第6話 パーティ結成!―4
いつもは理路整然と話すナギが、そんな曖昧なことを言うのは、妙に違和感がある気がして。
「もしかして……だけどさ」
「ん?」
急に真面目なトーンになったぼくに、ナギは少し強張った顔をする。
何か感づかれたのか――そんな心配をしているようにも見える。
「“ゆうしゃパワー”を使うことで、ナギの体に悪い影響があるって……そんなことはないよね!?」
だけど、ぼくの憶測は完全に的を外していたらしい。
しばらくの間固まっていたナギは、やがてプッと吹き出すと、ゲラゲラと笑い始めた。
「なんだよ、急に本気のお前の口調になったからさ。なんか怒られるのかと思ったぜ」
「え、え? ……いや、ぼくはナギの体のことが心配だからさ……っていうか、本気のぼくって何」
そんなこと、今まで言われたことがなかったので、動揺が隠せない。
そんなに、ナギに対してキツいことを言ったこと、今まであったっけ?
「オレは全然快調だし、それはオッサンとの訓練の様子を見りゃ一目瞭然ことだろ?」
「え? あれ訓練のつもりだったんだ……殺し合――」
「あの天狗のヤローにも、そのうち仕返ししてやらねーとな……人のことをボコスカ好き放題殴りやがって、許せねー」
いつも通りのナギ……ってことで、いいのだろうか?
とにもかくにも、こうして、ぼくら四人の行き先は王都ルクスパレスに定まったらしい。
ゲーム的な言い方をするなら、パーティ結成……と言ってしまっていいのだろうか。
それにしては、物騒な間柄の気がしなくもないけど……きっと旅を続ければ、もっとお互いに仲良くなれるだろう。
……なんて、今のところは希望的観測を持っておくことにした。




