表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/354

第7話 天才美少女ガンナー現る!!―6

 いきなりの目標発見に、逆にぼくらはどうすればいいのか戸惑っていた。


「はぁ? これが噂のドラゴンなのか?」


 指を差すナギ。

 突如現れたぼくら人間には目もくれず、ベビードラゴンはよちよち歩きで遺跡内を散策している。


 ナギは怪訝そうにパメラを睨んだが、彼女もブンブンと首を左右に振るだけだ。


「い、いや知らないっ。冒険者は一人も帰還してないんだから、どんなドラゴンかまではさすがに私も分からないよっ」


 ぼくの想像では、ドラゴンといえばもっと巨大で、大きな翼を広げて炎を吐いて回るような、そんなものだと思っていた。

 ところが、目の前にいるのはどう見ても赤ちゃんドラゴンである…………あ、あくびしたかわいい。


「確かに、ドラゴンの姿が目撃されたとしか聞いてねぇけどよ……。お、行っちまうぜ?」


 ランドが髭を撫でながら思案していると、ベビードラゴンは遺跡の奥に続く細い道へ進もうとした。


「ちょ、ちょっと待ってくださいましっ! 私たちはあなたに御用がっ」


 すっかり目がハートになっているデンスが、その後をついて奥に入っていく。

 その瞬間、ハッとナギが顔をあげた。


「お、おい待てッ! 単独行動は慎まないと――」


 遺跡の奥から流れる妙な気配――それをナギは感じ取ったのだろう。

 次の瞬間、ベビードラゴンの背中がパックリと二つに裂ける。


「へ?」


 後を追っていたデンスの体がフリーズした。

 ドラゴンの背中からは黒い靄のようなものが現れ、その靄は巨大な口を象ると、一気にデンスに牙を剥いたのである。


「これは――疑似餌かっ!?」


 とっさにランドが駆け出したが、どう見ても間に合う距離ではない。


 本性を現した黒い靄のドラゴン。

 その口に、デンスが飲み込まれようとしている。


「い、いやあああああああですわあああああああああああっ!?」


「しょうがねぇ……なぁッ!!」


 ナギの右手から、巨大な火球が放たれていった。

 それはデンスの頭上を越えて、靄のドラゴンの鼻先に直撃する。


「びゃあああああああああああああああああああああ!?」


 その衝撃で、ビタンビタンと勢いよく床を転がり戻ってきたデンス。

 整えた姿が一瞬で埃まみれになっていた。


「もっとスマートな助け方はありませんの!?」


「ばーか、贅沢言うな。そもそも、炎が効く相手かも分からねぇってのに」


 もうもうと立ち込める煙の中、鎌首をもたげる蛇のように、黒いシルエットだけが動いている。

 ナギの言うとおり、火球により一撃は大したダメージになっていないようである。


「まぁ……火耐性を持つ相手だと、私はだいぶ不利ですわね」


「あれれー、それじゃあここは、天才美少女ガンナーである私の出番ってことカナ!? ……っていうか、あんたも魔法使えたの? しかも、結構な威力だったけど」


 デンスに対する煽りをしっかり入れつつも、パメラはナギの力を不思議がっているようである。


「しかも、大した呪文の詠唱もせずに、ノーモーションであんな速度で魔法を撃てるわけ……?」


 魔法の専門家からすると、やはりナギの“ゆうしゃパワー”は特殊な力に映るらしい。

 妙な勘繰りをされ、少し困った様子のナギだったが、

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ