインパルスが離陸。

見事、空中で撃ち落とすことに成功した。

 さち子たちも、その知らせを車内で受け、歓喜した。






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